『Autopsy / Skull Grinder』
「凛々しさゼロ! (※1)」
どうもどうも、アナログメタルデス。新年から気分が下がり気味なので今回はテンションがブチ上がる一枚をご紹介したいと思います。今年のデスメタル豊作祈願を込めて Autopsy / Skull Grinder EP このジャケ、このサウンド、このバンド!
カバーアートはWes Benscoter これはイイジャケ!
オリジナリエイター Autopsy 健在
アメリカ カルフォルニア出身のデスメタル 2015年 MLP。メンバーはChris Reifert(Vo,D)、Eric Cutler(Vo,G)、Danny Coralles(G)の不動の3人と2010年から加入したJoe Allen(B)の4人。
デスメタル黎明期から活動しオリジナリエイターとして世界中のデスメタルシーンに多大な影響を及ぼしたバンドの最新7曲入りEP。昨年のアナログメタル2015ベストEPにもランクインしています!
まぁ、権威もクソもないランキングですけど……
ちなみに今作はアナログ盤のみのリリースですがMP3のダウンロードコードが入っておりますのでレコードプレイヤーが無い方でも聴けます。でも、どうせならアナログプレイヤーで聴きたいよね。(ステルス的マ)
狂気のハイテンション・マッドデスメタル!
底無しのドゥーム的絶望感とスラッシャー殺しの最上級デススラッシュリフ!
を、いつもの意識低い系ボーカルが全て台無しする!! (※2)
さらにヘタウマなギター、前のめりのドタバタドラムなど録音が生々しく、知性は感じるが話の通じぬ一方的な恐怖が襲いかかる。(※3)
まじめに説明しますとですね。前アルバム「Tourniquets, Hacksaws and Graves」と方向性は同じですが、今作はスラッシュパートの切れ味が素晴らしい! スレイヤーっぽい正統的なリフをAutopsy流に腐食させる。この疾走パートのみを評価するなら過去最高の高揚感を得られるかと思います。
だからと言ってAutopsyに一般良識的芸術作品を期待をするのはナンセンス。元々評価無縁の孤高の存在。それがAutopsyであり、これからも「これぞAutopsy」と言わしめるマッドデスメタルサウンドを炸裂させて欲しいデス! 灰には灰を、汚物には汚物をだ! (※4)
(※1) Good!
(※2) Very Good!
(※3) Great!
(※4) Excellent!!!