『Ataraxy / The Festival – The Tomb 7″』
どうもどうも、アナログです。こんにちは。
今日は若手スパニッシュオールドスクールデスメタルの最右翼 Ataraxy から久しぶりに音源が届きましたのでご紹介です。
以前このブログでも若手OSDM激押しバンドとか言って紹介しましたが覚えていますでしょうか?
まさか忘れた人などいないと思いますが、もう一度 Ataraxy を紹介しましょう。
カバーアートは Alexander L. Brown Me Saco Un Ojo Recordsから限定盤。45回転
気鋭の若手スパニッシュ・オールドスクールデスメタル
スペインはアラゴン州出身のデスメタル。メンバーは以下の4人
Javi – Vocals, Guitars
Santi – Guitars
Edu – Bass
Viejo – Drums
2008年結成。音源は2010年にEP「Curse of the Requiem Mass」と2012年に1stアルバム「Revelations of the Ethereal」をリリースしております。
「アナログ激押し!」
とか言っておきながら失礼な話、ワタクシすっかりこのバンドを忘れていました。すみません。
なので1stアルバム「Revelations of the Ethereal」を聴き直してみました。
そしたらもうね、ビックリするほどカッコ良くて椅子から飛び出た!
こんなに凄かったかなと一人でヤバいヤバい言ってました。
陰鬱たる異界の耽美主義
それは、まるで異世界の暗黒美醜を体現するかのようなサウンド。
例えるならばAsphyx、Morbid Angel に DemigodやKryptなどのフィンランド成分が混成したかのような暗黒デスメタル。もしくは Anhedonist 的深淵からのドゥームサウンドをオールドスクールデスメタルに転変したと言うべきか。
どちらにしても、静と動の絶妙なバランス、沈鬱から疾走する緩急ある展開など、その楽曲における才能と実力は称賛できます。
へヴィリスナーならすでに把握していると思いますが、現行の若手オールドスクールデスメタルバンドとして改めてオススメしたい。Death!!!
Bandcampでは試聴のみ。CDは廃盤かもですが、まだDiscogsには潤沢にありました。よろしければ。
前置きが長かったですがようやく今回のEP「The Festival / The Tomb 7″」の紹介。
楽しみに待っていたこの2曲入りEPですが、実は新しい音源というわけではなく、1stアルバム「Revelations of the Ethereal」時の未発表音源だそうです。ズコー。
早い話がボツ曲なわけですが、ガッカリしてはいけません。
というか、アルバムの内容に劣るどころか勝る部分もある秀逸な出来。
特に重厚な暗黒シンフォニーを聴かせるA面の「The Festival」は圧巻です。続くB面「The Tomb」もオーソドックスながら堂々たるOSDMなナンバー。
こんな素晴らしい曲をボツにするなんて並みの若手ではない。恐るべし。
こうなると「早く次のアルバムを!」 ってなるわけですが、いつになるのでしょうか。楽しみに待っていましょう。 わ、忘すれるなよ!!!