『Disma / The Graveless Remains』
どうもどうも、こんにはち。アナログです。
キター! 我らのデスメタルヒーロー『D・I・S・M・A』の新EP「The Graveless Remains」が来ました!意外なことにDismaもアナログメタル初登場なんですよね。それでは早速みてみましょう。YES!
2曲しか入っていないけどゲートフォールド仕様デス! 最高かよ。MP3のDLコード付
2000年代を代表するU.S.OSDM その名は「DISMA」
アメリカはニュージャージー州出身のオールドスクールデスメタル。
2005年、ギターのBill Vennerによって結成され”Funebrarum”のギタリストDaryl Kahanと元”Incantation”メンバーCraig Pillardをボーカル、現”Ruinous”のShawn Eldridgeをドラムに起用し2011年 1stアルバム「Towards the Megalith」をリリース。”Incantation”系極悪デスメタルを継承するサウンドで米国に”Disama”ありと世界に知らしめる。
この圧倒感! 残念ながら僕のは3面仕様の限定盤ではありません。
オールドスクールデスメタルを追っていれば「DISMA」の名を目にしない聞かない日はないと言ってもいいくらいの存在であり、現代の米国オールドスクールデスメタルを語る上で一つの基準となっています。また数多くの音源をリリースしているイメージがありますがフルアルバムとして現在リリースされているのは「Towards the Megalith」の一枚のみ。
ハイテンポ、ミッド、ロー、そしてブラストからD-ビートまであらゆるリズムを駆使し曲が展開する。そしてどんなに曲が複雑になろうと最後には暗黒ドゥームへと陥れる。徹底的なアンダーグラウンドサウンドに崇高な美さえ感じる。いや、触れてはいけない異形の蠢きなのかも。
初めて聴く人には厳しいかもしれないけど、しっかりと作りこまれているので極悪デスメタルの中では結構聴きやすい。
待望のニューEP 「The Graveless Remains」
そして、今回のEP紹介です。2017年 2曲入り12インチEP。Profound Lore Records よりリリース。
現在のメンバーは以下の4人。
Bill Venner – Guitars
Randi Stokes – Bass
Craig Pillard – Vocals, Guitars
Craig Smilowski – Drums
残念ながらDaryl KahanとShawn Eldridgeは脱退してるようです。各々”Funebrarum””Ruinous”の活動で忙しいのかもしれない。
肝心の内容ですけど、意外とサッパリとしたドラム音から入り少し戸惑うが基本的にはいつものDismaへと落ち着く。1曲目は速いテンポの曲で4:40付近からのDisma流ブレイクは控えめに言って最高かな。
2曲目は極悪なニュースクールハードコア系なミッドスローなデスサウンド。恐らく日本のアンダーグラウンドファンにはこちら方が気に入ると思う。極悪な渋み!
2曲とも間違いなくDisma節を炸裂させているが崇高なドゥーム要素をあまり感じず、少しシンプルな曲構成になったかな。もしかするとDaryl Kahanが抜けた影響なのかもしれない、いや、いつものDismaだ。何も変わってない。ような気もする……
という感じで、2曲のみでは現在のDismaを判断するには全然たりません。これは早くアルバムが聴きたい。アルバムは出すのかな? とにかく正座してまっとるのデス!
■ コンピレーションCD「The Lost Vault of Chaos」
アルバム以外にデモ、スプリットやEPなどいろいろ音源がありますが、ほぼレコードでのリリースなのでなかなか聴くことができません。ですが、最近それらの音源をまとめたコンピレーションCD「The Lost Vault of Chaos」がリリースされましたので音源のみならコンプできます。各ディストロでは売り切れておりますがDismaオフィシャルにはまだあります。よろしければどうぞ。