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『Purtenance / …to Spread the Flame of Ancients』

「押してダメなら引いてみよ」

80年代後半から90年代初頭にかけ世界各地でデスメタルシーンが形成されていく中、フィンランドでも独自のスタイルが形成されつつありました。ということで、本日はフィンランドデスメタルの黎明期を支えた伝説的バンドの最新作をご紹介 Purtenance / …to Spread the Flame of Ancients こ、これは!?
あっ、こんにちは。

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今作もカバーアートはChris Moyen デスメタルジャケ職人です。

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一応限定カラー 。売り切れることは無さそうですが……

 

伝説のフィンランドデスメタル

フィンランド デスメタル 2015年 3rdアルバム。メンバーは Juha Rannikko(Gu), Harri Saro(Dr), Ville K(Vo), に新メンバー Simo(Gu) と Tero(Ba) が加わり現在は5人体制。

まずは、このバンドの経歴を改めて調べました。
1989年、フィンランドはノキア(都市)にて前身のバンドである”Purtenance Avulsion”が結成され、1991年に現在の”Purtenance”へと改名。EP1枚とアルバム1枚をリリースし、1992年に解散。
1stアルバム「Member of Immortal Damnation」は、音質は悪く演奏も不安定ですがズルズルドロドロの美醜が独自的であり、初期フィンランドデスメタルを語る上で欠かせない一枚となっております。初期フィンランドデスの中でも3本の指に入る名盤だと言う人もいるでしょう。たぶん。

2012年、その伝説的存在であるPurtenanceが20年の時を経て再結成。当時は結構話題になりましたが北欧ドゥーム感が減退しブルータル/グラインド路線へ変更したEPが不発。翌2013年には2ndアルバム「Awaken from Slumber」をリリース。更にグラインド色を強めたサウンドは、デスメタル的には良作といえるが1stの音楽性から増々かけ離れ、世間の評価は分かれました。
そして2015年、この厳しい向かい風の中、新作「…to Spread the Flame of Ancients」をリリース。

美醜の1st、暴虐の2nd、そしてこの3rdは……

 

美醜にして暴虐 復活のフィンニッシュ デスメタル

前作のブルータル/グラインドの猛進路線は大股で三歩くらい後退、原点を見つめ直したかのような暗黒ドゥーム感が復活。叙情と暴虐による緩急ある音楽性へと様変わり。原点への回帰と言えば回帰ですが、1stを踏襲している訳ではありません。驚いたのがその叙情性の変化です。Paradise LostやTiamatを彷彿させるゴシック的荘厳性が強調されたことにより楽曲の幅が広がりました。またもや賛否がありそうですが、漆黒の闇への畏敬と畏怖を体現したかのような絶望的美醜。アナログ的には「これぞフィンニッシュデスメタル」と言う感じです。復活EP、2ndで見限った人、もう一度聴いてみてはいかがでしょうか。また、オールドスクール・フィンニッシュデスメタルファンの人にもオススメの一枚Death! GRreeeaat!!!

 

1stのオリジナル盤CDの存在は伝説から神話へとなりつつありますね。Purtenanceが財産になる世界デス!