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『Paradise Lost / Shades of God』

「こっそりリリース」

そうデス。今年の6月にはアナログのフェイバリットバンド Paradise Lost の新譜がリリースされます! 日本盤は5月ですね。もう、こうなったら日本盤CDも洋盤LPも両方買いますよ。 と盛り上がっている所にコレと言ったアナウンスもなくThe End Recordsからひっそりとリリースされた2枚組みエディションの紹介デス Paradise Lost / Shades of God そういえばMusic For Nationsも復活しましたね。嬉しいDeath!!!

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カバーアートはDave McKean

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2枚組みクリアグレーバイナル。

現在でも色褪せぬドゥームデスメタルの名盤

イギリス ゴシックメタル 1992年 3rdアルバム。
実験的かつ意欲的な試みでアンダーグランドの分野に新たな風を吹き込み、後にゴシックメタルの名盤として語り継がれる前作「Gothic」。その前作に対してこのShades of God は荘厳耽美な雰囲気は後退したアルバムでゴシックメタル的には地味とも言えます。だからと言って駄作アルバムでは決してありません。あえて挑戦的な事を言えばこのShades of Godはドゥームデスメタルの名盤と言っていいと思っています。

ゴシック要素が後退した変わりにBlack Sabbathの影響を感じさせるサイケデリックなUKヘヴィロック感を導入し、方向性に違いはあるけれど前作同様、実験的にしかも確実に上を目指したアルバムとなっております。
もちろん耽美さが無くなったわけではなく、むしろ攻撃的になった分メロディは際立ちました。
残念なところは楽曲はヘヴィなのに音というかミックスがあまり良くありません。硬過ぎでメタル的ではあるがドゥーミーなヘヴィさがイマイチ出ていません。再録なんかしたらトンデモナイ物が出来そうな気がします。と言う事で、今聴いても色あせない、むしろスラッジメタルが溢れ出て耳が肥えている今こそこのアルバムを聴いてみてもらいたいDeath!


「Pity the Sadness」この曲はドゥーム的な感じではないけれどParadise Lostの中ではかなりアグレッシブ。しかもゴシックメタルな荘厳さも兼ねている名曲。コーラスで一緒にオーオー歌いたいですね。
ラウドパークに来てください! ラウドパークに来てくれたら死ねる。 Bloodbathも来てくれたら2度死ねる。Kataoniaも(以下略)

Peaceville vs The End Records

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左はPeacevilleから出た2011年の再販盤。右がThe End Records盤。The End Recordsはジャケがボケボケで不鮮明ですがボーナストラック(Rape Of Virtue と Death Walks Behind You 日本盤には収録されております)が入っております。残念ながら未だにオリジナルMusic For Nations盤は手に入れてません。
肝心な音の方ですがPeaceville盤はリマスターされており音圧があります。The End Records盤はオリジナル音源ですね。ボリュームを上げればリマスター盤より好きな音です。2枚組みなので内周の歪みも気になりません。

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ついでにPeaceville盤の中身デス。180g重量盤。