『Sunless / Urraca』
どうもどうも、アナログです。プレミアムこんにちは。
今年はスタートしてからまだ2017年度の新譜を紹介していませんでしたので、このアルバム紹介から真の2017年アナログメタルスタートです。早速いきましょう。本日紹介のカセットメタルは「Sunless / Urraca」デス!
カバーアートはAndrew Notsch おしゃれなジャケですが裏面のロゴが正式なロゴで、こう見るとオールドスクール的ですね。
アヴァンギャルド・デスメタル界に強力な新バンド登場!
アメリカはミネソタ州ミネアポリス出身のアヴァンギャルド・デスメタル。2017年 1stアルバム。自主制作。
2014年に結成された3人組デスメタル。2016年デモを経てこれがデビューアルバムであります。
メンバーは以下の3人。
Lucas Scott – Guitars, Vocals
Mitch Schooler – Bass
Ben Iburg – Drums
多分リーダー格のLucas Scottはメロディック・デス/ブラック “Pestifere” のメンバーでもあります。僕は知らなかったのでBandcampで聴いてみるとブリザード系?というのでしょうか、渋いメロブラでした。
しかし、この “Sunless” はまったく違う音楽性で1ミリもかすりません。もう、アレです。アレ!
ア・ヴァン ― ギャルドゥ・デス!
聴けば聴くほど癖になるプログレッシブ・アバンギャルドデスメタル
四次元の空間に反響し共鳴する無機質な音像。
まず、テクニックが凄いのはもちろんなのですが、約44分間ヒリヒリとする緊張感とひたすら繰り広げられる実験的アンサンブルに驚かされます。空間認識力というか曲構造の組み立て方に魅了され44分があっという間に過ぎてしまった感に一番ビックリ。メロディらしいメロディもなく、いつものことながら最初は「???」となるのですが “Gorguts” から呪術的パートを取り除き “Cynic” の宇宙的サウンドを取り入れたようなサイケデリック感に心を掴まれたのだと思います。
近年のアバンギャルド信仰。アンダーグラウンドの一部ですが流行といえば流行なので、その流行の中で、この”Sunless”はどんな個性を出していくか、どんなアクロバティックなことをしてくれるのか。僕はめちゃくちゃ期待しております。Gorguts””Cynic”などのアバンギャルド・プログレファンの方にオススメだけど、意外とエクスペリメントなポストメタル・スラッジメタルが好きな人の方がしっくりくるかも。 Great!!!