[ Content | Sidebar ]

Gravewards / Subconscious Lobotomy

2017年8月22日


 

『Gravewards / Subconscious Lobotomy』

どうもどうも、お久しぶりです。んん、デネブアルタイルベガか。少しだけれども、だいぶ少しだけれども懐かしい気分に浸っていたら道に迷ってしまってですね、まぁ、こうして無事帰還したけれども、何かまだいろいろと手付かずなまま、時間は永劫と続くような感じだったかもしれない。とりあえず夏休みの自由研究は絵を描こうと思う。
 
 

カバーアートはMoonrot Design


キター! まんま某メーカーのテープに見えるんですけど。マクセルに見えるんですけどー。 萌える。
 
 

ギリシャ発エピック・オールドスクールデスメタル!

ギリシャはアテナ出身のデスメタル。2017年 4曲入り1stデモテープ。Necronome Productionsよりリリース。
これが最初のデモのようなので詳しい経歴は一切わかりませんがメンバーは以下の3人。

Nikos (guitars,throat,lyrics)
Fotis (bass)
Basilis Kyp (drums)

とりあえず楽曲的な話は置いといて、何てボケようかあるいはどう突っ込みを入れようか心配だったテープの音質ですけどふつうに聴けますた。特に悪いという印象はなく、さすが房メーカーのマクセルという感じでしょうか。そんなことはどうでもいいとして、さっそく絵のレッスンじゃなくて楽曲を聴いてみようじゃないですか。とても面白いPV。

 

なるほど。さっぱりわからん。何のためらいもなくスラスラ描けるものだなぁ。異世界ジャケが好きな方ならば見入ってしまうと思うがやはり音楽の話をしよう。

 

激エピックな掘り出し物デスメタル!

めっさカッコイイ!イントロ部分10秒聴いて迷いなくポチッた。
Facebookを見ると音楽性はAUTOPSY,BOLT THROWER,GOREFEST,OBITUARY,DEATH,NAPALM DEATH,BENEDICTIONから影響受けたみたいなことが書いてある通り、特にBOLT THROWER的エピック感には興奮する。でもこのエピックなフレーズなんですけど、これ聴いているうちに(悪い意味ではなく)デスメタルを聴いている感が薄くなってくる。極端に例えると”Iced Earth”的なパワーメタルを聴いているような感じがしてパワーメタル方面の見解から聴くとまた違う形で楽しめるかなと思いました。特にラストの曲なんかはギリシャメタル特有の壮大な抒情展開が加わり失禁してしまいそうである。

まだデモという段階なので楽曲展開やリフのレパートリーに乏しいさを感じることは否めませんが、その欠点以上に血沸き肉躍るミッドテンポを武器にソリッドに攻める姿勢、泣く子も黙るエピックなフレーズを生み出せる才能に将来性を感じずにはいられない。なのでこのデモテープの入手性の悪さは非常にもったいないと思う。そういう意味も含めて掘り出し物なのかもしれませんけど、僕的には将来期待の新人デス! とてもGreat!!!
 
 
 

Witch Vomit / Poisoned Blood

2017年8月11日


 

『Witch Vomit / Poisoned Blood』

あつい…… 暑すぎてデスメタルしか聴けない(錯乱)。
あ、どうもどうも、アナログです。あせだくです。こんにちは。
さてさて早速今日のレコードを紹介。本日はこれ「Witch Vomit / Poisoned Blood」デス。
オールドスクールデスメタルの夏がキタ!
 

カバーアートはMatt Stikker よく見るとキモい。


アマゾンから黒盤買ったけど送料ケチらず限定色盤を買うべきだったかも。
 
 

90年代を継承する若手オールドスクールデス

アメリカはオレゴン州出身のオールドスクールデスメタル。2017年 5曲入りEP。20 Buck Spinからリリース。
2014年にHeadsplit RecordsからEPデビューし、昨年(2016年)にはMemento Mori Recordsから1stアルバム「A Scream from the Tomb Below」をリリース。順調にその名を広め今作ではなんと20 Buck Spinからリリースされました!メンバーは以下の3人。

Tony Thomas – Guitars, Vo
Vincent Van Dell – Drums
Jason – Bass
 
 
Death,Morbid Angel,Autopsy,Nocturnus,Cadaver,Pestilence,Massacre,Deicide,Malevolent Creation,Brutality,Cannibal Corpse,…

オールドスクールデスメタルと聞いてぱっと浮かんだバンド名を書いてみた……
あのバンドがいねぇぞゴラァ!っていう話は置いといてですね、90年代初期デスと聞いてワクワクする人。”Monstrosity”こそ神とか”Cancer”の転生を待ち望んでいる方。おまたせだ!

 

今年のダークホースはこのバンドか!?

昨年リリースしたアルバムから一年も経っていないのにめちゃくちゃカッコ良くなっとる!

まず前作の感想をザックリ述べると、このバンドは1曲の評価よりもワンフレーズ(リフ自体)に魅力があると思ったのですが、そのリフが前作に比べて更に強力になった印象。強力というかキャッチー性が増したというべきか、どちらにせよB級モッサリ感がなくなりプリミティブに歪ませながら聡明な刻みがとても気持ち良い。また、曲単位で評価してもフレーズの組み立て方がスリリングになり聴きごたえも十分。リフの良さが生かされている感じです。ホント最高。あとは個人的にはリードギターが入れば文句無しでした。

サウンドプロダクション的にはどうしても90年代の空気感は出せません。それでも往年の初期デスメタルファンの方、最近のリバイバルバンドはRaw過ぎると思っている方、もちろんオールドスクールデスを知らない方にも激オススメしたいです。とにかくGreat!!!


 
 
 

Execration / Return to the Void

2017年8月4日


 

『Execration / Return to the Void』

8月デス!
アツい。熱すぎる。僕のマインドの話じゃなくてノルウェー・デス/スラッシュの話ね。
ということで、今回紹介のレコードは熱きノルウェーデススラッシュメタルシーンから注目の中堅バンド「Execration / Return to the Void」デス。キタコレ。
 
 

カバーアートはZbigniew Bielak このジャケ!


180g重量盤。Metal Blade直販は送料が高いのでいつもAmazonから購入しています。ので、何色が届くかわかりません。
 

世界を沸騰させるノルウェーデスメタルシーン

ノルウェーはオスロ出身のデスメタル。2017年 4thアルバム。Metal Blade Recordsよりリリース。
メンバーは以下の4人。

Cato Syversrud – Drums
Jørgen Maristuen – Guitars, Vocals
Chris Johansen – Guitars, Vocals
Jonas Helgemo – Bass

アナログメタルでは、ことある度にノルウェー・デス/スラッシュがアツいと言っています。特にObliteration、Reptilian、Sepulcherなど若手中堅バンドがアツい!とかまた同じような話になるので暇な時にでも以前紹介した狂気の若手スラッシャー『Sepulcher』の記事を読んでみてください。

その若手中堅の中で今一番注目されているのがこの”Execration”と言っても過言ではないでしょう。というのも前作「Morbid Dimensions」(2014)はノルウェーのグラミー賞と言われる音楽アワード『Spellemannprisen』にてベストメタルに選ばれました。メタルはまだしもデスメタルが受賞とかスゴイ国ですね。そして、その甲斐もあってか今作は大手Metal Blade Recordsよりリリース。Yes!
とりあえず、前作「Morbid Dimensions」を貼る。

ジャーマンスラッシュがコズミックデス化したというか、”Gorguts”がスラッシュ化したというか、今聴き直してみると少しだけ”Sentenced”の「North From Here」を想起したけど、やっぱり何と言ったらいいのかわからない摩訶不思議な音楽性。もうノルウェー・デス/スラッシュバンドを説明する時は「ノルウェー・デス/スラッシュ」でイイかなと思う。

何を言っているかわからなくなってきたのでそろそろ本題に行きましょう!
 

Sci-fi暗黒アヴァンギャルドメタル

いきなりですけど聴いた瞬間「あぁ……」となってしまった。
僕の気持ちを萎えさせた原因は今回のサウンドプロダクションです。コンプ感モリモリの均一的なメタリックサウンド。迫力はあるし音圧もあるけど違和感だらけ。そういう音を売りにしたバンドでしたっけ?例えるなら、MEGADETHの初期リマスター盤のようなコレじゃない感。MEGADETHもそうでしたけど、ノルウェーデススラッシュの凄みといったら狂気に駆られたギリギリの緊張感や暴走寸前のアンサンブルであり、その繊細な音を生み出しているのはヒリつくような生々しさにあると思うのです。何となく無理やりニュースクールなテクデス枠で売りに出されたように感じました。
 

 
 

サウンドプロダクションに不満を爆発させてしまいましたがアルバム自体はスゴく気に入っております。
また、音に関する不満もあくまで僕の抱く勝手なノルウェーデスメタル像なので、古い概念に捕らわれず世界的に売り出そうとすれば無機質な音作りの方がカッコいいかもしれない。特にテクデスファン層狙いならば自然なことかと思う。現に3~4回も聴けば馴れますし、更にポジティブに捉えるならタイトなメタリックサウンドになったことにより暗黒コズミックデスメタルとして方向性がクッキリした。何よりアヴァンギャルドなテクニカルデスを売りにする彼らの力量が明確になったとも言えます。僕はニュースクールなSci-fi暗黒アヴァンギャルドメタルとして受け入れました。

カナダ勢のアヴァンギャルドタイプとは別方向に進化するノルウェー・デス/スラッシュメタル。この先”Execration”を筆頭に世界を狂気へと導いてくれるでしょう! Great!!!


 
 
 

Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond

2017年7月27日


 

『Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond』

 

「じみな」といえばすぐに「まじめな」ということばを頭に思い浮かべる、そういう月並な連想ほどばからしいものはないとわたしは見ているのだが、どうやらこういう頭の働かせかたが世間の人たちのあいだにはひろがっているらしい。
出展 H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集1』大西 尹明訳 創元推理文庫、178頁

 
 
どうもどうも、アナログです。こんにちは。
今日の紹介レコードは「Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond」です。
はっきりいってじみデス!
 
 

カバーアートはRaul Gonzalez キタねコレー! よく見ると赤戦士と白戦士が戦ってますね。


じみに黒盤。ダウンロードコードついてます。

 
 

ギリシャ産ド・ノーマル・オールドスクールデスメタル

ギリシャはアテネ出身のデスメタル。2017年 2ndアルバム。F.D.A. Recordsよりリリース。
メンバーは以下の5人。

Tolis B. – Bass
George K. – Guitars
John P. – Vocals
George Trakas – Drums
Panos Spanos – Guitars

メンバーの経歴を見るとギターのPanos Spanos氏は元Suicidal Angelsのようです。でもSuicidal Angelsのようなスラッシュメタルではありません。彼らの音楽性は”Morbid Angel”および黎明期のブルデスライクなオールドスクールデスメタルです。ギリシャらしいエピックなメロディもありません。
そんなもんだから、海外のレビューサイトを覗くとあまり良い評価ではないんです。まんま”Morbid Angel”だの”Sinister”だの個性がないだのもう散々な評価なんです。そんなわけないでしょ。Raul Gonzalezジャケですよ?
 

ジワる。

これ、ほんとに個性ないやんけ。
何だろ、ギター2人いるけど同一音高のユニゾンプレーでアンサンブルもクソもない極めて平面的な楽曲。正直一曲目切りかなと思っていたのですけど、せっかく買った(Raul Gonzalezジャケ買いデス)のでとりあえず全部聴いてみる。「なるほどなるほど」もう一回聴くか。「ほぉ」更にもう一回。「おかわり」っと。
あれ、なんだこのリピートしたくなる病は。

何故、また聴きたくなるのか自分なりに分析すると、アルバムの最後を飾る(#9)「Quartered Mental Existence」が素晴らしすぎるという結論に至った。特にラスト1分は別次元でスゴイ。エピックなバッキングとブルータルなドラムのスリリングな掛け合い、そして邪悪さが滲むギターソロからなる完璧な調和。それまで平面的だった楽曲は何だったのか問いただしたいほど。決して超絶技巧派と呼べる集団ではないけれどこのラスト1分のアンサンブルに限って言えばバンドの限界を超えているような熱演で感動した。こうなると脳は完全にマインドコントロールされ1曲目からカッコよく聴けてしまう。そうでなくても冷静に聴けば3曲目あたりから滋味に深い彼らのセンスが見え隠れしていることに気付く。

確かに他のレビューサイトで言うとおり、全体的には消化不良気味であるし他に聴くべきアルバムはあるかもしれない。だけど僕は気に入りました。そして、このバンドは次のアルバムで大化けすると確信している。 Great!


 
 
 

Engulfed / Engulfed in Obscurity

2017年7月22日


 
『Engulfed / Engulfed in Obscurity』
どうもどうも。アナログデス。こんにちは。
今日紹介するレコードは「Engulfed / Engulfed in Obscurity」デス。昨年末にサンプルを聴いて、きっとこのバンドは世界を震撼させる!とンゴンゴ興奮していたのですが、その予想はいかに!? とりあえず祝レコード化。

 
 

カバーアートはNick Keller  すごいジャケ!もう少し質感のいいマット紙だったら完璧でした。


珍しく帯付き。限定色盤。ダウンロードコード付き。
 
 

トルコより現われし驚異の重速デスメタル

トルコはイスタンブール出身のデスメタル。2017年 1stアルバム。CDは Hellthrasher Productions、LPはBlood Harvest Recordsからリリース。メンバーは同じくトルコのデスメタル Decaying Purity, Burial Invocation, Diabolizerなどのバンドを兼任する以下の4人。

Serkan – Vocals, Bass
Aberrant – Drums
Mustafa – Guitars
Kasil – Guitars

トルコ産デスメタル。珍しいような気がするけどどうなのかな? 僕は “Decaying Purity” と “Diabolizer” は辛うじて知ってます程度の知識で他はさっぱり。というか、トルコのメタルシーンってどんな感じなのかな?といつものようにMetallumで調べてみると登録されているバンド自体493バンドと少なく、しかも約半分は解散しているのでやっぱりメタル自体マイナージャンルな印象。

しかししかししかし!? 侮ってはいけません。メタル的にはマイナーな国であるけれど、レベルが低いという事ではありません。ここは量より質で勝負デス!
 

1stアルバムとは思えない堂々たる帝王感 なのだが!?

多くのメタルヘッズが「デスメタル」と聞いて想像する音がここにある。Morbid Angel、SulPhur Aeon、Immolation、Dead Congregation等のバンドらが放つ暴虐感、冒涜感、そしてフィンニッシュデスメタルばりの暗黒感。さらにさらに冷徹な憎悪を象徴するブラッケンドなトレモロリフが走るその先にはDeathspell Omegaの無限地獄が見え隠れする。

“Engulfed”恐るべし若手…… と、絶賛したいが、実はあんまり納得はいっていないのです。若手とは思えないほどダイナミックな作品であることは確かです。ウソではありません。しかし、どれも同じような曲が並ぶ。同じような曲が並ぶのはデスメタルにとって日常茶飯事なんですけど、雑味がなさすぎて頭に残らない。4曲目以外にこれぞ”Engulfed”というインパクトが感じられなかった。いや、十分スゴイアルバムなんですけど感激するに至らなかった。例えばアジア、ヨーロッパを繋ぐ神秘的オリエンタル要素が少しでも入っていれば全然印象は変わってたと思う。

いいアルバムなのにこじらせてすみません。最近の若手はレベルが高いのでどうしても厳しくなってしまう。厳しく聴くバンドほど期待値は高いのデス。