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『Opeth / Deliverance & Damnation』

「救いと滅びが、今一つに……」

どうもどうも、アナログデス。こんにちは。本日はみんな大好き Opeth デス! もう、だいぶ月日が経ちましたけど、今年の日本公演は最高でした。Anathema 最高、Cynic 最高、Anekdoten 最高とかいろいろ耳に入ってくるけど、Opeth が最高デスから!  そもそもねぇ……

え~、アナログさんの話は長くなりそうなので、僕が代わりにレコード紹介しましょう。本日は Opeth / Deliverance & Damnation これ何なん?

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ジャケはシンプルね。

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懐かしいラインナップです。今のメンバーは完璧ですけど、この時のラインナップが一番好き。特にMartin Lopezのドラミングが好きです。惜しくも初来日前に脱退してしまい、このラインナップでのOpethは見ることができませんでした。

Deliverance & Damnation

静と動、明と暗。
暴虐に救いを求め咆哮するデスメタル、静穏に滅びへ向かう叙情プログレ。この対極をなすアルバムが、異体同心となる実験的意欲作。

スウェーデン出身 デスメタル、プログレ 2002、2003年作。当時のメンバーは Mikael Åkerfeldt – Gt&Vo, Peter Lindgren – Gt, Martín Méndez – Ba, Martin Lopez – Dr&Percussion。
レコーディングは同時期に行われ、プロデューサーは前作 Blackwater Park から引き続き Steven Wilson。今や現代プログレを語るうえで欠かせない人物ですが、当時日本での知名度は低かったと思います。もちろん僕も知りませんでした。後の成功を考えると、この仕事が双方のターニングポイントだったように思えます。

新たに息を吹き込まれたリミックス&リマスター盤

「結局この再販は何?」ってことですが、これはリミックス・リマスター盤です。ですがCDとLPで弱冠違いがあります。
CDバージョンは再ミックスされた2枚のアルバム + DVDオーディオ5.1ch ミックス 2枚、Travis Smithのブックレット付き4枚組。

DeliveranceはBruce Soordによるミックス。
DamnationはSteven Wilsonによるミックス。

LPも同様に再ミックスされた180g重量盤 3枚組(Deliverance 2枚 Damnation 1枚)なのですが、重要なのはCDとは別に Jaime Gomez がレコード用にマスタリングしたことです。(DVDとブックレットは無し)

レコードフリークのMikael Åkerfeldt 曰く「レコード用に新しい生命を吹き込んだ」ということ。
これは楽しみですね。さっそく聴き比べてみましょう!

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DamnationはMusic On Vinyl盤(左)との新旧アナログ比較です。まず、盤を見ると旧盤(左)に比べてリマスター盤は内周ギリギリまでカッティングされています。収録時間が同じなのに、これだけ違います。それぞれ職人の美学があるのでしょうか。カッティングの世界は奥が深そうです。なお、僕の聴いた感じだと、歪は問題ありませんでした。

肝心なリミックス、リマスター具合はというと、全体的に「ブルルッ」が「ブリッ」となりました!
じゃダメか…… 一聴した感じ、意外と地味な印象です。ですが、聴き比べると旧盤は「ボーカルが前に出過ぎている。低音に品が無い。」と感じました。リマスター盤は各音のミックスバランスが微調整されております。地味だけれど、より落ち着いて曲を楽しめるリミックス、リマスターと言えるでしょう。

Deliveranceの方は、オリジナル盤と全然違いました。僕は旧CDしか持っていないのでCDとの比較になってしまいますがリミックス・リマスター盤は「こんな音聞こえてたっけ」と感じるほど生々しさがアップ。ボーカルのリバーブ音、リードギターの弦をこする振動も細かいシンバル音もLIVEで聴いてるみたいに感じる。しかし、5.1chを意識したような不自然さもあるし、CDの方が癖が無く聴きやすい。これは、良いか悪いかは判断が難しい。もっと聴き込んでみます。追記するかもしれません。猛烈なファンなら買いなおしてもいいと思います。Great!

 

 

こっそり、Anathema 最高(かよ)