『Gutter Instinct / Age of the Fanatics』
昨年(2015年)「The Insurrection」という4曲入りEPでデビューした新人スウェディッシュデスメタル。ブルータルに爆走するHM-2デスサウンドに度胆を抜かれ日本でも徐々に知名度は上がっていますが、まだまだ知らない人は沢山いると思います。
ということで、本日紹介のレコードは Gutter Instinct / Age of the Fanatics デス!
このアルバムを聴かずして今年のスウェデスは語れない!?
カバーアートは Teitan Arts (本名Dávid Glomba)チェコのデザイナーです。すごみ!
思わず見入ってしまう4Pのブックレットも素敵すぎます。※DLコード付きですがDL先のURLが間違っております。実際はBandcampのDLコードでしたので、もしDLできないという方はご参考までに。
スウェディッシュ・デスメタルシーンに一石を投じる新人登場!
スウェーデンはヘルシンボリ出身のデスメタル。2016年 Prosthetic Recordsより1stアルバム。
メンバーは以下の5人
Oscar Persson – Guitars
Hannes Hellman – Guitars
Thomas Ernemyr – Vocals
Simon Isaksson – Bass
Ola Håkansson – Drums
良い意味でも、悪い意味でもマンネリ化している現在のスウェディッシュデスメタルシーン。特に新人若手に関して言えば、ほとんどのバンドがEntombed、Dismember化しているといっても過言ではありません。
そんな様式化しているシーンに対し、一石を投じているのがこの Gutter Instinct です。
HM-2、もしくはチェーンソーの如く荒ぶる伝統のスウェデススタイルを踏襲しながら、”Morbid Angel” や “Incantation” の持つ邪悪さと “Napalm Death” のグラインドを融合させたスウェディッシュデスメタルを提示する。
慣例化しているスウェデスサウンドに馴染んでしまった僕の耳には驚きの連続である。
もし、 “Crematory” がバンドを続けていたなら、こんなサウンドになっていたかもしれない。
ブルータルに爆走し、グラインドでねじ伏せ、黒い渦へと落とし込む。アンダーグラウンドを体現したかのような楽曲に一瞬ひるむが、随所にザクザクと心地良いヘッドバンガーリフや神秘的メロディなどをちりばめ器用に展開する。決してキャッチーではないけれど、メリハリがあり変化に富んだという意味では結構聴きやすい楽曲だと思う。
「最近オールドスクールデスメタルに興味があるよ」という方から現行のオールドスクールシーンを追っているゴリゴリのデスメタルファンまで幅広くオススメできる若手です。期待値もMAXデス。Great!!!