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Various Artists Vol.3

2017年6月30日


 

『Various Artists Vol.3』

止まるんじゃねぇぞ…
 
 

Disembowel / Dramatic Decay


 
アメリカはオレゴン州出身のオールドスクールデスメタル。2016年 4曲入りデモテープ。Headsplit Recordsよりリリース。2016年結成のバンドでメンバーはAbram Ancira、Sergio Ginez、Gageの3人。

メンバーを調べてみるとRaptor, Maniak, Excruciatorといった若手スラッシュ界隈の人達が集まったようです。失礼ながらまったくしらないデス! 今までどんなスラッシュバンドをやっていたのか聴いていませんが、このバンドはゴリゴリの90年代リバイバル・オールドスクールデスメタル。Baphomet、Massacre、Autopsy、Obituary という感じで、正直どこかで聴いたことあるようなリフが多く既視感は否めません。それでも、Rawなデスメタルが好きな人にはオススメ。


 
 

Morbus Grave / Throne of Disgust


 
イタリアはミラノ出身のオールドスクールデスメタル。2015年 5曲入りデモ。カセットは2016年 Unholy Domain Records よりリリース。メンバーはErman、Pide Guts、Masoの3人。Maso氏は漆黒の極悪デスメタル”Voids Of Vomit”でベースを弾いております。こわい。

Unholy Domain Recordsからリリースということである程度約束された感のあるオールドスクールデスメタル。上記の”Disembowel”と同じような地下腐敗臭な音楽性ではあるけどプロフィールで”Celtic Frost”、”Darkthrone”からの影響を公言しているように曲展開に若干イーヴィルなドラマ性を感じます。このバンドもマニア向けです。


4曲目は”Death”のカバー。
 
 
 

Hands of Thieves / Feasting on Dark Intentions


 
アメリカはオレゴン州出身のブラック・デス・ドゥーム。2016年 1stアルバム。Transylvanian Tapesよりリリース。メンバーはAdam Wheeler、J. Reid、Jesse Dylan Aspy、Taylor Robinson、Josh Greeneの5人。

今回の一押しはこのバンド!いつものようにバンドを調べるとメンバー3人がクラストデスメタルの”Bastard Feast”の人達でありました。全然知らないバンドですがその界隈では有名らしい。しかし、このバンドの音楽性はクラストとはまったく異なります。いや、よく聴くとまったくではないけど、初聴きでは絶対わからない。フィードバックノイズから凶悪なトレモロリフ&ブラストの洪水、邪悪なヘヴィネス。一寸先は闇のごとくまったく展開が読めない。一言で言えばDeathspell Omegaタイプであるけど、圧巻のブラック・デスメタル。こりゃ来るで!Greeat!!!


 
 
 

Vacivus / Nuclear Chaos


 
大英帝国出身のデスメタル。2017年 2曲入りEP。Goatprayer Recordsよりリリース。メンバーは Daniel Jones、Ian Finley、Daniel Rochester、Ross Oliver、Nick Craggsの5人。元Dawn of Chaosのメンバーが結成。またギターは”Cruciamentum”のメンバーでもあります。Yes!

初めて聴くバンドですが、イギリスの”Cruciamentum”、フィンランドの”Corpsessed” “Krypts” “Gorephilia”等の現行暗黒デスメタルシリーズが好きな方にはもってこいデス!僕自身もうこの手のバンドには目がなくてですね手放しで喜んでいるのですけど、冷静に聴くと若干弱いかな。二人のギターの内どちらかはわかりませんが、オールドタイプながらかなり上手いしソロは頑張っていると思うけど、全体的にもう一つ特徴が欲しいと思いました。期待値はめちゃくちゃ高いデス!!!

 
 
以上、3日連続駆け足で音源紹介をしましたが、やっぱりカバーアートも含めじっくり紹介したいデス。
7月から本気出す! 
 
 

Various Artists Vol.2

2017年6月29日


 

Various Artists Vol.2

やることはやるですよ。このブログの長なので。
 
 

Cult of Erinyes / Tiberivs


 
ベルギー出身のブラックメタル。2017年 3rdアルバム。カセットはCaverna Abismal Recordsからリリース。メンバーはCorvus、Mastemaの二人ですがセッションメンバーとしてDéhà、Alex、Marc DeBacker、Algol、Baron の5人が参加しています。

最近ブラックメタルをポロポロと聴きだしたという話を以前にしましたが、今回もその流れでブラックメタルを購入「Cult of Erinyes」デス!もち1mmも知りません!ジャケがポストメタル風だったので購入しました。アルバム内容はローマ帝国時代のティベリウス・ユリウス・カエサルを題材としたコンセプトアルバムになっております。「いた、見た、撃った」だったけかな?

ブラックメタル + シューゲイザー。”Emperor”の威厳に満ちたトレモロリフと空間を彩るディレイのシームレスな調和が残忍かつ幻想的な抒情詩を物語る。このバンドの過去作は聴いていませんが、今作を聴く限り”Deathspell Omega”のアヴァンギャルド性や”Opeth”風ダークプログレ的な展開も随所で聴けるのでデスメタルとの親和性もあります。とても良い。


 
 
 

Tideless / Eclipsed Blood Horizon


 
アメリカはカリフォルニア州出身のデス・ドゥームメタル。2017年 2曲入りEP。自主制作。
メンバーはKyle Armendariz、Arturo Gaitan、Lisa Lee、Zane Young の4人。調べてみると”Xantam”のメンバーがいることがわかりとても不思議な感じ。

な、なんなんコレ!? Elizabeth Fraserが「Love, love is a verb…」なんて歌いだしそうな雰囲気のシューゲイズなイントロでもうメロメロなんですけど。もう一度言うけど何なんだこの不思議なデスメタルは。ドリーミー感はフューネラルドゥームには該当しないしポスト・デスメタルなんだろうけど、シューゲイザー・デスメタルという言い方が一番しっくりくるかな。恐らくブチ切れる人もいるでしょうけど。でもよく聴いてみると90年代Peaceville時代のゴシックデス的な要素もある気がするんです。どことなく”Anathema”や”Katatonia” っぽいというか…… ごめんグーはやめて

それでも僕はとても良いと思う。アルバムを楽しみに待っています。


 

青い方はデモ音源デス。
 
 
 

Daxma / The Nowhere Of Shangri – La


 
アメリカはカリフォルニア州出身のポスト・ドゥームメタル。2016年 1stEP。元は“Dakhma”という名前でしたが今年から“Daxma”へ改名。自主制作。カセットはTransylvanian Tapesよりリリース。メンバーはバイオリン奏者を含む5人(Isaac Rigler、Thomas Ituarte、Jessica Tung、Kelly Dalbeck、Forrest Harvey)

約32分におよぶ大作1曲収録。破壊的ディストーションとフィードバックノイズに描く陰影のアトモスフィリックサウンド。ボーカルは決して上手いとは言えないけど浮遊感と透明感あるメロウな歌声で幻想的に盛り上げる。もう、ドローンメタルというかこれは完全にポスト・ロックなのではと思うのですが細かいことは気にしない。とても良い。とても良いけど一つ不満があるのです。せっかくバイオリン奏者がいるのに影が薄すぎます。もっとバイオリンを全面に出して欲しい。もったいなすぎますって。次回作は猛烈に期待しています!

 
 
つづく(のか?)
 
 

Various Artists Vol.1

2017年6月28日


 

Various Artists Vol.1

どうもどうも。アナログです。こんにちは。
あ゛ぁ゛、もう6月が終わるけど音源はどんどん溜まっていく。
どれもじっくりと紹介したいけどナカナカ文章が思いつかない。どうしようかと考えている間も音源が届く。
こうなったら奥の手デス。禁断の“Various Artists”式を…… ユ、ル、シ、テ
 
 

Cryptworm / Cryptworm

イギリスはブリストル出身のオールドスクールデスメタル。2017年 3曲入りデモテープ。Goatprayer Recordsよりリリース。メンバーはTibor Hanyi、Joe Knightの二人。Tibor Hanyi氏はオールドスクールデスメタル”Coffinborn”のメンバーです。”Coffinborn”はカッコいいよ!

カバーアートはMark Riddick氏、マスタリングは”Cruciamentum”のDan Lowndes氏。
もうバンドロゴとジャケを見ただけで匂ってくる”Entombed”臭。当然、スウェディッシュサウンドが炸裂するかと思いきや、とんでもない死臭サウンド。”Undergang”タイプのデスメタル。ズルズルもっさりD-Beatに価値観を見出せる人におすすめです。


 
 

Fetid / Sentient Pile of Amorphous Rot

アメリカはシアトル出身のオールドスクールデスメタル。2017年 4曲入りデモテープ。Headsplit Recordsよりリリース。メンバーはChelsea Loh、Jullian Rhea、Clyde Lindstromの3人。Chelsea Loh氏とJullian Rhea氏は”Cauterized”のメンバーでもあります。

こマ!? これヤバイのキタんじゃないの!上記の”Cryptworm”も十分ヤバいけど、とてつもない腐敗臭で身体が溶けそう。重いとか邪悪とか激しいとかでは無くてエゲツナイRawサウンド。腐れっぷりでは”Undergang”にも引けをとらないといっても過言ではないでしょう。”Cianide” “Mythic” “Autopsy” などのゴリゴリの地下デスメタルファンの方に激オススメデス!!! 
ちなみにリリース元のHeadsplit Recordsというレーベルなんですが、かなりいい感じデス。気が付いたらここのテープばかりになってたよ。


 
 

Sewercide / Cemetery Filth – Split

オーストラリア出身の若手デススラッシャー“Sewercide”とアメリカの若手オールドスクールデスメタル“Cemetery Filth”とのスプリット。2017年 3曲入り7インチEP。Unspeakable Axe Recordsよりリリース。

“Cemetery Filth”は僕のお気に入りの若手オールドスクールデスメタルでブログでも何度か紹介しています。Death, Autopsy, Morbid Angel, Pestilence, Deicide, Cannibal Corpseなどなど日本でも馴染みのあるオールドスクールデスタイプの音楽性で、ある意味安心感さえありますね。僕自身Rawなデスメタルはもちろん好きなのですが”Cemetery Filth”位のデスメタルがちょうどいいのかも……と最近思う。
で、今EPの新曲もグレート!1曲のみですが”Brutality”+”Obituary”的な感じで目新しさこそないけど新曲をリリースする度に楽曲、技術面共に成長を感じる。3曲目は”Autopsy”のカバー。

“Cemetery Filth”将来有望な若手バンドの一つ。絶対オススメデス!


 
 

Battle Hag / Tongue of the Earth

アメリカはカリフォルニア州出身のドゥームメタル。2017年 1stアルバム。Transylvanian Tapesよりリリース。メンバーはNeal Oliver、Grey Cat、Dan Aguila、Danny Enseleの4人。

カバーアートはDan Aguilar氏。こういうジャケいいよね。ポチッ
ジャケは少々ポンコツ気味だけど、内容は良い意味で裏切られた。へっぽこハードロックかと思いきや硬派なエピックドゥームでびっくり! 
まるでサボタイと共に広大なハイボリアの大地を旅しているかのような気分さ。と、勝手に脳筋ヒロイックドゥームに変換してしまいましたけど、実際は魔術師のお話なのかな。全5曲、すべて10分前後の大作ですが、要所ごとにエピックなフレーズを鳴り響かせてくれるのでサラリと聴ける。ただボーカルはグロウルタイプなので注意です。ファンタスティック!


 
 
 
つづく
 
 

Grave Plague / The Infected Crypts

2017年6月25日


 

『Grave Plague / The Infected Crypts』

どうもどうも、アナログです。うどん3玉食べました。こんにちわ。
今日も活きのいい音源が届きましたのでご紹介。「Grave Plague / The Infected Crypts」デス!
何かしらんけどBandcampですごく売れてる気がするんですけど。
 

カバーアートはMarcio Menezes おまけでパッチがついてきました。
 

重、激、醜。簡潔のオールドスクールデスメタル!

アメリカはオハイオ州クリーブランド出身のオールドスクールデスメタル。2017年 2曲入りデモ。
2015年元”Abigail Williams”のThomas Haywoodを中心に結成。メンバーは以下の5人

Thomas Haywood – Bass
Anthony Biello – Drums
Michael Wilson – Guitars
Caleb Bingham – Guitars
Joseph Reed – Vocals

Metallumで調べるとギターのMichael Wilsonは一時期”Aborted”に在籍していたようです。他のメンバーもバンド活動経験が少なからずあるので、うぶの新人バンドではないようです。

Bandcamp内の紹介文を見るとアメリカとヨーロッパのオールドスクールデスメタルをリスペクトし「Autopsy, Death, Obituaryファンの方に…」なんて事が書いてありました。言われてみればそんな感じもしなくもないけど、僕が聴いた限りではスウェデスフォロワーのように感じる。真っ先に思いついたのはスウェデスの”Grave”でした。重く、早く、そして醜くという古き良きオールドスクールデススラッシュの特性を簡潔に体現する。ギターソロだけやたら流暢で華麗でしたけど。あと、まだデモの段階ですがかなりアグレッシブなサウンドであることはわかる。

ふと思ったのですけど、最近の若手スウェデス&フォロワーは暴虐性マシマシがトレンドなのかも?CRAWL, Feral, Gutter Instinct, Nekrosity, BRUTALLY DECEASED, Torturerama, Disrupted, などなどグラインド的な暴走や邪悪なメタルサウンドを追求するバンドが増えてきたような気がします。やはり時代は少しずつ変わるものなのでしょう。このバンドもアルバムを出す頃にはさらに暴虐性を増しているかと。楽しみデス!

 
 
 
 

Nucleus / Macabra – Split “Fragmented Self”

2017年6月19日


 

『Nucleus / Macabra – Split “Fragmented Self”』

どうもどうも、アナログです。こにんちは!今日はテンションアガっとるよ。
何でかと言うと、楽しみしていたカセットが届いたからね。

本日紹介のカセットは、アメリカの若手オールドスクールデスメタルの注目株 “Nucleus” と数々のデスメタルバンドのアートワークを手掛ける Mark Riddick氏が率いる “Macabra” とのスプリット。さらにジャケは巨匠Dan Seagrave氏ときた!
まるで、オールドスクールデスメタルの宝石箱や~!!! やかましいわ

 

カバーアートはDan Seagrave 2017年 Morbid Visions Musicよりリリース。カセット&CDは 【Morbid Visions Music】 直販で売ってます。


各バンド3曲づつ収録。これはレコードで出すべきです。レコード出してー

 

■Nucleus 見えてきた方向性

昨年(2016)リリースした 1stアルバム「Sentient」は”Demilich” “Timeghoul”の音楽性を現代的テクニカルブルータル要素でアレンジしSci-Fi風味で仕上げた力作で一部のデスメタルファンから熱狂的支持を得たアルバムです。僕も2016年度ベストアルバムにも選出したのですが、今、聴き直しあえて厳しく言うと”Demilich”すぎるなと。これは”Demilich”から影響受けた若手バンド全体に言えることですが、”Demilich”路線には呪縛みたいなものがあり、特異なテクニカルアヴァンギャルド故の閉塞感がどうしても付き纏うのです。

さて、話を戻すと今EP「Fragmented Self」はどうなっているのか。
基本的な路線は変わっていないのでが、途中「え???」「えぇぇぇ!!?」ってなりました。ドゥーム!テンポチェンジとかブレイクダウンではなく正にドゥームデスメタルそのものを融合してきました!2曲目はまるまるドゥームデスです。
これはイイ感じではないか…… いや、イイ感じだと言いたいのですが、率直な感想を言うとドゥームパートがつまらない。Rawというほど生々しくないし、メロディに関しては威厳的でも葬儀的でもない中途半端な印象。

でも、ねらっている方向性はイイと思うし、まだまだ伸びしろはあると思う。何より”Demilich”の呪縛から解き離れつつあるのでこの路線を貫いて欲しい。Sci-Fi & Doom & Demilich とかめちゃくちゃ面白そうじゃないですか。期待値大デス!


 
 

■Macabra 

「Macabra、いいよね」
「いい…」

で、終わってしまう。いかんいかん。

デスメタルバンドのアートワーク職人 Mark Riddick氏が率いるオールドスクールデスメタル”Macabra”
以前紹介したときに言いましたがMark Riddick氏の知名度に比べこの”Macabra”の存在感はめちゃくちゃ地味。音楽的にも、オススメしづらい……かな

しかし!僕は大好きデス。ええ、はっきり言ってB級ですよ。マニア向け。まんま90年代マイナーオールドスクールデスメタルですよ。怪しげなシンセ、腐敗臭スラッシュリフと神秘的なブレイク、Autopsy、初期Salem、初期Cemetary、初期Paradise Lostが放っていたあの音デス。
今作も地味ながら結構感動してる。別に聴かなくてもいいと思うけど、聴けば少し幸せになれる。

残念ながらサンプル音源は見つかりませんでした。
Apple MusicかSpotifyにはあると思う。AmazonはDL販売がありました。
 
 
ということで、夢のオールドスクールデスメタルタッグマッチでした。
Nucleusは結構厳しめの評価でしたけどホント大好きデス。Horrendous、Blood Incantationと共に若手OSDM界を盛り上げて欲しいです。