『Asphodelus / Dying Beauty & the Silent Sky』
「生存確認!」
Asphodelus!!! 待望の新EPキター!! ……って誰ですか?
失礼。嬉しさの余り少々先走ってしまいました。Asphodelusとは、あのバンドが改名したのデス!
そう、あの戦慄のB級ゴシックドゥーム「Cemetery Fog」が改名したのでした!!! (だから誰なんよ?)
カバーアートはフィンランドのデスメタルWitchcraftのAntti このジャケはヤバイ。
ロゴデザインもAntti 別名Demonomancer of the Rising Curse of Witchery 長いっ!
若手フィンニッシュ・ゴシックドゥームデスメタル
フィンランドのドゥームデスメタル 2016年 Cemetery Fogから Asphodelus に改名後初のEP(4曲入り)。
メンバーは前身のCemetery Fog時代から変わっておりません。J. Filppu – Guitar, Vocals、 J. Väyrynen – Guitar、 V. Kettunen – Drums の3人。
以前紹介したCemetery Fogをお忘れですか?
小学生レベルの芋ジャケで脱力させたり、ノーマルボイスが最恐にオンチだったり、A面33回転、B面45回転という鬼畜仕様でリスナーを奈落の底へと突き堕としたり、でも、なんだかんだで感極まる曲を聴かせてくれたことを。 アナログは強烈に覚えています。[前回のCemetery Fog紹介はこちら]
あぁ、生存していらしたのですね。改名しようとなんだろうが最高に嬉しいぞ!
漆黒の闇に光を灯す慈悲深きドゥームデス
初期Katatonia、Tiamat、Paradise Lost、My Dying brideなどから影響をうかがえるゴシック・ドゥームデスメタル。更にいうとAs Serenity Fades、SentencedやAmorphisなど、みんなB級だった時代のノスタルジックサウンドが現代に蘇る。90年代B級ドゥームデスに涙を流す人にはマスト。
アナログが想像するにレコードをリリースするIron Bonehead Productionsの人も同じ想いかと。
前作「Towards the Gates」から、若干音質が劣ったことと、少しドゥーミー成分が増したかなという印象を受けましたが基本的に音楽性に変化はありません。
暗黒世界に光を灯すかのような慈悲深い曲展開、絶望の中に救いの手を差し伸べる女性コーラスの美しさも健在です。変化したのはアンビエントな神秘的インスト曲が入っていること位でしょうか。このアンビエント要素が今後どう楽曲に絡むのか? 楽しみに期待しときます。
完璧にB級バンドですけど、やっぱり好きだなぁ。このままの路線で、焦らずにじっくり成長してくれればいいと思うのデス! 今は、あえてオススメしませんが……
3年後位にはドヤ顔でオススメしてると思うのデス!