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【勝利か】あの人と一緒に聴きたい最新音楽!【ソブンガルデかだ!】-NVAERまとめ

 
2016年は有名、無名かかわらず新譜の量が多かった。さらに質も良いものばかり。
ベストアルバム選出は大変だろうなと予想はしてたけどホント大変だった。
僕は11月からピックアップを始めてたけど余計に混乱するはめになりました。
こういのは短期決戦、迅速に選んだ方がいいですね。
孫子も言ってるしな。「兵は拙速を聞くも、未だ巧久しきを睹ざるなり」と。

ということで、本日は、ベストアルバム編です。
今年もデスメタルと他のメタルとカテゴリーは分けました。また、ジャケ画像をクリックするとBandcampの音源が再生されます。一部YOUTUBEへのリンクもあります。
まずはデスメタルから16枚。

 

BEST Old School Death Metal 2016

 

16. Sentient Horror / Ungodly Forms

アメリカ、ニュージャージー出身。Sentienceから改名。Testimony Records.
ミキシングは”Horrendous” Damian Herring、マスタリングは Dan Swanö という鉄壁の布陣で制作されたデビューアルバム。
微メロデス好きには間違いない内容。テクも素晴らしく、一音一音ものすごく丁寧に弾いているのが好印象。Edge of Sanityファンにオススメです。

15. Gutter Instinct / Age of The Fanatics

スウェーデンはヘルシンボリ出身のHM-2デスメタル。Prosthetic Records.
様式化しつつある現行スウェデスシーンに一石を投じる新人。ブルータルに爆走するHM-2デスサウンドからグラインドでねじ伏せる凶悪スウェデス。慣例化したスウェデスサウンドに馴染んでしまった耳には驚きの連続である。

14. Shed the Skin / Harrowing Faith

アメリカはオハイオ州出身。1stアルバム。Hells Headbangers Records.
Soulless、Vindicator、Incantation等のベテランメンバーからなるデススラッシャー。瞬発的な重い一撃からメタリックブラストのコンボ。凄まじいキレが身体を破壊する。こんなに気持ちいい正真正銘のデススラッシャーは久しぶり。

000113. Asphyx / Incoming Death

オランダデスメタルのベテラン。9thアルバム。Century Media Records.
インパクトこそ前作には及ばないが、デススラッシュを基軸にドゥーム、ゴシック、フューネラル、ハードコアなど、Asphyxの実験的音楽性が凝縮されている一枚。来日してください。

000512. Age of Agony / For The Forgotten

ハンガリーはザラエゲルセグ出身。5thアルバム。Neverheard Distro.
重量級戦車が爆走するBolt Thrower感満載のウォーデススラッシャー。歯切れの良いスラッシュリフ、そしてグラインドによる波状攻撃が絶え間なく続き仄かに漂う硝煙のメロディが高揚感という狂気へと誘う。入手性が悪いのがいただけないが内容は素晴らしいデス。

004711. Deprive / Temple of the Lost Wisdom

スペイン、カンタブリア出身。2ndアルバム。Memento Mori.
Incantation を想起させるドス黒い血みどろの独りドゥームデスメタル。このプラスαの部分が実に良い。IncantationにCelestial SeasonやParadise Lost、My Dying Bride bringなどが持つゴシックの荘厳性をぶち込むという、ある意味暴挙といえますがこれは僕にとって理想のデスメタルかもしれない。

004610. Reptilian / Perennial Void Traverse

ノルウェー出身。1stアルバム。Edged Circle Productions.
同国のExecrationやObliterationと同じ臭いがするアヴァンギャルド・オールドスクールデスメタル。泥濘のドゥームデスからクロスオーバースラッシュ的な爆走へと展開。一旦スイッチが入れば異常なテンションに圧倒されること間違いなし。若き勢いを感じる一枚。

9. Phobocosm / Bringer of Drought

カナダはモントリオール出身。2ndアルバム。Dark Descent Records.
暴虐のブラスト、冒涜のドゥーム、混沌の詠唱、沈鬱な叫び。表層面だけでは計り知れない深き闇。GorgutsのDNAを確実に受け継ぐ漆黒のデスメタル。これもオールドスクールデスメタルが進化した一つの形であると位置づけたい。

8. Gorguts / Pleiades’ Dust

カナダの重鎮。Season of Mist.
全一曲、正確にはアルバムではなくEP扱いですが内容が濃かったのでこちらに掲載しました。
イスラム帝国時代、バクダットに存在した「知恵の館」をコンセプトに、忌み嫌われ続けた深淵の残響を芸術へと昇華させたGorguts流プログレサウンド。素晴らしき怪作です。

7. Ruinous / Graves of Ceaseless Death

アメリカ、ニュージャージー州出身。1stアルバム。Dark Descent Records.
元Funebrarum、Incantation、Dismaのメンバーからなる新バンド。
まず、めちゃくちゃ良い。そのFunebrarumの音楽性をそのまま受け継いでいます。が、一方で今年のFunebrarumの新譜がボロボロだった理由も分かってきたような。もう、Funebrarumが以前の音楽性を取り戻すことは無いかも。複雑な心境だけど良いものは良い。

6. Nucleus / Sentient

イリノイ州はシカゴ出身。1stアルバム。Unspeakable Axe Records.
巧みなテクニックを駆使して展開されるオールドスクール・アヴァンギャルドデスメタル。”Demilich”の影響を色濃く感じるが随所で無類の才能が光る。“Blood Incantation””Morbid Angel”“Nocturnus” が好きな方にオススメ。巨匠Dan Seagraveのジャケも含め素晴らしいアルバムです。

5. Fractal Entropy / Transcendens

メキシコ出身。2ndアルバム。 Locust Amber Records.
スラッシュメタル的なエッジの効いたリフ、うねるフレットレスベースが華麗なワルツにのって繰り広げられるコスモ・プログレッシブサウンド。Cynic、DEATHを彷彿させるオールドスクールデスメタルの空気感も最高です。いつのまにかBandcampで購入できるようになっていましたので是非とも。隠れた名盤とはこのことデス!

4. Zealotry / The Last Witness

アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身。2ndアルバム。Lavadome Productions.
Demilich、Gorgutsタイプのテクニカルデスメタルを暗黒シンフォニックに再構築。カナダのデスメタルバンドChthe’ilistでも活躍する若きギタリストPhilippe “Pat” Tougasの悪趣味かつ無軌道なアヴァンギャルド性が遺憾無く発揮された一枚。

3. Krypts / Remnants of Expansion

フィンランド出身 2ndアルバム。Dark Descent Records.
世界は再び闇に帰す。フィンニッシュ・インパクト再びというべき若手オールドスクールデスメタル筆頭Kryptsがついに動いた。極限の退廃的暗黒ドゥームに思考は停止。脳髄の産物さえ彼らの手中にある。レコードはやく届いて~、SUN値はすでにゼロよ。

2. Hemotoxin / Biological Enslavement

カリフォルニア州ピッツバーグ出身。2ndアルバム。Unspeakable Axe Records.
後期DEATHを彷彿させるテクニカル・デス/スラッシュ。オールドスクールデスメタルであるが随所で幾何学的なマスロック、デスコア的グルーヴも織り交ぜながら疾走する様は新時代到来を感じさせる。捨て曲もなく上半期ベストメタルにも選びました。

1. Blood Incantation / Starspawn

アメリカ、コロラド州出身。1stアルバム。Dark Descent Records.
90年代デスメタルによる原始の畏怖を現代的に解釈し巧みな技量で再構築する。宇宙、神話、SF などをテーマにするオールドスクールデスメタル。テクニックおよび楽曲面で他の新人を圧倒しており、さらに言えば既に帝王の風格さえ漂わせております。完璧といえる素晴らしいアルバムでした。

 

総評

決して「Dark Descent Records」の回し者ではありません。たしかに、自分でもすごく偏ってると感じる。
その偏った狭い範囲で語らせてもうらうと、今年は「北米強し」でしょうか。アメリカ、カナダのさらにいうならばテクニカルデスメタルの波が来てるなと感じました。来年もHorrendous、Blood Incantationの後に続けとテクニカルデスメタルが続々リリースされるでしょう。また、他にもNekrosity、Crawl、DWEEL、Desolate Shrine、Calcemiaなどにも注目しています。
あとは、来年リリース予定でアナログメタルが注目している音源を貼っときます。これスゴくないですか。


 
 
 
まだまだ、終わらん。
続いてはデスメタル以外のアルバム「BEST HM / HR」です。どうぞ。
 

BEST HM / HR Album 2016

 

14. Tarot / Reflections

オーストラリア出身。Heavy Chains Records.
70sリバイバル・哀愁プログレ/ハードロック。1stアルバム。ポンコツハードロックファンに好評のTarot。プロダクションの質が大幅に向上、楽曲面でも著しい成長がみられ本気で驚きました。こりゃ脱ポンコツだと思っていたけど歌が入るとやっぱりポンコツ。しかし、最高のポンコツだ。

13. Crippled Black Phoenix / Bronze

イギリス出身のオルタナティブロックバンド。Season of Mist.
といっても国籍も人間も、誰が誰だかわからないほど数多くのミュージシャンが関わっています。Bombs Of Hades、God Macabre のJonas Stålhammarがギターを弾いているのは確実。内容は歌物ポスト・ロック。過剰になりすぎない淡々とした展開だけどジワジワくる。アルバム前半の緊張感が半端ない。後半ダレてくるのが惜しい。

12. Darkher / Realms

Prophecy Productions.
イギリス出身の女性シンガーJayn Hanna Wissenbergを中心に展開する高尚優美なるゴシックフォークの響き。ジャケの姿のまま、あまりにも重い陰影の世界観に浸れるかで評価は分かれるかと思いますがこれもまた究極の美といえるのではないでしょうか。

004811. Katatonia / The Fall of Hearts

スウェーデン出身のプログレ(かな?)Peaceville Records.
前作、前々作はあまり楽しめなかったけど今作はパキっときました。音楽性はメランコリックなダークロックと変わりませんが歌メロのバリエーションが増えたことによって曲が明瞭になりました。キャッチー度もアップ。すばらしい!

10. Ortega / Sacred States

オランダ出身のスラッジドゥーム。2ndアルバム。ConSouling Sounds.
Neurosis、Isis(バンド)の音楽性を彷彿させるポストメタル的ドゥーム。陰惨に歪んだディストーションと澄み切ったトーンの融合世界。もう少し曲にストーリー性を感じさせてくれたら最高だったかな。

9. Spaceslug / Lemanis

ポーランドのヴロツワフ出身のストーナーロック。1stアルバム。自主制作。
なんだろうか、この懐かしい響き。90年代グランジと呼ばれたハードロック的哀愁感。激しさだけがロックではないと染みる名盤。なお、メーリングリストに登録しレコード発売を待ち構えていたにも関わらず瞬殺。今年一番泣いた。再プレスお願いします。

8. Aboleth / EP-I

アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身。自主制作。
弱冠20歳の若き女性シンガーBrigitte Rokaを擁するデザート・ストーナーロック。アンニュイというかロリータっぽい歌声だが芯がしっかりとして、なおかつスモーキーな枯れ具合が堂に入っている。自然体で恐ろしくカッコイイ。バンドとしてもシンガーとしても成長が楽しみな新人であります。

7. Bad Acid / Revelations of The Third Eye

スウェーデン出身、女性ボーカルを擁するサイケデリックストーナーロック。1stアルバム。Transubstans Records.
甘い香りで翻弄するちょっと危険なポップサイケから北欧の土着的なメロディを含んだ壮大なスピリチュアル・プログレまで、幅広い音楽性を堪能できる良作。ラストは妖艶に歌うSimona Mignolaのメランコリックな表現力が爆発する。Great!

00496. Opeth / Sorceress

スウェーデンのプログレ。Nuclear Blast Entertainment.
Mikael Åkerfeldtがレコードを掘れば掘るほどOpethの音楽性は再構築され深化する。レコードの溝は過去と未来をつなぐ宇宙とも言える。ゆえにOpethの可能性は無限にあるのだ……。要するに今作も最高だということです!

00045. METALLICA / Hardwired… To Self-Destruct

Blackened Recordings.
何だかんだ言って聴きまくっている。最高のヘヴィアメリカーナ。

00024. Marillion / F.E.A.R

UKプログレッシブ界の重鎮。18thアルバム。earMUSIC.
慈愛に満ちたプログレだけど残酷なポップのようでもある。何も変わってはいない。Marillionはいつでも最高のアルバムを創作する。生まれ変わったらMarillionになりたい。

3. Lotus Thief / Gramarye

アメリカ、サンフランシスコ出身のポスト・メタル。Prophecy Productions.
ポストブラック、サイケロック、アンビエントをシームレスに展開する世界観。冷徹さと物柔らかさを兼ねた歌唱を通して古代の言葉と芸術を参照する。などと書くと敷居が高いよう思うかもしれませんが、キャッチーなのでお手軽にダークアトモスフェリックの世界観に浸れます。抜け出せるかどうかは別として…。

2. Cambrian Explosion / The Moon EP

アメリカはオレゴン州出身のへヴィサイケ。Pink Tank Records.
内なる響きが夢幻の境地に誘い込む。輪郭こそサイケの体をなすが芯となるメロディは耳によく馴染む。至る所で感じる「和」のテイストもその要因の一つであり最高にカッコいい。凄いバンドが現れたなという感じ。ポストロック、ポストメタル、プログレ、もうすべてのロックファンにオススメしたい。感動的で泣く。僕は12インチ限定色が売り切れてて泣いている。

1. Black Lung / See The Enemy

アメリカはメリーランド州 ボルチモア出身のドゥームブルースバンド。 Noisolution.
重ければ良しとする空気が蔓延するドゥームシーンにベースレスを逆手にとった布陣で宣戦布告。ソリッドなヘヴィネスを武器に先代の系譜を守りながらもアメリカンドゥームの新たな道を模索する気鋭の若手。文句なしの傑作。ライヴ映像も下に貼っときます。

 

 
 

総評

MEGADETHは?SODOMは?TESTAMENTは?VEKTORは?
もう、自分でもなぜ選ばなかったのか驚いてますよ。普通ならトップでもおかしくないアルバムを断腸の思いで削りました。そのくらい今年は豊作でした。というか異常でした。極端な話、10月あたりから「もうアルバムでるなー」なんて思ってました。おかげでデスメタルを追うのに必死すぎて全然ほかのジャンルをリアルタイムで掘れなかったのが残念だった。特にドゥーム。来年はもっとゆるくしてほしい。
 
ということで、早いけど今年のアナログメタルの更新は終わりです。来年も頑張ります。
どうもありがとうございました。

 
 
 

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