『Morgoth / Ungod』
「涙の復活作!」
Morgoth!!! キマシタ。2011年「Cursed」20周年記念を期に再結成しCursed to Liveをリリースするもしばらく音沙汰無くファンをヤキモキさせましたが無事アルバムがリリースされました。今日紹介のレコードはMorgoth / Ungod 嬉し涙ジャケだったの!?
カバーアートはSpiros Antoniou 芸術デス。紙質も高級感があります。
カッコイィィゴス!!!
もの凄くカッコイイ、カッコ良いけれど…… 少しアメリカの″Death″っぽいでゴス! いやいや、カッコイイよ。間違いなくね。でも、どことなく声がDeathのChuck Schuldinerに似ているでゴス… あれ? オリジナルVoのMarc Greweがクレジットされていない!?
虚空より帰還「力もて立つ者」Morgoth再び
ドイツ デスメタル 2015年 4thアルバム。現在のラインナップはHarry Busse(G),Sebastian Swart(G),Marc Reign(Dr),Sotirios Kelekidis(Ba),Karsten “Jagger” Jäger(Vo)。
Cursed時のメンバーはHarry BusseとSebastian Swart。2014年先行シングル “God Is Evil” リリース時には在籍していたオリジナルVoのMarc Greweは脱退している模様。
1stにして最高傑作と名高い「Cursed」、鬼デススラッシュと変貌した2nd「Odium」(3rdは恥ずかしながら持っていません)。今作は2ndのデススラッシュ路線では無く、かと言ってCursed路線と言うわけでもありません。でも、心配はご無用デス。アルバムを通して聴いたところMorgothはMorgothでした。
いえ、新生Morgothとして新たな領域に一歩踏み出したアルバムでした。
ミッドテンポでドライなヘヴィサウンドが主体となったが、特有のオルタネイト・ピッキングによる邪悪なリフと、存在感ある確かなメロディは健在。爆発的な疾走感こそないけれど往年のMorgothサウンドは十分堪能できます。90年代デスメタルを感じさせつつもモダン要素を自然に加味し現代的に再構築したデスメタルサウンド。特にB面のGod Is Evil、Traitor、Prison in Fleshの流れには往年のアグレッシブさと現在のエクストリームサウンドが融合しており興奮を覚えました。
なお、このアルバムで聴けるGod Is EvilはMarc GreweからKarsten “Jagger” JägerのVoで録り直しております。Voの変更で曲の印象がガラリと変わりObituary臭がなくなりました。すごくビックリ。断然ニューバージョンの方が良いデス。
退屈な曲もあり完璧とは言い難いですけれど、ブランクを感じさせない出来はオールドデスメタルシーンにとっても刺激になるアルバムではないでしょうか。もちろんオールドスクールデスメタルファンにも嬉しい一枚となりました。ベテランバンドの新たな挑戦、応援するでGoth!!!