『Obituary at Loud Park 15』
2015年10月11日、時刻は午前10時50分。緊張と興奮からくる震えを何度も深呼吸で抑え込む。
はい、話はいきなりLoud Park 2日目から。
開演直前に改めて会場を見渡すと、客入りは悪く無いが良くもない印象。しかし、ここにいるObituaryファンから漂う殺気は本物。僕も「最初からクライマックスだ!」という気持ちで挑みました。
Obituary 恐るべし!!!
定刻。歓声と共に我らがデスメタルヒーロー、フロリダの重鎮「Obituary」の登場だ!!!
オープニングは6thアルバムからインストナンバー「Redneck Stomp」ヘヴィなギターリフを掻き鳴らしながらLowなヘッドバンキングをするTrevor Peres。最高にカッコイイ本気のヘドバンだ! さらにステージ袖を見るとマジでミナギっているヴォーカルのJohn Tardyの姿が見えました。これは期待できる!
ミッドテンポのインストでObituary流の挨拶を終えるとヴォーカルのJohn Tardyが登場。すぐさまニューアルバムから激烈HCナンバー「Centuries of Lies」がスタート。そして、これが本日「Extreme Stage」におけるモッシュピット地獄の始まりでもありました。バンドも午前中にもかかわらず全力パフォーマンスでKillしにきてます。この完全本気モードに僕の心配も杞憂に終わる。トップだろうがトリだろうがこのバンドには関係ない。いつだって全力だ。これこそがアンダーグランド魂なのだと思い知らされました。
3曲目もニューアルバムから「Visions in My Head 」気持ち良いミッドテンポで全員がヘドバン状態。ここで僕は気付きました。まず演奏が上手い! そして、ラウド系フェスのステージにしては音がイイ! 昨日のメインステージよりはるかに良い音。これはObituaryに限らずExtreme Stageは終日良いPAで最高でした。
さてライヴのほうは「Intoxicated」「Bloodsoaked」「’Til Death」と1stアルバムから上げ落とし3連発!!! そして、4thから必殺ナンバー「Don’t Care」大好きな曲なので燃えました。まわりでもカラダ全体で深いヘドバンするファンが続出。 高速ピットもいいけれど、このドゥームなグルーヴこそObituaryって感じです。
この後は「Violence」「Inked in Blood 」とニューアルバムから2曲。重鎮バンドにもかかわらず新曲中心に攻める姿勢がとてつもなくカッコイイ。そして3rdから「Back to One」に続き、ラストはおなじみの「Slowly We Rot」もうすでに僕はヘロヘロ状態でしたが最後に全力でピットに突入。
気付けば、会場は後方まで多くの人で溢れておりました。後で知ったのですがTwitterでは#Obituaryがトレンド入りしていたとか。でも全然不思議ではありません。それほどこの日のパフォーマンスは完璧でした。日本最大のメタルフェスで午前中からオールドスクールデスメタルが老若男女関係なく魅了する。バンカー野郎もハーコー野郎もツーステ野郎も虜にする。こんな日が来るとは夢にも思わなかった。
Obituary恐るべし!!!
10月19日