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『Chthe’ilist / Le Dernier Crépuscule』

会社の新人に「僕はね、アナログレコードで音楽を聴くのが好きだねぇ」なんて先輩風を吹かせていたら
「えっ? 今時、レコード聴いてんすかw」と言われました。レコードブーム来てねぇ~!

だが折れずに更新だ。今回のレコードは「Chthe’ilist / Le Dernier Crépuscule 」デス!
なんて素敵なジャケなんだろう。この世界に行きたいなぁ……(折れてる)

 

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カバーアートはPaolo Girardi この異世界。何もいえねぇ、素晴らしすぎる!

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2LPにするとは言ったが、ゲートフォールドジャケにするとは誰も言っていない! 残念。
CDはProfound Lore Recordsですがアナログ盤はDark Descentよりリリースされています。

 

オールドスクール(変態)x ニュースクール(変態)=Chthe’ilist(変態)

カナダ出身のオールドスクールデスメタル 2016年1stアルバム。
メンバーはアメリカの“Zealotry”のギタリストPhilippe “Pat” Tougas(Vo,Gt,Ba,Synths)を中心にPhilippe Boucher(Dr)、Claude Leduc(Gt,Ba,Synths)の3人編成。

Gorguts、Demilich、Morbid Angelタイプのオールドスクールデスメタルとして一部に人気がある“Zealotry”のギタリスト Philippe”Pat”Tougas と、同郷のテクニカルデスメタル“Beyond Creation”のドラマー Philippe Boucher が手を組んだ話題の新人。
Bandcamp内でも相当なダウンロード数を誇っています。
(”Zealotry”の新譜も出るから要チェックです)

 

驚異の暗黒組曲 新人ネオ・オールドスクールデスメタル!

“Zealotry”と”Beyond Creation”の融合ということですがサウンドはオールドスクールデスメタルよりです。
ゲロポコ寸前の下水道ボイスに技巧派変態リズム、ギターソロも優艶なネオクラシカル風で上手い。アヴァンギャルドなプログレデスメタルを暗黒シンフォニックな世界観で包込む。凄すぎる!

だが”Demilich”だ。

独自の暗黒世界観は素晴らしいと思うし、オリジナルティもあります。しかし、「ここぞ」という大事な場面でおもいっきり”Demilich”になるのです。アナログ的には、どうしても「これ”Demilich”だ~」 感が払拭できないのです。

しかし、”Demilich”色が薄い曲は本当に素晴らしい。特に7曲目13分にも及ぶ大曲「Tales Of The Majora Mythos Part 1」は文句の付けようがないくらい邪悪に満ちており、一大叙情詩的な暗黒プログレデスを聴かせてくれます。これは今後絶対素晴らしいバンドになる!
アナログは期待しております。買う価値は大いにあると思いますが、まずは聴いてみて下さい。

ちなみに歌詞が厨二ダークファンタジーな内容で、詞と言うより小説みたいな内容でした。時々「ムジュラ」とか「タルミナ」とか出てくるのでゼルダの伝説か? と思って調べたらホントにゼルダの伝説だった。
こんなゼルダじゃ子供泣くだろ!