『Brutally Deceased / Satanic Corpse』
どうもどうも、アナログです。こんちには。
最近僕は光を99.65%吸収するようなデスメタルばかり聴いていたので、久しぶりにHM-2デスメタルを紹介しようかと思います。本日のレコードは「Brutally Deceased / Satanic Corpse」爽快デススラッシャー!!!メロディックデス。
って?そんなバンドでしたっけ。
カバーアートはPaolo Girardi デスメタルジャケ職人。
チェコ産スウェディッシュフォロワー
チェコ共和国出身のHM-2デスメタル。2016年 3rdアルバム。Doomentia Recordsよりリリース。
リリース時のメンバーは以下の5人。
Michal Štěpánek – vocals
Tomáš Halama – guitars
Marek Štembera – guitars
Zdeněk Štefánek – drums
Miroslav Ubias – bass
2007年結成、スウェディッシュデスメタル・リバイバルムーブメントと共にチェコよりデビューした暴虐のHM-2デスメタル。”Grave”の曲「Brutally Deceased」をバンド名にしている通り、まんま90年代スウェディッシュデスメタルなサウンドが特徴です。HM-2スウェディッシュデスメタルが好きな方にはたまらないかと思う。
ただ、前作の「Black Infernal Vortex」はあまりにも”Dismember””Entombed”すぎた。僕は若手スウェデスバンドやフォロワーバンドは大好きで常に応援していますけどやりすぎると逆に考えてしまう。前作の何曲目か忘れましたが”Entombed”の「Chaos Breed」っぽいリフワークには引いてしまいました。
そんなことがあったので今作は不安しかなかった。大丈夫かなぁ…… あ、かっこいい。
ミナギッテキター!
90年代の壁、リバイバルの苦悩、そしてBrutally Deceasedの本気
メロディック・デスメタル!
Iron Maiden調のメロディをデススラッシュに乗せ爽快に疾走!
完全に”Dismember”及びスウェデスフォロワーの域からは出たわけではありません。むしろスウェデスフォロワーとして次のステージへと上がろうじゃないかという意気込みを強く感じます。楽曲面で言えばデスメタルの暴虐性およびHM-2の破壊力を殺さず美と醜の完全なる融合化を探っているかのようである。複雑化した曲展開をきめ細かいアンサンブルで繋ぐ。荒々しいリフワークを丁寧にそして滑らかなメロディで繋ぐ。その融合を実現するためのテクニック面の成長にも驚きました。聴き方によっては”In Flames”のようにも感じるし、”Trivium”がHM-2デス化したらこうなるのかな…… みたいなこと考えながらニヤニヤしてしまう。
オールドスクールスウェデスが好きな方にはメロデス化に抵抗があると思うけど、僕は楽しめました。少なくとも「Chaos Breed」を演じている前作よりスッキリした気分で聴けました。後はリバイバルバンドがぶち当たる壁をどう越えるか。すでに次作が楽しみデス。Great!