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『Blood Urn / …of Gory Sorcery and Death』 Cassette Metal Vol.27

どうもどうも、アナログです。こんにちは。
僕は bandcamp でデスメタルを漁っていますが、配信する側ではないのでその仕様というか法則がイマイチわからないのです。毎日のようにnew arrivalsをチェックしていても出てこないバンドがあったりするので、良質音源がまだまだ埋もれていると思うのです。

本日紹介の音源もカセットではありますが、元はbandcampでサルベージしたバンドです。
Blood Urn / …of Gory Sorcery and Death これキタ!

 

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カセットは Terrorghoul Productions。bandcampはNYPです。

 

謎のオーストリアン・オールドスクールデスメタル

オーストリア出身のデスメタル。2014年 8曲入りデモ。
バンドは2010年に結成され、翌11年にデモを作成。これが2本目の音源です。以上。

って、あれー? それだけ?

詳細を「Encyclopaedia Metallum」で調べるも全然情報が載っていませんでした。
しかし、Death Metal Underground というサイトでインタビュー記事を見つけました。このインタビューによるとBlood Urn はバンドではなく一人の男性(名前不明)によるプロジェクトのようです。

オカルト文学、スプラッター映画などのカルチャー。ルーベンス、ヒエロニムス・ボスなどの芸術。音楽ではAbus (初期)、Cryptopsy (初期)、Morbid Angel (初期)、Archgoat (初期)などのデスメタルからフォーク、プログレ等の影響を受けているそうです。

 

圧倒的暴力性と黒き世界観。オーストリアの邪神へとなるか……

Morbid Angel、Incantation より続く冥府の文脈を読むオールドスクールデスメタル。

緩急ある展開、神秘性、暴虐なリフなど Dead Congregation や Funebrarum に通じるものがあります。もちろん、芸術的展開や技量など同等のクオリティとは言えないけれど、腰を据えて鑑賞できるレベルの楽曲であり、個人のプロジェクトであることを感じさせません。これがデモとはかなりの驚きです。

デスメタルの中でも特に暗黒成分が強いのでどうしても聴き手を選びますが、この手のデスメタルが好きな方には是非聴いてもらいたいです!!
今後、Blood Urnがどう活動するのか。このまま埋もれてしまうのはあまりにもったいないのでバンドとして活動の場を広げていただきたいところです。Great!