『Phrenelith / Desolate Endscape』
どうもどうも、アナログです。今年も豊作すぎて頭かかえております。こんにちは。
さて、本日のレコードは「Phrenelith / Desolate Endscape」デス。
このバンドはなんと!? デンマークのオールドスクールデスメタル“Undergang”のメンバーDavid Torturdødが所属する新バンドデスなんデス!!! 今さっき調べたんですけどね。
カバーアートは不明 バンドロゴデザインははDavid Torturdød
マスタリングはCruciamentumのDan Lowndes ホワイト盤
デンマーク・オールドスクールデスメタルの最新鋭
デンマークはコペンハーゲンのデスメタル。2017年 1stアルバム。アナログ盤はMe Saco un Ojo Records からリリース。CDはDark Descent Records。
メンバーは4人。冒頭で少し触れましたが”Undergang”のDavid Torturdødもいます。
Simon Daniel – Guitar & vocals
Paweł Tunkiewicz – Drums
Jakob – Bass
David Torturdød – Guitar & vocals
Metallumによると結成は2013年。まだ生まれたばかりのバンドとですけど、2015年より三本のデモと”Spectral Voice”とのスプリット一枚、3曲入りEP、そして今作のアルバムと立て続けにリリースし精力的に活動している模様。
音楽性は90年代の初期デスメタルの音を継承しドロドロデロデロ腐敗臭漂わす”Undergang”ゆずりのRAWでLOWなデスメタル。具体的な例を挙げると、Incantation, Purtenance や、2000年代リバイバル初頭のデスメタル、初期Krypts, Lie in Ruins, Ascended, Cruciamentum等を彷彿させる。
左はDemo1とDemo2をまとめたコンピレーション。音質は悪いのでマニア向けアイテム。右は今年リリースされた3曲入りEP「Chimaerian Offspring」ほんとはこのEPを紹介しようと準備していたら、突然のアルバム発売。ビックリしたよ。
流行りと言えば流行りだけど暗黒美も兼ねている現行オールドスクールデスメタル。スゴク好き。
Kill-Town Death Metal
「KILL-TOWN DEATH FEST」 僕は見たことこのないのですが、2011-2014年までデンマーク、コペンハーゲンで開催されていたデスフェストで、そのラインナップをみると、若手からベテランまでほぼすべての現行オールドスクールデスメタルが一同に会するというファンにとっては夢のような祭典であることがわかります。→【http://killtownbookings.com】
デモテープを聴いたときはそれはもう邪悪の具現化といべき一見さんお断りオーラ全開でしたが、このアルバムはオールドスクールデスメタルファンならすんなり聴けると思う。いや、ファンならば是非是非聴いて欲しい。音質の改善という理由もあるけどデスメタルの良さが全て詰まっている。初期Kryptsのような緩急ある展開とMaveth的威厳性を軸にブラスト、グラインド、ドゥームからブラックメタルの冷感まで人の奥底にある闇を瘴気としてまき散らす。真撃な邪悪さと神をも恐れぬ冒涜感をスラッシュ然としたリフで繋ぐデスメタルとしてのカッコ良さよ。
そのフェスの名の一部を拝借し自らを「KILL-TOWN DEATH METAL」と名乗るのがこのPhrenelithであり、今作はその名に恥じぬ力作でもあります。Grrreeeeaattt!!!