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『Cruciamentum / Charnel Passages』

「大英帝国万歳! 」

キ、キター!!! 2015年9月リリースより遅れること半年。やっとこアナログ盤がリリースされました!
こんなにレコードのリリースが遅れるのは、やはりレコードブームの影響なのかな?
でも、無事リリースされただけでも良しとしましょう。
本日の紹介レコードは Cruciamentum / Charnel Passages オールドスクールデスメタル万歳!

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カバーアートはDaniel Corcuera シビれるデスメタルジャケ職人の一人。

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ブックレット付き、Me Saco Un Ojo Recordsより限定のクリアブルー盤

 

UKオールドスクールデスメタル 待望の1stアルバム

英国 オールドスクールデスメタル 2015年 1stアルバム。
メンバーはDan Lowndes-Gt,Vo、Roland C.-Gt、Dani Ben-Haim-Dr、Richard Brass-Baの4人。
中にはDeströyer 666, Grave Miasmaらのメンバーもいます。

2007年に結成、DemoやSprit音源をリリースしながら活動し、2011年にようやく4曲入りEP「Engulfed in Desolation」をリリース。もちろんアナログメタルでも紹介しましたけど、過去の文章を読み返す勇気は無いので何と書いてあるかわかりませんが、素晴らしい作品だったと書いたような気はする。

ということで、前EPより4年も経ちましたが待望の1stアルバムがリリースされました。
はたして、更なる進化を遂げ、英国のオールドスクールデスメタル魂を顕示することはできたのか?

 

大英帝国の威厳 王道こそ我が道!

1stアルバムにして既に王者の風格を醸し出す、重暗黒オールドスクールデスメタル。
Dead Congregation、Funebrarumなどの2000年代以降のデスメタルファンにはたまらないサウンド。
80~90年代デスメタルに例えるならIncantation、Asphyx、Benediction……と、書くと身構えてしまう人もいるでしょうが、「今からオールドスクールなデスメタル聴いてみたい」という方にも安心して聴けるアルバムでもあります。

漆黒の世界観、破壊的リフ、血みどろのブラストが炸裂する王道デスメタルには間違いないが、ブルータル性とキャッチーな展開のバランスがとても良いのです。リフは切れが鋭く、グルーヴ感が心地良い。更に神秘的かつ威厳に満ちたキーボードの挿入によりDesolate Shrineのような暗黒叙情詩的展開をみせ、最後まで飽きさせません。前EPより確実に成長した姿に感動すら覚えます。

ちなみに、2015年度のアナログメタル・ベストアルバムでは15位となっており「そんなバカな!?」と自分のランキングに憤慨しております。まったく当てにならないランキングだ!

オールドスクールデスメタルファンはもちろん、これからオールドスクールデスメタルをガンガン聴いてみたいという方、2000年代以降わからんというブランクがある方にもオススメできる一枚デス! Great!!!

 

大英帝国は覇道か……