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『Vultur / Vulture’s Beak』 Cassette Metal Vol.29

どうもどうも、アナログです。また深淵の底メタル買ってきたよ。こんにちは。
本日紹介のカセットメタルは「Vultur / Vulture’s Beak」です。Yes!
「誰だよ!?」 っていう詳細不明のカセットが入荷すると脳ミソが高まる(の止めたい)。

 

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カバーアートはGargoyle Kelly 女性のデザイナーです。

 

グリース・オールドスクールデスメタル、デビューDemo!

ギリシャはアテナ出身のデスメタル。2016年 デビューDemo EP(自宅録音)。
CD盤はBarathrum Records、カセットはWar Productionsからリリース。

メンバーは以下の5人。
George Wolf – Bass
Alexandros Kalfakis – Drums
Dion K. Alastor – Guitars
George N. – Guitars
Giannis Grim – Vocals

2013年結成で今作のDemo EPがデビュー作?なのですが、各メンバーともバンドを多数掛け持ちしているので、うぶの新人というわけではありません。そのバンドの一部取り上げてみると Chaos Undivided, Ectoplasma, Forced In, ex-Stagnate, ex-Resurgency, Carnal Dread, Death Trap, Humanity Zero…
さっぱどわからん。

 

ゴリゴリの重デススラッシュ Demoにして既に貫禄あり!?

ギリシャのバンドというとエピック感のあるブラック・デスメタルを思い浮かべますが、Vultur が放つサウンドは純オールドスクールデスメタル。”Malevolent Creation” や “Sinister” もしくは “Morbid Angel” などを彷彿させる激重のデススラッシュサウンドです。

上記で書いた掛け持ちギリシャバンドの中で僕が調べた限りでは “Resurgency” が一番近いかな。
リズムギターの George N. が2011年まで所属していたバンドであり、その音楽性がこの Vultur にも反映されている感じがしました。

破壊の限りを尽くすゴリゴリの突進力と邪悪にうねるリフを基本としながら黒色の濃淡加減が絶妙な感じ。良く言えばアクがなく聴きやすい。逆に言えば特徴的な個性が乏しい。リフ自体はカッコいいが曲が少しアッサリ気味なのでもっと複雑で粘りっこい展開にしてもいい気がします。
しかし、自宅録音にも係わらず演奏は非常にタイトであり貫禄は十分感じますので今後に期待したいと思います。近い将来が楽しみなバンドデス!

 

ギリシャには Dead Congregation、Abyssus などヤバイ感あるオールドスクールデスメタルがいますし、ギリシャのOSDMも深く堀ると楽しいかも。脳ミソタカマッテキタ!