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『Mordbrand / Gravehill – Split 12″』

どうもどうも、アナログです。こんにちは。
本日紹介のレコードは “Mordbrand” の新EP とアメリカのブラッケンドデススラッシャー “Gravehill” のスプリットLPデス。

 

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こちらはMordbrand カバーアートはTimo Ketola

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こちらがGravehill カバーアートは Marcus Ludwig

 

■Mordbrand / In nighted Waters

スウェデスシーンを語る上で欠かせない重要バンド “God Macabre” のボーカル Per Boder が率いる Mordbrand。まだアルバムは2014年にリリースした「Imago」一作のみですが、毎年コンスタントに新曲EPをリリースし、激渋ながら伝統のスウェディッシュHM-2サウンドを謳い続けるバンドであります。

今作は2016年、5曲入りEP。元々Doomentia RecordsからBandcampでDL販売されていたものをアナログ化したものです。

メンバーは不動の3人
Björn Larsson – Bass, Guitars, Vocals
Johan Rudberg – Drums
Per Boder – Vocals

また、今EPでは下記で紹介する Gravehill の元ボーカル Mike Abominator がゲストで参加しています。

 

新境地へと足を踏み入れたか?

まず最初に聴いた感想としては「ずいぶんと毒気が減ったな」と感じました。
今までの黒い暴走感を残しつつキャッチーに展開するフレーズが目立ちます。威厳ある神秘的威圧感が減ったのは残念でありますが、決してつまらなくなったということではありません。楽曲に遊び心というか、いろいろな可能性、新たな方向を示唆する要素が多く追加され、5曲が5曲とも違う色を出しているのです。

また、暴虐路線へと戻る可能性もあります。いったいどの道を選ぶのか、ますます興味深いバンドになりました。今後も追い続けちょくちょく紹介したいと思います。
ところで再結成したはずの”God Macabre”はどうなったのでしょうか。

 

 

■Gravehill / Skullbearer

アメリカはカリフォルニア出身のブラックデススラッシャー。2016年 4曲(カセットは5曲)EP。
このEPはDark Descent Recordsからカセットでリリースされていたものでレコード化する際、5曲目の「Sacrifice (Bathory Cover)」は削除され4曲構成となっております。

また、今EPからメンバーチェンジ及び演奏楽器の配置転換があり、新Gravehillとして一発目のEPだそうです。
現メンバーは以下の五人。

Thorgrimm – Drums
Bodybag Bob – Bass
Corpse – Vocals
Hell Messiah – Guitars
Eldehelm – Guitars

 

イーヴィル・デス・スラッシュ!666

Dark Descent Records所属のブラック・デス・スラッシュということで日本でもファンの方が多くいると思いますが、恥ずかしながら僕は未聴でした。今作が初めての音源ですので過去作と比較できません。一体どんなバンドなのか。

ザクザクなミッドテンポのイントロから始まって「こんなものか」と油断していたら突然の爆走に椅子ごと倒れて後頭部打った。イーヴィルスラッシュだ!
さらに80年代スラッシュの凶悪さの中に蠢く90年代ブラックメタルのエピック感が燃えます。ホント血が沸くし肉踊りますよコレ。間違いなくGreat!!