どうもどうも。アナログです。こんにちは。
本日も「New Age of Death Metal」と題して2010年代を振り返り「リバイバルムーブメント」を再考する。さらに、次の10年に向けて期待のバンドもピックアップしようというコーナーです。
第3回までは各国ごと振り返っていましたが絶対終わらない気がしてきたので、今回からはSci-Fi、テクニカル、ドゥームなどカテゴリー別で振り返ります。どマイナーなバンド、若手、中堅で印象に残ったバンドおよびアルバムを一気に振り返りみなのSAN値をガリガリ削りたいと思います。
5.「Dawn of the Death Metal」
10年代及びリバイバルムーヴメントを振り返るというコーナーなんですが企画の構成をあまり練っていなかったので、ここでちょっとだけ時間をさかのぼります。というのもやはり10年代リバイバルを語るにはこれだけは外せない00年代から活躍するバンドの音源も貼っておかないといかんなということで2バンドだけ紹介。
Funebrarum:09年作「Sleep of Morbid Dreams」
Dead Congregation:08年作「Graves of the Archangels」, 14年作「Promulgation of the Fall」
FunebrarumとDead Congregation両バンドとも90年代初期デスメタルのアンダーグランド性をインターナショナルに受け継ぎ、いわばOSDMが多様性取り入れ進化したバンドであり、10年代のリバイバルムーヴメントを運命付けたバンドでもあります。
アンダーグランド性が強いので一見さんお断りな雰囲気はありますが(これでも聴き安くなりましたので)ゼッタイ聴いていたほうがいいです。
6.「RAW」~Breaking The What?~
Incantation~Funebrarum, Dead Congregationの流れを組むRaw Death Matal。正確にはロウデスメタルはカテゴリーでもなんでもなく、読んで字のごとく「生々しい」デスメタルで10年代ルリバイバルデスメタルの特徴です。特に10年代終盤はドゥームデスの勢いが凄かったですかね。
Tomb Mold:16年デモ「The Bottomless Perdition」16年デモ「The Moulting」
19年作「Planetary Clairvoyance」
昨年(2019)は若手OSDMにおいてBlood Incantationと人気を二分したTomb Mold。デモの時点で可能性の片鱗を見せていたがここまで人気というか短期間でここまで洗練されたデスメタルになるとは思いませんでした。最新作では完璧と言えるデスメタルを聴かせてくれたので、逆に今後どうするんと心配になりますがきっと良い意味でその思いを裏切ってくれるでしょう。★オススメ!
Spectral Voice:15年作デモ「Necrotic Doom」17年作「Eroded Corridors of Unbeing」
Blood Incantationのメンバーによるドゥームデス。今でこそ「Blood Incantationのメンバーがいるのね、なるほど。」と納得できるけどデモテープ「Necrotic Doom」聴いたときは情報がほとんどなく、よくわからないがこれはスゴイぞと興奮しました。1stアルバムで爆発的に人気がでましたが、キャッチーな要素はありません。安易に手を出すと痛い目にあうので注意。
Phrenelith:17年作「Desolate Endscape」★オススメ
Hyperdontia:18年作「Nexus of Teeth」
TAPHOS:18年作「Come Ethereal Somberness」
10年代後半、飛ぶ鳥を落とす勢いでデモ&アルバムをリリースしたのがUndergangで有名なデンマークはコペンハーゲン・デスメタル。どのバンドもデモの段階でヤバい臭いをプンプン漂わせていました。アルバムではその臭いは激臭となって身体を蝕む。マニアにとっては10年代裏デスメタル大賞はコペンハーゲン・デスメタルではないだろうか。裏ってなんだよ。
DISMA:11年作「Towards The Megalith」
Ruinous:16年作「Graves of Ceaseless Death」★オススメ
Extraneous:17年デモ「Lonesome Death」
10年代で重要なバンドDISMA。ジャケからして傑作。そしてDISMA, Funebrarum等の何が何だかわけわからん人脈関係で印象に残ったバンドRuinousとExtraneous。RuinousはFunebrarum脱退組が結成したバンドなので間違いなし。ExtraneousのドラマーCharles Koryn氏は若干26歳ですが既にFunebrarumを始め多数のバンドから引っ張りだこの凄腕。要注目の若手です。
Mortuous:18年作「Through Wilderness」★オススメ
Scorche:18年作「Ecliptic Butchery」★オススメ
Ataraxy:18年作「A Matter Lost in Time」★オススメ
この3バンドはあまり話題になりませんでしたけどアナログメタル的には激しく印象に残ったバンドです。
Mortuousはデモの段階ではありきたりなHM-2デスメタルでしたが、アルバムまでの6年間で劇的に変わりました。ピュアデスメタルあり、グラインドあり、そして極めつけは荘厳なメロディ展開と聴きどころ満載。プロフィールにも書いてありましたがParadise Lost, Incantation, My Dying Brideから影響されているようです。納得。
Scorcheのアルバムも凄かった。今までリリースした音源は少しモッサリしていましたがこのアルバムで化けたね。Tomb Moldに勝るとも劣らない完成されたデスメタルといえるかな。言えないかもしれんけど隠れた名盤間違いなし。
Ataraxy、何故?何故スルー状態なんだよ。こんなにスケールのでかい、宇宙の鼓動すら感じるデスメタルが…… というか2018年のヤバさ。何気にスゴイ年だったのでは。
7.「ディグる」~アナログ異端審問~
あとはRAW DEATH METALの音源を貼りまくる。
Witch Vomit:17年「Poisoned Blood」トゥルーデスメタル!
BONES:14年「Awaiting Rebirth」ベルギーのBONESです。プリミティブなObituaryな感じ。★オススメ
Beyond:13年「Fatal Power Of Death」解散しました。残念。ほんと残念。
Deceive:14年「Arrival of the Dark Masters」スゴク好き。活動再開を切に願う。★オススメ
Coffincraft:15年「In Eerie Slumber」フィンデスの方に貼り忘れた。良さみ。★オススメ
CHTHE'ILIST:16年「Le Dernier Crépuscule」Demilichが好きな方へ。
Kult Mogił:15年デモ「K+M+B 2015」何かやってくれそうな気配。
Blood Urn:14年「...of Gory Sorcery and Death」オーストリアの至宝。
Gutter Instinct:16年「Age Of The Fanatics」ブルータルHM-2!★オススメ
MORTIFERUM:17年デモ「Altar of Decay」
Regurgitated Guts:17年EP「Esophageal Mutilation」
Cryptic Grave:17年EP「Cryptic Grave EP」キレのあるObituary感が好きだな。
FOUL:18年EP「Of Worms」ちょっとゴシック要素が入っている。こういうのに弱いです。★オススメ
MALIGNANT ALTAR:19年デモ「Retribution of Jealous Gods」War Masterのメンバー在籍。懐かしい。
Fetid:19年「Steeping Corporeal Mess」期待のドゥームデス
Chthonic Deity:19年デモ「Reassembled In Pain」ドラムはCharles Koryn氏
Sedimentum:19年デモ「DEMO」
UNDEATH:19年デモ「Sentient Autolysis」
Harsh Realm:19年EP「Beyond Torment」
Frozen Soul:19年デモ「Encased in Ice」
完全にドゥームデスブーム到来って感じで、これでも氷山の一角です。
全部一気に聴いたらさすがに頭おかしくなるさ。ディグるときは焦らずだ。
ということで、僕にとっての10年代「RAW DEATH METAL」を振り返りました。
それではまた次回。