『Remnants / Lifeless Demo』

そこあなた、なんだか浮かない顔しておりますね。わかります。わかりますとも。
もっとガツンというか、こう一撃で屠るようなデスメタルが聴きたいのでしょう。わかります。
ということで、本日紹介のカセットメタルは「Remnants / Lifeless Demo」昨年のベストデモ&EP編で少し触れましたがスゴイですよ。
 

ロゴデザインはDaniel “Sawblade” Shaw
 

アナログメタル鬼推しのアメリカン・デスメタル

アメリカはテキサス州ヒューストン出身のオールドスクールデスメタル。2016年 4曲入りデモテープ。Headsplit Recordsよりリリース。メンバーは以下の4人

Dustin Ordinario – Guitars
Justin Ordinario – Guitars, Bass
Joe Necro – Vocals
John Martinez – Drums

ボーカルのJoe Necro氏はBlaspherian, Morbosidadのメンバーでもあり、ギター・ベースのOrdinario兄弟(?)はTermination Force のメンバーでもあります。Blaspherianは”Incantation”系のデスメタルで、アンダーグラウンドのごく狭い範囲ではありますが名を馳せており、中には「おぉ」となる人もいるかと思います。

で、この”Remnants”ですが、結成から日が浅く検索してもほとんど情報は出てきません。ほぼ無名の新バンドであり、僕も何も知らずに適当に買った一本だったのですが、これが大当たり。これはスゴイバンド見つけた!!! と興奮しました。
 

直球勝負で挑む険しきオールドスクールの道

Blaspherianのメンバー在籍というこで”Incantation”系のデスメタルかと思いきや、内容はスウェディッシュタイプのHM-2デスメタル。ドラマティックなイントロナンバーからグラインドに通じる暴力性とスラッシュ然としたブレイクがキャッチーに炸裂する。イントロを含め4曲だけですが哀愁感ある微メロと暴虐なリフワークがカタルシスを喚起させます。リフ自体のカッコよさブレイクへのセンスなど完璧すぎて思わず涙ぐみました。ホント。

アナログメタルでも紹介した近年のド直球勝負のスウェデス Crawl, Nekrosity, Feralらが好きな方には間違いないバンドだと思いますが、どことなく雰囲気や空気感は本場のスウェデスとは違います。でもそこがいい意味で差別化されていてマンネリ感を封じ込めています。結構独創的なのかもしれない。
正直、今のアメリカのオールドスクールデスメタルの流行から見ると厳しい方向性だと思いますが、僕はこのバンド激応援しています。期待値はMAXデス。Grreeeaaattt!!!
 

 
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