断然 “TESTAMENT” だ!
“TESTAMENT” 派 対 “EXODUS” 派との戦いは、アストラギウス銀河を二分する百年戦争、あるいは「きのこたけのこ戦争」のごとく決着のつかぬ泥沼の論争と化していることは周知の事実。
しかしである。ここ数年の動向を見ると必ずしも天秤は均衡を保っているとは言い難い。
主観的にも客観的に見ても残念ながら “TESTAMENT” 派が極めて劣勢という状況である。
例えば2015年「LOUD PARK」メインステージでのことだ。
私は、この観衆によって会場は歓喜の渦に包まれると、私はこの観衆によって “TESTAMENT” こそスラッシャーだという驚喜の声が聞けると信じて疑わなかった。
だが、現実はどうだ。
音が悪すぎて何を演じているか判別できない。Eric Petersonのギターはガリガリとノイズを出し、明らかに準備不足であることを露呈してしまった。それでも、Alex Skolnickのソロがあれば、華麗なるソロがあれば状況を打開できるんや、その流暢なメロディに皆が涙するに決まっているんや!
って、まったく聴こえんがな~。PA死んどるやんけー。
別な意味で涙したことは言うまでもないだろう。
一方、”EXODUS” はどうだ。
アルバムは素晴らしかったし、先日の「LOUD PARK 2016」での堂々たるステージは見事という他ない。
また、観衆の数、サークルピットの大きさがこのバンドへの信頼を表しているかのように見えた。
その日のベストアクトと言っても過言ではないだろう。
いっそうのこと”EXODUS” 派へと転向し怒りを発散し感動を共有するか。
共に「Big 5にするならEXODUS!!!」と叫ぶか。
これは敗北か?
否、 断じて否だ!
たとえライヴパフォーマンスは 遠く 一歩及ばずとも悲観することはない。
何故なら、この劣勢状況を挽回すべく一作、いやこの不毛な論争に終止符を打つべく一作がここにあるからだ。TESTAMENT 11枚目のスタジオアルバム「Brotherhood of the Snake」魂の一作がここにある!
逆襲のTESTAMENT 若返った入魂の一作!!!
各メディア、レビューで絶賛されているので、僕は勝手に初期作に近いザクザク刻むベイエリアスラッシュを聴けるものだと思っていましたが、その想いは期待値を上回る形で裏切られました。
凄い興奮した!
純粋なスラッシュアルバムとは言えないけれど、今までのダークというか地味な雰囲気を吹き飛ばすほどパワフルかつスピーディー。弾きまくり、叩きまくり、歌いまくりと全てにおいて若返ったようにエネルギーが満ち溢れ、秒刻みで可変する複雑な曲構成ながらも軽快なドライヴ感が大変心地ち良い。
間違いなくGreat!!! デス!
あえてもう一度言おう
私は断然 “TESTAMENT” 押しだ!
(※スラッシュ論争などありません)