『Paradise Lost / Lost Paradise』
「駄作なのか? 否!始まりなのだ!!」
本日紹介する「思い出ぽろぽろレコード」は “Lost Paradise” 中古屋で震えながら、嬉しキモ泣きです。アナログの初デスメタルはこのアルバムでしたから、今宵は独りよがりに語りますよ。それでは、失楽園にゴー!
名ジャケ! カバーアートは “Duncan Fegredo” イギリスの漫画家です。非常によく書き込まれたロボットで、見ていると不安になります。
後に “Gothic Metal” を生み出しメタル史に名を残すParadise lost 始まりはこのアルバムから。いったい、どれだけの人が現在でも活躍するバンドになると予想していたのでしょうか。
1990年作の1st アルバム。湿り気があるどころか、ドロドロなドゥーム・デスメタルです。多くの人にとって 「どうでもいいアルバム」 または 「聴くに堪えない」 そんな感じではないでしょうか?当の本人達でさえ否定的なコメントをするアルバムなのでしょうがないです。しかし、よく聴くとですね、後に“Gothic Metal” のパイオニアとして現在でも一線で活躍する彼らの才能の片鱗を聴くことができます。たとえば “Breeding Fear” なんかは、叙情的なギターに女性コーラス(Kay Field)、ドラマ性のある展開と、すでにGothic Metal と言えるような曲を作曲していました。こんな感じに、このアルバムから「わずかな癒し」を探すのも楽しいものです。
まだまだ続くよ、ロスパラ特集
ピクチャーディスクもゲットー。ちなみに音は変わりませんでした。
左がオリジナル盤。右が先月出たばかりのリマスター盤です。単純に見比べ聴き比べてみました。まず再販盤はジャケが若干拡大されていて画も少しぼやけています。ジャケはもう少し忠実に再現してもらいたかったです。音の方は元々が悪いからリマスターされても劇的には変わっていません。リマスター盤は少しドンシャリ気味でしょうか。オリジナル盤の方が好きです。
Lost Paradise 特集どうでしたでしょうか? 昔、一ヶ月に一枚CDが買えるか買えないか位のお金しか持っていなかった頃のアナログは、DEATH METALとは知らずにこのアルバムを 「ジャケ買い」 して意味が解らず泣きながら、次のCDを買うまで聴いていたアルバムなのです。Death Metalの怖さを身をもって体験したのでした。