『Obed Marsh / Innsmouth』

イア!イア!くぁwせdrftg%#?!
すいません、取り乱しました。アナログです。こんにちは。コポォ
6月デス!六月は梅雨とか水無月とかいろいろ水に関係するといケロコポォ 
あっ、あぁ…… な、な? 最近首の皮膚がタブついてきたなぁ。

 


DL版とはジャケが異なります。ボーナストラック1曲収録。

 

「インスマウスの影」ラヴクラフティアン・ブラッケンドドゥーム

改めて本日紹介のカセットは「Obed Marsh / Innsmouth」デス。
オーストラリアはパース出身のドゥームデスメタル。2016年 1stアルバム 自主制作。

メンバーは2人。
Drew James Griffiths – Bass, Effects, Guitars, Vocals (backing)
Sam Ford – Drums, Guitars (lead), Vocals
Drew James Griffiths氏はブラックメタル”Ur Draugr”のメンバーなので知っている人もいるかと思います。

以前、僕のブログでもほんのり紹介したことがありますけど覚えていますでしょうか。アルバム自体は昨年2016年にBandcampでリリースされたもので、今年の5月にオランダのBreathe Plastic Recordsからカセットでリリースされたわけですけど、ジャケが変わっていたのでしばらく気がつきませんでした。(おかげで限定版を買い逃してしまった) DL版はMark Cooper氏の異世界ジャケで正直Mark Cooper氏のジャケの方がよかった。

 

コノジャケ最高デス! もうジャケでポチれる。
昔からジャケ買いという言葉がありますが、ストリーミング時代でも本質はかわりません。いかに再生ボタンを押させるか。有名バンドはともかく無名の新人がリスナーにアピールするにはジャケによる導きしかないと思う。絵の上手い下手じゃなくて直感へアピールできるか。
 

かなり前説が長くなりましたけどここから本題。もうお気づきかと思いますがバンド名およびアルバム名が「オーベッド・マーシュ / インスマウス」というね。まんまクトゥルフ神話の「インスマウスの影」ですね。海魔に魂を売った男”オーベッド・マーシュ船長”がバンド名という大胆不敵ぶり。

いずれ、このバンド名が諸刃の剣となる可能性はあるけど、テーマを局地的に絞ったことで楽曲のイメージは掴みやすいしくなり、あれこれ想像しながら聴けるという楽しさがあります。先ほどの話に戻りますけどメタル漬けの僕にってはこの異世界ジャケとクトゥルフというテーマは強烈な印象になりました。
ちなみにバンドのプロフィールを見ると出身地はインスマウスになっています。どんだけ。

 

深きものどもの狂宴 最後まで正気を保つことができるか

深きものどもと呼ばれる海魔との異種交配により堕落した漁港の街「インスマウス」での恐怖体験。
このホラー小説の恐怖を演出するのは「インスマウス」という街全体から発せられる不穏な空気感と生臭い悪臭であり、活字から読み取ったその空気を音にどう描くかがポイントになると思う。いきなり言ってしまうが”Obed Marsh”の描く音景はすばらしいです。荒廃したインスマウスの街並みが目の前に広がるようである。

異形の叫び、ノイズ交じりの退廃的リフと濁音に汚された冒涜的美旋律によるループサウンド。
聴けば聴くほどに陰鬱なメロディが脳髄にこびりつき、大いなる呼び声に誘われるかのようにゆっくりと異海の底へと沈んでいく。暗黒と異常に満ちた名状しがたい世界、驚異と光栄とに包まれた深淵へと。
 


一番好きな曲。ヒーリングミュージックと言ってもいい。2016年度の隠れた名盤デス!
DL版はこちら→【https://obedmarsh.bandcamp.com/】

 
 
イア!イア!クトゥルフ・フタグン!
フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン!