HELL!
どうも、地下潜伏メタラーのみなさん、あけましておめでとうございます。今年も元気に新譜、中古、メジャー、インディーズ問わず、アナログが気に入ったバンドのレコードをどんどん紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。では早速行ってみましょう。今年一発目のレコードはコレだ!
『Obituary / Inked In Blood』
新年一発目からグロすぎる……
カバーアートはAndreas Marschall ブラガでお馴染みのアーティスト。エンボス加工されててカッコイイ!
分かっていましたが歌詞はありません。豪華180g x 2枚組み45回転仕様
トゥルーデスメタルここにあり!
アメリカ 2014年 9thアルバム。去年の暮れにギリギリ届いた待望の新譜。早速レビューしたいと思うのですがObituaryファンなのでなるべく冷静に、客観的に、公平なレビューを心掛けたいと思います。
で、早速聴いた感想は……「激最高! 鬼クール!」 俺たちのObituaryが帰ってきた! (どこにも行ってません) 見事な復活作! (バリバリ現役デス) と既に冷静さを失っておりますが、これは素晴らしい出来!
恩義に報いた会心作
突如、自身の死亡記事を突きつけられたような衝撃に全ての思考が停止し自然と体が疼きだす。幕を開けると同時にハードコア全開モードが炸裂する今作。この原点回帰したかのようなサウンドに1stアルバム好きならば歓喜するでしょう。John Tardyは年齢からか声が細くなっていますが全体的にはObituary特有の腐敗臭ミッドパートが大半を占めておりますので安心と言えば安心(人によっては苦痛)。前作までの作風がヘヴィでダークなオールドスクールデスメタル的だとしたら今作はソリッドなハードコア的な作風と言えるでしょう。
と、しばらく思っていたのですが過去作品Xecutioner’s Return、Darkest Day、そひて今作Inked In Bloodを3枚連続で聴いてみると意外にも今作の方がオールドスクールデスメタルの響きがするのです。それは新メンバーKenny Andrewsの叙情性を持ち合わせた華麗なギターがJames Murphyを思い浮かばせるからでしょう。Obituaryにドラマ性を期待するのはナンセンスですが曲によっては新たな可能性を感じさせてくれました。
Candlelight Recordsを離れ、クラウドファンディングによりファンなどから製作費を集め完成させた今作。その恩義に報いた傑作アルバムデス!