『VOIDCEREMONY / Cyclical Descent of Causality』
「シーンを牽引する存在になるか?」
どうもどうも、アナログデス。こんにちは。先週のGalvanizerに引き続き今週も「無名の新人」紹介デス。
日本では知名度が無いバンドで、これから来そうだなというバンドをピックアップして応援しようという趣旨です。本日の紹介するバンドは VOIDCEREMONY アナログメタル2回目の登場デス!
アメリカン・テクニカル・オールドスクールデスメタル
アメリカはカルフォルニア出身のオールドスクール型デスメタル 2015年 3曲入り2nd EP。
メンバーはGarrett Johnson-Gu,Vo、Jon Reider-Gu,Vo、I.Mann-Bass、C.Koryn-Drums の4人。
現在は、ドラムのC.KorynとギターのJon Reiderは既に脱退しています。この件をさらに調べてみると、
なんとっ!? ドラムのC.Korynは新生Funebrarumへ加入という衝撃的事実が判明しました。
前回のEP紹介で「少しFunebrarumっぽい」とサラッと書いたのですが、本当にFunebrarumへと移籍してしまうとは、これは嬉しいような、悲しいような、複雑な思いです。
秘めたポテンシャルを発揮か!?
前EPは非常にテクニカルでありプログレッシブデスメタルとしての才能を随所で感じました。しかし、劣悪な録音状態だっため評価は保留という感じだったと思います。
さて、この2nd EPはどうなっているのか? さすがに前回より悪いってことはないでしょう。
って、さらに悪化してるーッ!!!!
この音、マジですか!? まるでラジカセで一発録りしたような音じゃないですか。とりあえずステレオで録って下さいよ。いや、これ一応ステレオなのかな?
ともかく、テクニカル路線を売りにしているデスメタルでこの音はマイナスでしかないです。
ということで、今回もまた糞音質でしたが、才能の片鱗は感じることができます。
低質な音の中でも卓越したテクニックが光り、邪悪な旋律がプログレッシブに展開する。転調したときの高揚感もいい感じ。ほんと、録音状態の悪さが悔やまれる。
さらに、このバンドの基盤ともいえる技巧派ドラマー C.Koryn の脱退はバンドにとって痛過ぎる。
(彼のドラミングは必ずFunebrarumで評価されるでしょう。)
このEPをオススメするには抵抗がありますが、楽曲自体はいいんですよ。今後どうなるか少し心配ですが、まともな音源を出せば状況は一変するはずデス。期待しております!
ネクストジェネレーション・オールドスクールデスメタル (アメリカ編)
画像はSpectral Voice / Blood Incantation-Split EP と VOIDCEREMONY
無名の新人特集ということで、もう少し紹介。
昨年リリースされたアメリカンオールドスクールデスメタルの新人では以下の3バンド+α が特に良かったです。
Cynic、Deathタイプのテクニカルデス Blood Incantation (アナログ激押し)
惜しくも解散したAnhedonistを彷彿させるドゥームデス Spectral Voice
そして今回紹介したプログレデス VOIDCEREMONY
+α として劇的展開をみせるブラッケンド・デスメタル Xantam
3バンドとも結成から年月は経っておらず、まだ成長段階です。しかし、すでに三者三様の世界観を確立しつつあり、なおかつ伸び代もじゅうぶんにあります。6~7年前ににリバイバルムーブメントで現れたバンドが独自の道を歩み出し現在のシーンを賑わせているように、彼らも5、6年後にはきっとシーンを牽引する存在となっていることでしょう! 今から要注目Death!!!
アメリカのデスメタルっていいですよね。なんと言うか「安心感」がありますよね。
無いですね。はい。