Various Artists Vol.2
やることはやるですよ。このブログの長なので。
Cult of Erinyes / Tiberivs
ベルギー出身のブラックメタル。2017年 3rdアルバム。カセットはCaverna Abismal Recordsからリリース。メンバーはCorvus、Mastemaの二人ですがセッションメンバーとしてDéhà、Alex、Marc DeBacker、Algol、Baron の5人が参加しています。
最近ブラックメタルをポロポロと聴きだしたという話を以前にしましたが、今回もその流れでブラックメタルを購入「Cult of Erinyes」デス!もち1mmも知りません!ジャケがポストメタル風だったので購入しました。アルバム内容はローマ帝国時代のティベリウス・ユリウス・カエサルを題材としたコンセプトアルバムになっております。「いた、見た、撃った」だったけかな?
ブラックメタル + シューゲイザー。”Emperor”の威厳に満ちたトレモロリフと空間を彩るディレイのシームレスな調和が残忍かつ幻想的な抒情詩を物語る。このバンドの過去作は聴いていませんが、今作を聴く限り”Deathspell Omega”のアヴァンギャルド性や”Opeth”風ダークプログレ的な展開も随所で聴けるのでデスメタルとの親和性もあります。とても良い。
Tideless / Eclipsed Blood Horizon
アメリカはカリフォルニア州出身のデス・ドゥームメタル。2017年 2曲入りEP。自主制作。
メンバーはKyle Armendariz、Arturo Gaitan、Lisa Lee、Zane Young の4人。調べてみると”Xantam”のメンバーがいることがわかりとても不思議な感じ。
な、なんなんコレ!? Elizabeth Fraserが「Love, love is a verb…」なんて歌いだしそうな雰囲気のシューゲイズなイントロでもうメロメロなんですけど。もう一度言うけど何なんだこの不思議なデスメタルは。ドリーミー感はフューネラルドゥームには該当しないしポスト・デスメタルなんだろうけど、シューゲイザー・デスメタルという言い方が一番しっくりくるかな。恐らくブチ切れる人もいるでしょうけど。でもよく聴いてみると90年代Peaceville時代のゴシックデス的な要素もある気がするんです。どことなく”Anathema”や”Katatonia” っぽいというか…… ごめんグーはやめて
それでも僕はとても良いと思う。アルバムを楽しみに待っています。
青い方はデモ音源デス。
Daxma / The Nowhere Of Shangri – La
アメリカはカリフォルニア州出身のポスト・ドゥームメタル。2016年 1stEP。元は“Dakhma”という名前でしたが今年から“Daxma”へ改名。自主制作。カセットはTransylvanian Tapesよりリリース。メンバーはバイオリン奏者を含む5人(Isaac Rigler、Thomas Ituarte、Jessica Tung、Kelly Dalbeck、Forrest Harvey)
約32分におよぶ大作1曲収録。破壊的ディストーションとフィードバックノイズに描く陰影のアトモスフィリックサウンド。ボーカルは決して上手いとは言えないけど浮遊感と透明感あるメロウな歌声で幻想的に盛り上げる。もう、ドローンメタルというかこれは完全にポスト・ロックなのではと思うのですが細かいことは気にしない。とても良い。とても良いけど一つ不満があるのです。せっかくバイオリン奏者がいるのに影が薄すぎます。もっとバイオリンを全面に出して欲しい。もったいなすぎますって。次回作は猛烈に期待しています!
つづく(のか?)