『Nucleus / Macabra – Split “Fragmented Self”』
どうもどうも、アナログです。こにんちは!今日はテンションアガっとるよ。
何でかと言うと、楽しみしていたカセットが届いたからね。
本日紹介のカセットは、アメリカの若手オールドスクールデスメタルの注目株 “Nucleus” と数々のデスメタルバンドのアートワークを手掛ける Mark Riddick氏が率いる “Macabra” とのスプリット。さらにジャケは巨匠Dan Seagrave氏ときた!
まるで、オールドスクールデスメタルの宝石箱や~!!! やかましいわ
カバーアートはDan Seagrave 2017年 Morbid Visions Musicよりリリース。カセット&CDは 【Morbid Visions Music】 直販で売ってます。
各バンド3曲づつ収録。これはレコードで出すべきです。レコード出してー
■Nucleus 見えてきた方向性
昨年(2016)リリースした 1stアルバム「Sentient」は”Demilich” “Timeghoul”の音楽性を現代的テクニカルブルータル要素でアレンジしSci-Fi風味で仕上げた力作で一部のデスメタルファンから熱狂的支持を得たアルバムです。僕も2016年度ベストアルバムにも選出したのですが、今、聴き直しあえて厳しく言うと”Demilich”すぎるなと。これは”Demilich”から影響受けた若手バンド全体に言えることですが、”Demilich”路線には呪縛みたいなものがあり、特異なテクニカルアヴァンギャルド故の閉塞感がどうしても付き纏うのです。
さて、話を戻すと今EP「Fragmented Self」はどうなっているのか。
基本的な路線は変わっていないのでが、途中「え???」「えぇぇぇ!!?」ってなりました。ドゥーム!テンポチェンジとかブレイクダウンではなく正にドゥームデスメタルそのものを融合してきました!2曲目はまるまるドゥームデスです。
これはイイ感じではないか…… いや、イイ感じだと言いたいのですが、率直な感想を言うとドゥームパートがつまらない。Rawというほど生々しくないし、メロディに関しては威厳的でも葬儀的でもない中途半端な印象。
でも、ねらっている方向性はイイと思うし、まだまだ伸びしろはあると思う。何より”Demilich”の呪縛から解き離れつつあるのでこの路線を貫いて欲しい。Sci-Fi & Doom & Demilich とかめちゃくちゃ面白そうじゃないですか。期待値大デス!
■Macabra
「Macabra、いいよね」
「いい…」
で、終わってしまう。いかんいかん。
デスメタルバンドのアートワーク職人 Mark Riddick氏が率いるオールドスクールデスメタル”Macabra”
以前紹介したときに言いましたがMark Riddick氏の知名度に比べこの”Macabra”の存在感はめちゃくちゃ地味。音楽的にも、オススメしづらい……かな
しかし!僕は大好きデス。ええ、はっきり言ってB級ですよ。マニア向け。まんま90年代マイナーオールドスクールデスメタルですよ。怪しげなシンセ、腐敗臭スラッシュリフと神秘的なブレイク、Autopsy、初期Salem、初期Cemetary、初期Paradise Lostが放っていたあの音デス。
今作も地味ながら結構感動してる。別に聴かなくてもいいと思うけど、聴けば少し幸せになれる。
残念ながらサンプル音源は見つかりませんでした。
Apple MusicかSpotifyにはあると思う。AmazonはDL販売がありました。
ということで、夢のオールドスクールデスメタルタッグマッチでした。
Nucleusは結構厳しめの評価でしたけどホント大好きデス。Horrendous、Blood Incantationと共に若手OSDM界を盛り上げて欲しいです。