Motörhead / Bad Magic Limited Edition Box
「ロックンロールとは?」
人それぞれに「これぞ本物だ」と思うアーティストがいることでしょう。アナログにとっての本物は間違いなくこのバンド。ジャンルを超えて愛され、筋金入りの社会不適合者にして人格者(?) “Lemmy Kilmister” が率いる暴走トリオ Motörhead 悪党にしか出せない音がある。
ということで、買ってきたよ Bad Magic BOXセット。中身は重量盤LP、ブックレット付きCD、大小ワッペン2つ、クソデカポスター。作りも質もイイ感じだし、これは良い物だ。
We play Rock’n’Roll!
今や説明不要の爆走トリオ。結成40周年にして22枚目のスタジオアルバム。映画極悪レミーで「ファンの望むことをしたい」と語っていたレミーがファンの望むアルバムを作ってくれました。 「結成40周年の記念」だとか「69歳にしては」など、そういう低レベルの評価ではない。同情や情けも無用。年相応に体力は衰えていようとロック魂は健在。ここで聴けるロックは情熱に満ちた現役の爆走ロックンロールです。
『Victory or Die』
冒頭から「勝利か、死か」と Motörhead の信念と不滅を宣言するかの如くレミーが叫ぶ。周囲の心配はよそに、いつもと変わらぬ爆走と哀愁のロックンロールをブチかます。いつもと変わらず捨て曲だって収録だ!?
捨て曲と言ってもアルバムの流れや質を落とすほどの駄曲ではないので安心して下さい。聴き終えた時はかならずや「Motörhead 最高!」という気持ちで満たされるでしょう。ロックンロールで熱くなりたい悪党ども必聴のアルバムDeath!!! 後は「単独日本公演を早く!」ですね。
往年の名曲を彷彿させるD-ビートならぬM-ビートで爆走する「Thunder & Lightning」がヤバめデス。
自身が69歳になった時、この『Bad Magic』を聴いて何を思うか。
その時、ロックンロールが何なのか分かるかもしれません。