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『Blind Guardian / Beyond the Red Mirror 』

「20年ぶりの続編」

今日はみなさんお待ちかね?  Blind Guardian / Beyond the Red Mirror デス。以前は、正統派メタルもよく買っていたのですが今は滅多に買わなくなりました。でもBlind Guardianだけは買うのDeath!

ジャーマンメタル 2015年 10thアルバム。
今作は記念すべき10作目にして名作「Imaginations from the Other Side」の続編!
ところで、その「Imaginations from the Other Side」ってどんな物語でしたっけ? という事で、まずは予習として「Imaginations from~」の歌詞(日本語訳)を読んで、みなさんにサクッと紹介したいと思います。
え~と……、さっぱどわがんね……。

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カバーアートはファンタジージャケ職人 Felipe Machado Franco

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「イシルドゥア! 指輪を捨てろ!」 「イヤだ!」

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意外と簡素。ブックレットとか挿絵カードとかはありません。

シンフォニックメタルから芸術へ

壮大なオーケストラ、重厚なクワイヤ、土着的でファンタジックな旋律。感情豊かなストーリーテラー、どこから聴いてもBlind Guardianそのものデス。ただし、全体的にメロディアスですけれど決して一聴しただけで理解できるアルバムではありません。「Imaginations from the Other Side」の続編ですが、全員で合唱できるパワーメタルを期待すれば、その心は打ち砕かられるでしょう。

しかし、アルバム自体は素晴らしい作品であります。物語を感情豊かに唄う現代の吟遊詩人ことハンズィ・キアシュのボーカルに酔い、一大叙情詩と呼ぶに相応しい緻密に練られた楽曲はシンフォニックメタルを芸術へと昇華させ、聴くたびに物語の世界が無限に広がるような作品デス。

Blind Guardianの物語は終わらない

記念すべき10作目のコンセプトとして選んだのは5thアルバム「Imaginations from the Other Side」。
1st~4thアルバムからではなく挑戦的な意欲作に仕上がった5thアルバムだという事。当時の意気込み、それがBlind Guardianの根本にある信念なのかもしれません。今作を聴いた後に過去の作品を聴くと物足りなさを感じます。この感じこそBlind Guardianが自分たちの信念を貫ぬき通し、今もなお挑戦し、進化し続けている何よりの証なのでしょう。
もしかしたら、20年後この「Beyond the Red Mirror」の続編が出るかもしれませんね。その時が来ることを楽しみに待ちたいと思います。