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『Dead Congregation / Sombre Doom』

2月デス。まだ、あわてるような時間じゃない。
と、言い聞かせながら作年のレコードを消化する日々を送っています。こんにちは。
ということで、今日のレコードは「Dead Congregation / Sombre Doom」デス!
意外にもアナログメタル初登場デス! これでようやくギリシャタグが活用できる。
 
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カバーアートはRaul Gonzalez キタ! ポスターでみると異世界になっとるのね。
 
 

オールドスクールデスメタル・リバイバルへの導火線 Dead Congregation

Dead Congregationは元Nuclear WinterのギターボーカルおよびNuclear Winter Records(閉鎖)のオーナーでもあったAnastasis Valtsanis氏を中心に2004年に結成されたギリシャ出身のデスメタルです。Incantation、Immolation、Morbid Angel系のデスメタルとして2000年以降のオールドスクールデスメタルシーンを支え、現在も続くリバイバルムーブメントに貢献した重要なバンドの一つです。
 

というわけで、現行オールドスクールデスメタルファンの間では神的なバンドですけど、それ以外の方には地味というか、もしかしたら存在自体知らないかも…… あーあー、そんな事があるわけない。メタルファンがDead Congregationを知らないなんてどこの世界線の話だよガハハハ! と思いつつ、一応Dead Congregationを知らない方がいるかもしれないため、いないと思うけど一応過去のアルバムを振り返ってみようかなと。
一応だぞ。
 
 

■ Purifying Consecrated Ground EP (2005)

2005年発表の5曲入りデビューEP

Incantation、Morbid Angelの暗黒魔法陣にブルデスを召喚させたかのような極悪サウンドを得意とする。
まだ、演奏、楽曲ともに粗削りな部分もあるけれど、今聴いてもまったくチープな印象は無い。それはこの時点でDead Congregation独自の世界観を確立していたからではないでしょうか。デビューEPでありながら定期的に再発されていることからもこのEPの人気度が伺えます。


 
 

■ Graves of the Archangels (2008)

早くも「化けた」待望の1stアルバム。

感情に駆られるままに突き進むオールドスクールデスメタルの野蛮性と無機質的なブルデスの暴力性を厳粛なブラックメタルの空気感で包み込む。三位の個性を見事に融合させたこともすごいが、何よりプリミティブ路線に走らず凛としてオールドスクールデスメタルに秘められた可能性を新たに認識させたことに意味があると思います。また、アンダーグラウンドファンの間で信用されている米インディーレーベル「Nuclear War Now!」からリリースされたことにより「Dead Congregation」の名は一気に世界中に知れ渡ることになりました。

これは個人的な意見ですけど、オールドスクールデスメタル・リバイバルムーブメントというと新世代よるスウェディッシュデスメタルが発端となった印象ですが、多角的にみると翌2009年リリースされるFunebrarumの「The Sleep of Morbid Dreams」と共にオールドスクールデスメタルが地下深くで進化を遂げていたこと、その驚異的な進化を連続で目の当たりにしたこともムーブメントが起きた一要因だったのではないでしょうか。


 
 

■ Promulgation of the Fall (2014)

1stアルバムがDead Congregationのピークであるはずがない。前作を凌駕する2ndアルバム。

オールドスクールデスメタル、ブルデス、ブラックメタルの三要素にフューネラルドゥームによる抑制が加わる。バンド自体の演奏力向上によってもたらされた表現力と演出力、そしてドゥーム要素が加わったことにより、メインストリームをも食う荘厳的大作アルバムになりました。聴くものを圧倒させるエピック感をモノにしたという観点ではギリシャデス・ブラックメタルらしいバンドになったと思います。あまり比較対象にされないけれどDeathspell Omega や Behemoth ファンの方にもアピールできると思います。Martyrdoom Productionsよりリリース。


 
 

■ Sombre Doom (2016)

2曲入りEP。Martyrdoom Productionsよりリリース。

新音源が出るということで、これは2016年注目の一枚になる!予定でしたけど、蓋を開けてみると2曲入りEP、しかもリリースが年末という時期からかあまり話題にはなりませんでした。少し残念でしたが内容的には新境地を切り開くかもしれない要素がありました。

前作から大幅の進化は見られませんが、注目はデスドゥームに徹している1曲目でしょうか。元よりデスドゥームの要素はありましたが9分という長尺をすべてドゥームで演出する曲は初めてではないかと。フィンランドのKryptsのような暗黒ドゥームで、まだ実験段階的な印象をうけますが前作のエピック要素とうまく融合すればかなり強力になるのではないかと思います。アルバムへの期待値は大デス!!!