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『Sorcery / Garden of Bones』

どうもどうも、アナログです。こんにちは。
さて、今年は勢いのある若手スウェデスが出てこないので梅雨空のように気持ちが晴れません。なので、今回もベテランでモヤモヤを晴らしましょうぞ。本日の紹介スウェデスは Sorcery / Garden of Bones デス!

 

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カバーアートはJuanjo Castellano 素晴らしきジャケ

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多分売り切れることはないと思うけど限定カラー盤

 

葛藤するベテラン・スウェディッシュデスメタル

スウェーデン出身のデスメタル 2016年 3rdアルバム。
結成は1986年とデスメタル創世記から活動するベテランバンド。一度解散していますが2009年に再結成。メンバー以下の5人、ボーカルとリズムギターはオリジナルメンバーです。

Ola Malmström – Vocals
Paul Johansson – Guitar
Emil Berglin – Drums
Jacob Wiberg – Bass
Johan Vikholm – Guitar(lead)

 

ベテランバンドでありますが、知名度はイマイチなのでアルバムを順を追って簡単に紹介します。

1991年リリースの1stアルバム「Bloodchilling Tales」の時点では黒魔術的な雰囲気を出したAutopsyといった感じの音楽性で、泥臭いサウンドが好きな人にはたまらないアルバムです。
しかし、後に台頭するDismemberやEntombedのような派手さはなく、どちらかというと地味な存在でした。個人的には聴いて欲しいけどボテボテなので後回しでもいいと思います。

 

再結成後の2ndアルバム「Arrival at Six」(2013年作) は、別バンドかと思うほど、それこそDismemberやEntombedクラスに匹敵するほどスケールアップしたサウンドに度胆を抜かれました。失う物など何もないと言わんばかりに暴れ狂るうデススラッシュ、正に“スウェディッシュ・デスメタル”なサウンドです。賛否は分かれると思いますが、アナログはオススメします。

 

ということで、期待が高まる今作。一体どんなアルバムになっているのでしょうか。
とりあえず先に音源貼っときます。

 

うん、これはベイエリアスラッシュですね。「ザクザク」切り刻むリフが最高デス!

って、これダメだろー!? いやイイ、いやよくない。でも、ちょっとカッコイイなぁなんて……

冒頭からビックリしましたけど、変わったのは序盤のみで全体的には前作のスウェデス節を踏襲する楽曲が並びます。手堅い作りで安心して聴けるのですが、出だしのインパクトが強すぎたせいか中盤以降に物足りなさを感じます。変わっても変わらなくても多少批判されるでしょうが、個人的には最初のザクザク路線で突っ走ったら面白かったかもしれんと思いました。未だ梅雨は晴れずか……