『Mansion / Altar Sermon 12″』
「さぁ、選びなさい……」
『Kartanoism』:1920~1950年代。フィンランドはサタクンタ県の一部で信仰されたキリスト教敬虔主義の一派。説教者Alma Maria Kartanoを中心に、極端な禁欲主義、終末思想などを民衆に説き、時に千人以上の観衆を集めた。俗に言うカルトである。Alma Maria Kartanoの死後、Kartanoism運動は収束した……
Alma Mansion が現れるまでは。
写真撮影 Ulla Kudjoi いいジャケ。安定のSvart Recordsクオリティ。
マンション様萌え。手作りCD-R萌え~。マ「地獄に落としてもよいか?」 ア「お許しを」 (180g 45回転)
救済を謳う悪魔か、破滅を願う天使か
フィンランド出身 Kartanoismをコンセプトにしたロック・ドゥーム/カルト・サイケ 2015年 12インチEP。
メンバーはAlma Mansion様-Vocals, Veikko Tapio-Guitars, Jaakob-Guitars, Martti Juhani-Keyboards, Immanuel-Bass, Antani-Drumsの6人。今作はゲストボーカルとしてイギリス人シンガーMat McNerneyが参加しております。(誰だyou) めちゃくちゃマニアな方は知っているかもしれません。
冒頭の曲は聴いてくれましたか? ヤバカッコイイデスね。Black Sabbath的ヘヴィロック、ドゥーム色にプログレ要素を備え、沈んだ世界をメランコリックに描き出す。クレジットを見るとドラムとキーボーディストが代わったみたいですが、いい感じです。賛美歌ように雰囲気を盛り上げるオルガンがキテますね。
しかし、冒頭の曲はあくまでB面。
不安を糧にする人間か……
このEPの本編は Altar Sermon です。ゲストボーカルとしてMat McNerneyが説教者に加わりMansion様とデュエットしております。またPVも短編ホラーサスペンス映画のような作りでKartanoismの儀式をビジュアル化しております。少し怖いです。画面に釘付けになってしまいますが、曲に耳を傾けてください。
信仰ある者には希望に満ちた曲に聴こえるだろうし、無き者には絶望でしかない。
恐れが畏敬の念に変わる時、精神は救済される。しかし、それが神の意思とは別である事を暗示しているのかもしれません。主観ですけど。でも、純粋に音楽表現力は芸術的で素晴らしいと感じました。オカルトロック枠に留まらせておくのは勿体無い。もっと、多くの人に聴いてもらいたい。もちろん音楽芸術的な意味でデス。【bandcampに全音源揃ってますので興味ある方はどうぞ】 前回も言いましたが、くれぐれも洗脳されないよう注意して下さい。
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。説教者「迷える者たちよ。さぁ、選びなさい。地獄の業火か、Mansonの救いか。…アーメン」
アナログ「アーメン!!!」