『Gorephilia / Severed Monolith』
どうもどうも、アナログです。2017年も後半戦へと突入デス。こんにちは。ということで、早速レコード紹介。今回は「Gorephilia / Severed Monolith」デス。Yes!
このバンド地味な印象なんですけど、僕のブログにとっては重要なバンドなんですよ。
カバーアートはRaul Gonzalez 久しぶりのGonzalezジャケキタ!
デカポスター付きクリアブルー盤。 Pkch「ピカーッ!」 Anlg「ホゲェェ」
活気づく2000年代フィンニッシュ・オールドスクールデスメタル
フィンランド出身のオールドスクールデスメタル。2017年 2ndアルバム。Dark Descent Recordsよりリリース。レコードはMe Saco Un Ojo Records。
メンバーは以下の5人。
Tami Luukkonen – Bass
Jukka Aho – Guitars
Nemesis – Vocals
Kauko Kuusisalo – Drums
Pauli Gurko – Guitars
2006年”Goretexx”というバンド名で結成、のちに”Gorephilia”へと改名。メンバーには僕の大好きなフィンニッシュデスメタル”Krypts”のギタリストJukka Aho氏もいます。
2008年前後にデビューしたフィンニッシュオールドスクールデスメタルと言えばKrypts, Corpsessed, Desecresy, Swallowed, Desolate Shrine, Lie in Ruins, Maveth, Cryptborn などなど名前を見ただけで気絶しそうなバンドが続々と出てきた頃であります。このGorephilia も例外ではなく、現在進行形で続くオールドスクールムーヴメントを語る上で欠かせないバンドと言えると思います。僕のブログで、このあたりの現行フィンニッシュデスメタルを今度まとめて紹介しようかと計画中です。
こちらは1stアルバム「Embodiment of Death」。他のフィンニッシュデスとは違い、暗黒性よりブルデス的な暴虐性を発揮させました。ジャケもとても良い。
溢れだす業、濃霧のフィンニッシュ・ブルータル。
基本的に前作で聴けた初期”Immolation” “Incantation”のようなオールドスクールブルデスな音楽性は変わっていません。変わってはいない。変わっていないはずなのに印象はかなり違う。まず、前作のブラスト+ブレイクによるゴリ押し展開ではなく、バンドとしてのアンサンブルが強力になったと感じる。特にドラムの表現力が格段に向上しており、結果ギターとの絡みが濃密化、曲展開もシームレスに繋がるようになりました。調べてみるとどうやらドラムとギターにメンバーチェンジがあったようです。
曲展開の複雑化に伴い曲の輪郭は多少ぼやけたがそこは小節ごとのセンス(リフのカッコよさ)とグルーヴでカバーしてあり、このあたりにも成長を感じさせます。個人的にはアルバム一枚をあっという間に聴き終えてしまう感覚は前作にはなかった。
“Immolation” “Incantation”から更に”Morbid Angel”や”Suffocation”などの要素を反映させ、広義なデスメタルとしてアピールできる層を増やしたように感じます。スゴイバンドになりました。これは文句なくオススメデス。Great!!!
これは、デビューEP「Ascend to Chaos」どことなく”Demigod”ぽく、粗削りですがとても良いEPです。
僕は中古で300円で買いました!やほーい!!!
ってアホかぁ!
「レコードだし、ニッチなオールドスクールデスメタルだし、地味な存在ですけど GorephiliaのEPが300円でも売れないのか」と複雑な思いで回収しました。
思い出しました。今では信じられないでしょうけど90年代初期デスも500円段ボールコーナーで投げ売りされてた時があったんです。(全部じゃないけど)
初期デスの投げ売りとは少し意味合いが違いますけど、この出来事がきっかけで僕は旧譜紹介をやめ現行バンドしか紹介しないと決めたのです。
このブログに影響力なんか微塵もないけど、なんとか500円の価値にしてやるんだ!