どうもどうも。アナログです。こんにちは。
さて、引き続き「New Age of Death Metal」と題して2010年代を振り返り「リバイバルムーブメント」を再考する。さらに、次の10年に向けて期待のバンドもピックアップしようというコーナーです。

前回までスウェーデン、フィンランドと紹介したので今回はノルウェーです。
ピックアップするバンドこそ少ないのですが10年代のノルウェーメタルは僕に強烈なインパクトを与えてくれました。

 

3.「スカンディナヴィアの狂気」~ノルウェー・デス/スラッシュ~

ノルウェーといえばブラックメタルなのは誰もが知るところですが、2010年代はブラックメタル以外で良いバンドいる?と問われると考え込んでしまうのではないでしょうか。ということで、今回僕のブログではブラックメタル以外のバンドにスポット当てて2010年代の時流、狂気を感じ続けたノルウェーシーンを振り返りたいと思うのです。まず今回記載するバンドのルーツと呼べるバンドから。


深界一層。まずは Aura Noir 90年代から活動するノルウェージャン・ブラックスラッシュ。知っている人は当たり前の存在だけど知らない人もいると思う。とりあえず今回のスタート地点。引き返すならここでだ。

 
  
続いて時代は一気に飛んで2010年代前後。このあたりから狂気を孕んでくるが、まだ人間性は保っている。左は Obliteration ノルウェー・ブラックスラッシュの流れを受け継ぐデスメタル。中:NekromantheonはObliterationのメンバーが在籍するデススラッシュ。左:DEATHHAMMER スピード感重視のブラックスラッシュ。

 
  
左:もう一回Obliteration 狂気が具現化し始めた。人間性も失いかけてる。
中:激スラッシュメタルInculter。昨年リリースした2ndアルバムもすごく良かったです。
右:Execration 摩訶不思議なアバンギャルドデスメタル。このアルバムは素晴らしかったけどMetal Blade移籍後にリリースしたアルバムはガチガチなメタリックテクニカルデスになってしまいました。ノルウェーらしさが無くなったという意味で残念でした。

 
 
深界六層。
狂気の化身:Sepulcher。発狂寸前の疾走感に度肝を抜かれ、徐々に神経が麻痺していくかのように狂気に快楽を覚える。僕は音楽性はもちろんスタジオの空気感、ジャケの意味不明さも含め歴史的名盤だと思っている。★オススメ!
右は Reptilian。実はSepulcherと同じメンバー、更に言うならば2人はInculterのメンバーでもあるのです。要するにSepulcher=Reptilian≒Inculter。サウンドはSepulcherと似た感じだけど狂気感は薄め。代わりに実験性が強いデスメタルと言う感じ。これまた★オススメ。

ノルウェーデス/スラッシュいかがでしたでしょうか。と上から言えるほど数を聴いていないし、実際ノルウェーのシーンを見てきたわけではありません。時系列も少し前後していますので今回は「この10年で狂気の深みに落ちていくノルウェーメタル」というフィクションで紹介しています。でも、若手デススラッシャーSepulcherの活躍及び成長など次の10年が楽しみな国であることには間違いないです。「ノルウェーだけはガチ」って言われるくらい狂気じみたアヴァンギャルドなバンドが増えて欲しい。インナーサークル時代の狂気とは別な意味でね。

 

■Edged Circle Productions

ノルウェーはフサにあるレーベル。上記のSepulcher, Reptilian, Inculterなど一癖も二癖もあるバンドが多いのでここの音源は必ずチェックしてます。2020年も要注目のレーベルデス。

  

AngelBlast・・・シンフォニックブラックを人力デススラッシュへ変換。お気に入り。★オススメ
Darkened・・・昨年のベストEPにいれました。若手ではないです。メロデス。
Teleport・・・スロベニアのアヴァンギャルドデスメタル。コスミック感もありな2020年期待のバンド。

 
深界極点
最後にデスメタルじゃないけどこのバンドを貼らなくては!

Black Viper!!!! Yes Yes Yes!!!
Obliteration, Deathhammerらのメンバーが在籍するピュアスピードメタル。ある意味狂気ぜよ。

それではまた次回。お楽しみに。

 

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New Age of Death Metal Part1