[ Content | Sidebar ]

Analog Metal Best Album 2017

2017年12月8日


 

【キップル】2017年ベストメタルはアナログメタルにおまかせ!【2049】

 
どうもどうも。お久しぶりデス。
ブログの更新は止めてしまったけど、ベスト記事だけはやらんといかんと思ったので書きます。
しかし久しぶりのブログは緊張するなぁ。慣れってこわいですね。

ということで今年もデスメタル編とそれ以外のメタルを勝手にランキング。
ジャケ画像をクリックするとBandcampの音源が再生されます。一部YOUTUBEへのリンクもあります。

長いですけど最後まで読んで頂けたら幸いです。
まずはデスメタル、7インチ&EP,デモ音源編からどうぞ。
 
 

■【BEST DEATH METAL DEMO & Cassette,EP,7″ 2017】

 
10. Void Terror / Soul Harvest

ケンタッキー州出身。オールドスクールデスメタル。自主制作デモ。
ぐはぁっ!これまた ひでぇ スゲェやつらが出てきたぞ!容赦ない腐れっぷり&えげつないドゥーム展開。早速Me Saco Un Ojoからカセットリリースされますし、そして来年はUnspeakable Axe Recordsからアルバムが出る予定です。期待するしかない。

9. Calcemia / The Unburning Flame

ロサンゼルス出身。オールドスクールデスメタル。Les Fleurs du Mal Productions.
これも強力な新人。彼ら曰くジャンルは「Unorthodoxicus Deathicus Metallicus」だそうです。言ってることはよくわからないけど、音楽性はDemilichを基軸にしたようなテクニカルデスメタル。独自の雰囲気があるのでグングン伸びそうな気がします。

00018. DWELL / Desolation Psalms

デンマーク出身のドゥームデス。4曲入りEP。Rex Bagude.
僕的にドゥーム、ゴシック、フューネラルデスとしてとても気に入っていたバンドでしたが解散してしまった。このEPの1曲目なんかは往年の”My Dying Bride”や”Paradise Lost”を彷彿させる名曲だと思ってたのに残念。ほんと残念。

00017. Gravewards / Subconscious Lobotomy

ギリシャはアテネ出身のデスメタル。デモ音源。自主制作。
イントロだけでご飯三杯いけますねコレ。中期以降の”Bolt Thrower”的ウォーなエピック感とギリシャ抒情溢れるエピック感のダブル・エピック攻め。デスメタル要素は薄めなので”Iced Earth”のようなパワーメタルファンにもおすすめ。なんだけどあんまり流通してないのがもったいない。

00016. Fetid / Sentient Pile of Amorphous Rot

アメリカはシアトル出身のドゥームデス。デモ音源。Headsplit Records.
オーソドックスなドゥームデスなのですが出音から世界崩壊級のインパクトがある。幸い椅子から転げ落ちる程度で済みましたが、この臭い何なんですか。スピーカーから死臭が漂ってくるじゃないですか。でも結構聴きやすいかも。

5. Extraneous / Lonesome Death

アメリカ、オレゴン出身のオールドスクールデスメタル。Headsplit Records.
現行”Funebrarum”のメンバー2名(ギターとドラム)が在籍するオールドスクールデスメタル。”Funebrarum”のRawデスメタルというよりはスラッシュメタルに近い音楽性です。音質は正にデモって感じですけど上手いです。特にドラムは強力な存在。”Funebrarum”でも頑張って欲しいけどコチラにも期待したい。

4. Cruciamentum / Paradise Envenomed

大英帝国出身のオールドスクールデスメタル。2曲入り7″インチ。Profound Lore Records.
大英帝国復活!とか大袈裟な事言ってみたけど、それくらい大物の雰囲気が漂っている。暴虐な作風に崇高な美を滲ませる。起伏が激しい曲展開にも堪える技量も素晴らしい。ここまでスゴイ作品を作るバンドになるとは思っていなかったので、この先”Cruciamentum”がどこまで行くのか楽しみ。

3. Tomb Mold / Cryptic Transmissions

カナダはトロント出身のオールドスクールデスメタル。自主制作。
今年は待望の1stアルバム「Primordial Malignity」をリリースしております。もちろん素晴らしいアルバムでしたけど、このデモの方がインパクトがある。今まで2人編成だったけどこのデモは4人編成になって初めての音源なのかな。その影響からかもしれないが衝動的な暴力性だけならば今年一です。

2. Taphos – Premonition

デンマークはコペンハーゲン出身。オールドスクールデスメタル。自主制作。
クソヤバイですね。これデモなんですよ。精力的にデモをリリースし凄みを増していく。どんどん世界観を作り上げていく。今回もRawなデスメタルなんですけど徐々にブラック要素も盛り込んできた印象。一体アルバムをリリースする頃にはどうなっているのやら。私気になります!

1. Asphodelus / The Veil Between The Worlds

フィンランド出身。ゴシックデスドゥーム。Testimony Records.
個人のブログだとはいえ、僕だってベストを選出するにあたって一応世間体を気にするのですが…… 誰が何と言おうとぶっちぎりのベストデス。来年出ると思われるアルバム用のデモ音源。初期”Anathema”ファン、初期”Katatonia”ファン、”As Serenity Fades”ファン!? バイオリン入りゴシックデスファンの方々、全曲涙ものですよ。Great!!!

 
まずは、デモ音源、7インチ、カセットEP編でした。
総評は後回しにして、次はデスメタルアルバム編デス!(一部EPも混ざってます)
 
 

■【BEST DEATH METAL ALBUM 2017】

 
ex. Sepulcher / Mausoleum Tapestry

ノルウェー出身のデス・スラッシュメタル。1stアルバム。Edged Circle Productions.
このアルバムは2015年にカセットのみでリリースされた作品で、今年に入ってようやくCD&LP化しAmazonでも買えるようになりました。ということで例外扱いでランクイン。ノルウェーのハイボルテージ通り越して狂気じみてるデス・スラッシュです。アバンギャルドという単語がピッタリ。激オススメ!

000114. Gods Forsaken / In a Pitch Black Grave

スウェーデン&ノルウェー混合チームによるHM-2デスメタル。1thアルバム。Soulseller Records.
ブリブリゴリゴリのHM-2サウンド+叙情メロディによる黄金スウェデスサウンド。というかこれはもうメロデスですね。僕的にはアルバム半分くらいはつまらない曲だと思ったけどメロデスしている曲はメチャクチャかっこいいです。悶々とカタルシスを得たい方にオススメです。

13. Desecresy / The Mortal Horizon

フィンランドはヘルシンキ出身のオールドスクールデスメタル。Xtreem Music.
前身の”Slugathor”時代から現行オールドスクールデスシーンの地盤を固めたバンドであると思うけど誰も話題にしてなくて寂しい…… アルバムもコンスタントにリリースし今作は5枚目ですけど誰も…… 
今作はかなりRaw気味。地味な存在には地味な良さがあるってもんです。

12. Excommunion / Thronosis

一応アメリカはコロラド出身のデスメタル。2ndアルバム。Dark Descent Records.
元”Maveth”のギターボーカルが率いる暗黒デスメタル。最近知ったのですが”Maveth”って解散していたんですね。もうショックすぎです。でも、ご安心を!この”Excommunion”が”Maveth”の暗黒フィンニッシュ性を受け継いでおります。L.L.さんのジャケも最高!

11. Purtenance / Paradox of Existence

フィンランド出身。オールドスクールデスメタル。4曲入りEP。Xtreem Music.
デスメタルの威厳とかそういう評価とは無縁の頃の面影はほとんどありません。再結成後はプリミティブな粗さも怪しさもなくなり賛否があるのはわかりますがデスメタルとしては凄まじいバンドになりました。威風堂々たるデスメタルとしてのPurtenanceもまたPurtenanceなり。

10. Witch Vomit / Poisoned Blood

アメリカはオレゴン州出身のデスメタル。5曲入りEP。20 Buck Spin.
90年代オールドスクールデスメタルのスピリッツを受け継ぐ若手。昨年リリースした1stアルバムの時点ではそれほど注目していなかったのですが、今作は凄い。化けたとまでは言わないけどOSDMファンを唸らせる快作。

9. Obituary / Obituary

説明不要のフロリダの至宝。セルフタイトルに恥じぬ素晴らしいアルバムデス!

8. Spectral Voice / Eroded Corridors of Unbeing

アメリカ、コロラド出身のドゥームデス。1stアルバム。Dark Descent Records.
今年のOSDMで一番注目されたバンドと言っても過言ではないでしょう。というのも昨年ブレイクしたBlood Incantationのメンバー3人が在籍するバンドであるからです。内容的には”Blood Incantation”では表現しきれない暗部にスポットを当てたサウンドで、無慈悲なRawドゥームデスメタルに徹しています。万人向けではないけど凄いアルバムです。

7. Cannibal Corpse / Red Before Black

アメリカ出身のデスメタル。何枚目だ?Metal Blade Records.
キャッチーで誰もが首を振れるキレッキレなデススラッシュ!この文字列がCCの評価にふさわしいかは微妙なところですがマジでスゴイ。デスメタルにもトレンドがあるけれど、CCの音楽性は今の流行には1ミリもカスってないけれど、むしろ、そんなCCが好き。前作を上回る痛快な一枚です。

6. Suffering Hour / In Passing Ascension

アメリカはミネソタ州出身のブラッケンドデス。1stアルバム。Blood Harvest.
デビューEPではテクニカルなデススラッシュだったが、いつのまにか”Deathspell Omega”タイプのブラッケンドデスへと方向転換。しかし、スラッシュだろうがブラックだろうが、この才能の前では微々たる問題でしかない。これが1stアルバムだと思うと将来はもしかするともしかするのでは。

5. Desolate Shrine / Deliverance from the Godless Void

フィンランド出身のデスメタル。4thアルバム。Dark Descent Records.
黒より黒く闇より暗き漆黒に我が…… やっと来ました暗黒神Desolate Shrine。今作は正直に言うと初期の邪悪さや暴虐性は薄れています。薄れると言うと少しネガティブな感じですけど代わりに芸術作品を目にしたような震え、抒情詩的な感動がある。もちろんDesolate Shrine節は健在。すばらしい期待通りの出来。

00014. Paradise Lost / Medusa

イギリス出身のゴシックメタル。15thアルバム。Nuclear Blast.
信じられんくらいスゴイアルバム出したなぁ。ウワサ通り、元祖ゴシックの威厳を骨の髄まで知らしめてくれる傑作。初めて「Gothic」や「Shades of God」「Icon」を聴いた時の興奮がほんの少し蘇った。それだけでも生きててよかったと思える。これはもう来日してもらうしかないデスヨ!

3. Phrenelith / Desolate Endscape

デンマーク、コペンハーゲン出身 のデスメタル。1stアルバム。Dark Descent Records.
やっぱデンマーク来てます!分類ではオールドスクールデスメタルにカテゴライズされるが90年代の音とは完全に別物。ドゥームからスラッシュ然としたリフまで無段変速機の如くリズムをチェンジし、またブラックメタルの要素もかなり取り入れているがまったくそれを感じさせない。デスメタルとして表現を貫いている。いいたいことはまだまだあるけど、とにかく素晴らしい一枚。

2. Venenum / Trance of Death

ドイツ出身のデスメタル。1stアルバム。Sepulchral Voice Records.
とっくに解散していたと思っていたのでアルバム発表には驚きました。内容的にも驚きの連続。以前はブラックスラッシュと呼べるような音楽性でしたけど、アルバムは起伏に富みストーリー性を感じさせるプログレデスへと進化。方向性は違うけれど”Opeth”や”Tribulation”を想起しました。捨て曲もなく年間ベストでもよかったグレートな一枚デス!

1. Temple of Void / Lords of Death

アメリカ、デトロイト出身のドゥームデス。2ndアルバム。
今年一番楽しみにしていたアルバムです!90年代のイギリスを中心としたゴシックドゥームデスを2010年代仕様にディティールアップ。デスドゥームの尊厳を保ち、より重くより凶悪に進化しつつどこかメランコリックで繊細な響きを感じさせる。”Temple of Void”が新たなアメリカンゴシックの幕を開ける。Great!!!

 

『2017年感想と2018年予想』

僕の聴く狭い範囲の中ではありますが、今年のデスメタルを一単語で表すならば「RAW」
これしかないでしょう。完全に「2010年代オールドスクール全盛期到来」とかまったく何言ってるのかわからないぜって感じですけど、とにかく新人からベテランまでRAWが熱い!しかも、今年のデモ音源聴いているとみんな演奏が上手い。特にドラムが魅力的だと強いですね。”Cruciamentum”はもちろん”Taphos””Extraneous””Tomb Mold”などがお気に入り。僕の予想ではデンマークの”Taphos”はアルバムを出したらブレイクすると思う。上記以外にも来年はフィンランドの”Galvanizer”は注目間違いなしです。僕が押す新人は”VOIDCEREMONY”デス。しばらくはこの流れから目が離せません。


 

そして、今年もアルバムは名盤多すぎデス!上位10枚は聴くたびに順位が入れ替わり選ぶのに苦労しました。更に言うと”Temple of Void”と”Venenum””Phrenelith”は甲乙つけがたく3枚とも同列一位だと言いたいです。ベテランでは”Paradise Lost”は凄すぎた。”Obituary”も”Cannibal Corpse”にも同じことが言えるけど「いつもの通り」が凄すぎるんですよ。ちなみに”Morbid Angel”は現時点で聴いていません。
あとは今年は「HM-2」デスメタル勢が個人的にイマイチかなと思いました。実際下火なのかもしれないけれど、来年は”Feral””Disrupted””CRAWL”等の若手スウェディッシュ勢がアルバムリリース予定なので盛り返すと思います。アメリカからは4人編成となった新生”Horrendous”がSeason of Mistと契約しニューアルバムとワールドワイドな活動を予定しているそうなのでめちゃくちゃ楽しみ。でも、来年の覇権を獲るのはフィンランド勢なんですけどね!(Asphodelus的な意味で)


あとスペインのAtaraxy。結局、今年間に合わなかった。 けど、最高過ぎですね。

 

ミニマリスト。
 

 
あともう少し続きます。
ラストはデスメタル以外のアルバム「BEST HM / HR」です。どうぞ。
 

■【BEST HM / HR 2017】

 
11. Elder / Reflections of a Floating World

アメリカ出身のストーナー/ドゥーム。Stickman Records.
構成、旋律、技量すべてが完璧で素晴らしい!緑ジャケ繋がりで”Yes””Greenslade”が好きなプログレファンにもオススメしたい。

「完璧だ。しかし、このアナログは完璧なものを直角に曲げて答えを出す!すべて備えた者には仕えぬぞ!」ということで11位。

10. He Whose Ox is Gored / Paralyzer 7″

シアトル出身のロック・メタル。Chain Letter Collective/Void Assault Records.
サイケ、ハードコア、メタル、アートロック等、もう何でもありなジャンルレスバンド。今EPもいろいろ混ざっているが一発でHe Whose Ox is Goredとわかるサウンドを確立している。スピーカーで聴くとハードながら浮遊感がある3次元的ミックスで不思議な感じ。はよ、アルバムを!

00489. Black Lung vs. Nap / Split 12″ EP

バルチモア出身のドゥーム・ブルース。GRIMOIRE RECORDS.
僕の大好きな若手ドゥームバンドの3曲入りSplit EP。相変わらずの激渋ドゥームでじっくり聴かせてくれる。他の若手ドゥームバンドとは少し毛色が違う。一線を画しているとも言える。話は変わるけど Youtube で公開されている新曲がカッコイイんですけど。来年アルバム出るのかな。楽しみ。  →■Mother Of The Sun(Youtube)

8. Satan’s Hallow / Satan’s Hallow

シカゴ出身のパワーメタル。1stアルバム。Underground Power Records.

ミナギッテ・キターーーーーーーーーーーーー!!!

実力派女性シンガーMandy Martilloを擁するクサクサなNWOTHM。今年のベスト選出で唯一メタメタしてるアルバムです。初心忘るべからずな熱さが最高デス!ただメタルアーカイブを見たら現在活動停止中の模様。

7. Year of the Cobra / Burn Your Dead

シアトル出身のドゥーム。2ndアルバム。STB Records。
男女ベース&ドラムスによるデュオドゥーム。今時デュオバンドとか珍しくもなんとない、むしろトレンドと言えるけどこのバンドのもつ妖艶さ、というよりボーカルの表現力は他と比較にならない。個人的には二人組にこだわらなくてもよい気がするが、それはバンドの存在意義を根本から否定するので心の中に秘めておこう…… Great!!!

6. Bathsheba / Servus

ベルギー出身のオカルトドゥーム。1stアルバム。Svart Records.
“Death Penalty”のボーカルMichelle Nocon氏を擁するオカルトドゥーム。”Death Penalty”の方が有名だけどコチラがメインだと思う。それだけに彼女のボーカルとしての魅力が詰まっている。激重ドゥームサウンドに負けない透明感、美醜の対比は一聴の価値ありデス!

5. Spaceslug / Mountains & Reminiscence

ポーランド出身のストーナーバンド。5曲位入りEP。BSFD RECORDS.
“Black Sabbath”がシアトルの灰色に染まったかのようなダウナーサウンド。でも実際はポーランドのバンド。今年は早々に2ndアルバム「Time Travel Dilemma」も発表しました。もちろん素晴らしいアルバムでしたけれど、このEPのほうが好きかな。特に5曲目が好き。レコードが出たらまた争奪戦だ。ちなみに2ndのレコードは勝ち取りました!

4. Book of Wyrms / Sci​-​fi ​Fantasy

バージニア州出身のストーナー・ドゥーム。Twin Earth Records.
女性ボーカルを擁するレトロな雰囲気のオカルト・ドゥーム。「一体何番煎じだよ?」と言われようが好きなのだから僕はかまわない。少しあどけなさが残る脱力癒し系ボイスにサイケ感のあるプログレ展開、控えめだがノリの良いドライブ感。演奏は少し緩いがスピーカーの前でガッツリ聴き込んでも、BGMにしてまったり聴くのもOKな一枚。すばら!

3. Kurse / Tales of The Wizard

カナダはモントリオール出身のストーナー・ドゥーム。自主制作.
謎。一体彼らは何者なのか、さっぱり情報がないので詳しい経歴はわかりませんが、このEPはスゴイ。格別な新しさはないけれど幻想的なプログレから土埃舞う骨太ストーナーまで網羅するサウンドはただ単純にロックしていてカッコいい。もののけジャケもグレート!これはレコード出して欲しいよ!!!

2. Mindkult / Lucifer’s Dream

バージニア州出身のドゥーム・ストーナー。Throne Records.
“Fowst”と名乗る男による一人バンド。哀愁感たっぷり孤高の天然シューゲーザードゥーム!僕の脳内で”Neil Young”(あるいは”Tom Petty”かもしれない)がベロベロに酔った勢いでドゥーム・ストーナーやりましたくらいにグダグダ。最高デス!まじめな話をするとギタープレイやメロディのセンスが絶妙で心に突き刺さった。毎日聴かずにはいられなくなるほど癖になる。ヘタすると一生聴けるまである。

1. GOLD / Optimist

オランダはロッテルダム出身のジャンルは……。3rdアルバム。Ván Records.
彼らのFBを見るとジャンルは”Nope”と書いてあります。あえて言えばオルタナティブ・オカルトドゥームかな。80年代ニューウェーブ的なノリと反復リフ、トレモロを多用したトリプルギターによるサイケサウンドが特徴。特徴と言えばやはりボーカルのMilena Eva氏がいい味出してる。かなりの歌唱力を持っていると思うが無感情というか無機質的でこわい。キャッチーなのが更に危険。間違いなくベストだ!(洗脳)

 

ライブが予想に反してかっこいい。神経質そうながいいよね…… スマホやタブレットからでは見れないかもしれない。

 
 

●『総括』

毎年のことながら多くの人にとって何の得にもならないランキングです。確かに捻くれている部分もありますが、僕の選出する基準には布石的な意味も込められているので、現在を中心に、過去から数年先まで何らかの形で繋がっていればいいなと思っています。もし、僕のベストが気になったという方いるのならば、ここから更に掘り下げて欲しいです。身近に音楽を語る友達はいなくなる可能性は大だし、楽しいか楽しくないかも人それぞれだけど。僕は楽しかったかな。

 
ということで、アナログメタルの更新は終わりです。
4年間どうもありがとうございました。

 
 
 

Gravewards / Subconscious Lobotomy

2017年8月22日


 

『Gravewards / Subconscious Lobotomy』

どうもどうも、お久しぶりです。んん、デネブアルタイルベガか。少しだけれども、だいぶ少しだけれども懐かしい気分に浸っていたら道に迷ってしまってですね、まぁ、こうして無事帰還したけれども、何かまだいろいろと手付かずなまま、時間は永劫と続くような感じだったかもしれない。とりあえず夏休みの自由研究は絵を描こうと思う。
 
 

カバーアートはMoonrot Design


キター! まんま某メーカーのテープに見えるんですけど。マクセルに見えるんですけどー。 萌える。
 
 

ギリシャ発エピック・オールドスクールデスメタル!

ギリシャはアテナ出身のデスメタル。2017年 4曲入り1stデモテープ。Necronome Productionsよりリリース。
これが最初のデモのようなので詳しい経歴は一切わかりませんがメンバーは以下の3人。

Nikos (guitars,throat,lyrics)
Fotis (bass)
Basilis Kyp (drums)

とりあえず楽曲的な話は置いといて、何てボケようかあるいはどう突っ込みを入れようか心配だったテープの音質ですけどふつうに聴けますた。特に悪いという印象はなく、さすが房メーカーのマクセルという感じでしょうか。そんなことはどうでもいいとして、さっそく絵のレッスンじゃなくて楽曲を聴いてみようじゃないですか。とても面白いPV。

 

なるほど。さっぱりわからん。何のためらいもなくスラスラ描けるものだなぁ。異世界ジャケが好きな方ならば見入ってしまうと思うがやはり音楽の話をしよう。

 

激エピックな掘り出し物デスメタル!

めっさカッコイイ!イントロ部分10秒聴いて迷いなくポチッた。
Facebookを見ると音楽性はAUTOPSY,BOLT THROWER,GOREFEST,OBITUARY,DEATH,NAPALM DEATH,BENEDICTIONから影響受けたみたいなことが書いてある通り、特にBOLT THROWER的エピック感には興奮する。でもこのエピックなフレーズなんですけど、これ聴いているうちに(悪い意味ではなく)デスメタルを聴いている感が薄くなってくる。極端に例えると”Iced Earth”的なパワーメタルを聴いているような感じがしてパワーメタル方面の見解から聴くとまた違う形で楽しめるかなと思いました。特にラストの曲なんかはギリシャメタル特有の壮大な抒情展開が加わり失禁してしまいそうである。

まだデモという段階なので楽曲展開やリフのレパートリーに乏しいさを感じることは否めませんが、その欠点以上に血沸き肉躍るミッドテンポを武器にソリッドに攻める姿勢、泣く子も黙るエピックなフレーズを生み出せる才能に将来性を感じずにはいられない。なのでこのデモテープの入手性の悪さは非常にもったいないと思う。そういう意味も含めて掘り出し物なのかもしれませんけど、僕的には将来期待の新人デス! とてもGreat!!!
 
 
 

Witch Vomit / Poisoned Blood

2017年8月11日


 

『Witch Vomit / Poisoned Blood』

あつい…… 暑すぎてデスメタルしか聴けない(錯乱)。
あ、どうもどうも、アナログです。あせだくです。こんにちは。
さてさて早速今日のレコードを紹介。本日はこれ「Witch Vomit / Poisoned Blood」デス。
オールドスクールデスメタルの夏がキタ!
 

カバーアートはMatt Stikker よく見るとキモい。


アマゾンから黒盤買ったけど送料ケチらず限定色盤を買うべきだったかも。
 
 

90年代を継承する若手オールドスクールデス

アメリカはオレゴン州出身のオールドスクールデスメタル。2017年 5曲入りEP。20 Buck Spinからリリース。
2014年にHeadsplit RecordsからEPデビューし、昨年(2016年)にはMemento Mori Recordsから1stアルバム「A Scream from the Tomb Below」をリリース。順調にその名を広め今作ではなんと20 Buck Spinからリリースされました!メンバーは以下の3人。

Tony Thomas – Guitars, Vo
Vincent Van Dell – Drums
Jason – Bass
 
 
Death,Morbid Angel,Autopsy,Nocturnus,Cadaver,Pestilence,Massacre,Deicide,Malevolent Creation,Brutality,Cannibal Corpse,…

オールドスクールデスメタルと聞いてぱっと浮かんだバンド名を書いてみた……
あのバンドがいねぇぞゴラァ!っていう話は置いといてですね、90年代初期デスと聞いてワクワクする人。”Monstrosity”こそ神とか”Cancer”の転生を待ち望んでいる方。おまたせだ!

 

今年のダークホースはこのバンドか!?

昨年リリースしたアルバムから一年も経っていないのにめちゃくちゃカッコ良くなっとる!

まず前作の感想をザックリ述べると、このバンドは1曲の評価よりもワンフレーズ(リフ自体)に魅力があると思ったのですが、そのリフが前作に比べて更に強力になった印象。強力というかキャッチー性が増したというべきか、どちらにせよB級モッサリ感がなくなりプリミティブに歪ませながら聡明な刻みがとても気持ち良い。また、曲単位で評価してもフレーズの組み立て方がスリリングになり聴きごたえも十分。リフの良さが生かされている感じです。ホント最高。あとは個人的にはリードギターが入れば文句無しでした。

サウンドプロダクション的にはどうしても90年代の空気感は出せません。それでも往年の初期デスメタルファンの方、最近のリバイバルバンドはRaw過ぎると思っている方、もちろんオールドスクールデスを知らない方にも激オススメしたいです。とにかくGreat!!!


 
 
 

Execration / Return to the Void

2017年8月4日


 

『Execration / Return to the Void』

8月デス!
アツい。熱すぎる。僕のマインドの話じゃなくてノルウェー・デス/スラッシュの話ね。
ということで、今回紹介のレコードは熱きノルウェーデススラッシュメタルシーンから注目の中堅バンド「Execration / Return to the Void」デス。キタコレ。
 
 

カバーアートはZbigniew Bielak このジャケ!


180g重量盤。Metal Blade直販は送料が高いのでいつもAmazonから購入しています。ので、何色が届くかわかりません。
 

世界を沸騰させるノルウェーデスメタルシーン

ノルウェーはオスロ出身のデスメタル。2017年 4thアルバム。Metal Blade Recordsよりリリース。
メンバーは以下の4人。

Cato Syversrud – Drums
Jørgen Maristuen – Guitars, Vocals
Chris Johansen – Guitars, Vocals
Jonas Helgemo – Bass

アナログメタルでは、ことある度にノルウェー・デス/スラッシュがアツいと言っています。特にObliteration、Reptilian、Sepulcherなど若手中堅バンドがアツい!とかまた同じような話になるので暇な時にでも以前紹介した狂気の若手スラッシャー『Sepulcher』の記事を読んでみてください。

その若手中堅の中で今一番注目されているのがこの”Execration”と言っても過言ではないでしょう。というのも前作「Morbid Dimensions」(2014)はノルウェーのグラミー賞と言われる音楽アワード『Spellemannprisen』にてベストメタルに選ばれました。メタルはまだしもデスメタルが受賞とかスゴイ国ですね。そして、その甲斐もあってか今作は大手Metal Blade Recordsよりリリース。Yes!
とりあえず、前作「Morbid Dimensions」を貼る。

ジャーマンスラッシュがコズミックデス化したというか、”Gorguts”がスラッシュ化したというか、今聴き直してみると少しだけ”Sentenced”の「North From Here」を想起したけど、やっぱり何と言ったらいいのかわからない摩訶不思議な音楽性。もうノルウェー・デス/スラッシュバンドを説明する時は「ノルウェー・デス/スラッシュ」でイイかなと思う。

何を言っているかわからなくなってきたのでそろそろ本題に行きましょう!
 

Sci-fi暗黒アヴァンギャルドメタル

いきなりですけど聴いた瞬間「あぁ……」となってしまった。
僕の気持ちを萎えさせた原因は今回のサウンドプロダクションです。コンプ感モリモリの均一的なメタリックサウンド。迫力はあるし音圧もあるけど違和感だらけ。そういう音を売りにしたバンドでしたっけ?例えるなら、MEGADETHの初期リマスター盤のようなコレじゃない感。MEGADETHもそうでしたけど、ノルウェーデススラッシュの凄みといったら狂気に駆られたギリギリの緊張感や暴走寸前のアンサンブルであり、その繊細な音を生み出しているのはヒリつくような生々しさにあると思うのです。何となく無理やりニュースクールなテクデス枠で売りに出されたように感じました。
 

 
 

サウンドプロダクションに不満を爆発させてしまいましたがアルバム自体はスゴく気に入っております。
また、音に関する不満もあくまで僕の抱く勝手なノルウェーデスメタル像なので、古い概念に捕らわれず世界的に売り出そうとすれば無機質な音作りの方がカッコいいかもしれない。特にテクデスファン層狙いならば自然なことかと思う。現に3~4回も聴けば馴れますし、更にポジティブに捉えるならタイトなメタリックサウンドになったことにより暗黒コズミックデスメタルとして方向性がクッキリした。何よりアヴァンギャルドなテクニカルデスを売りにする彼らの力量が明確になったとも言えます。僕はニュースクールなSci-fi暗黒アヴァンギャルドメタルとして受け入れました。

カナダ勢のアヴァンギャルドタイプとは別方向に進化するノルウェー・デス/スラッシュメタル。この先”Execration”を筆頭に世界を狂気へと導いてくれるでしょう! Great!!!


 
 
 

Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond

2017年7月27日


 

『Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond』

 

「じみな」といえばすぐに「まじめな」ということばを頭に思い浮かべる、そういう月並な連想ほどばからしいものはないとわたしは見ているのだが、どうやらこういう頭の働かせかたが世間の人たちのあいだにはひろがっているらしい。
出展 H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集1』大西 尹明訳 創元推理文庫、178頁

 
 
どうもどうも、アナログです。こんにちは。
今日の紹介レコードは「Resurgency / No Worlds… Nor Gods Beyond」です。
はっきりいってじみデス!
 
 

カバーアートはRaul Gonzalez キタねコレー! よく見ると赤戦士と白戦士が戦ってますね。


じみに黒盤。ダウンロードコードついてます。

 
 

ギリシャ産ド・ノーマル・オールドスクールデスメタル

ギリシャはアテネ出身のデスメタル。2017年 2ndアルバム。F.D.A. Recordsよりリリース。
メンバーは以下の5人。

Tolis B. – Bass
George K. – Guitars
John P. – Vocals
George Trakas – Drums
Panos Spanos – Guitars

メンバーの経歴を見るとギターのPanos Spanos氏は元Suicidal Angelsのようです。でもSuicidal Angelsのようなスラッシュメタルではありません。彼らの音楽性は”Morbid Angel”および黎明期のブルデスライクなオールドスクールデスメタルです。ギリシャらしいエピックなメロディもありません。
そんなもんだから、海外のレビューサイトを覗くとあまり良い評価ではないんです。まんま”Morbid Angel”だの”Sinister”だの個性がないだのもう散々な評価なんです。そんなわけないでしょ。Raul Gonzalezジャケですよ?
 

ジワる。

これ、ほんとに個性ないやんけ。
何だろ、ギター2人いるけど同一音高のユニゾンプレーでアンサンブルもクソもない極めて平面的な楽曲。正直一曲目切りかなと思っていたのですけど、せっかく買った(Raul Gonzalezジャケ買いデス)のでとりあえず全部聴いてみる。「なるほどなるほど」もう一回聴くか。「ほぉ」更にもう一回。「おかわり」っと。
あれ、なんだこのリピートしたくなる病は。

何故、また聴きたくなるのか自分なりに分析すると、アルバムの最後を飾る(#9)「Quartered Mental Existence」が素晴らしすぎるという結論に至った。特にラスト1分は別次元でスゴイ。エピックなバッキングとブルータルなドラムのスリリングな掛け合い、そして邪悪さが滲むギターソロからなる完璧な調和。それまで平面的だった楽曲は何だったのか問いただしたいほど。決して超絶技巧派と呼べる集団ではないけれどこのラスト1分のアンサンブルに限って言えばバンドの限界を超えているような熱演で感動した。こうなると脳は完全にマインドコントロールされ1曲目からカッコよく聴けてしまう。そうでなくても冷静に聴けば3曲目あたりから滋味に深い彼らのセンスが見え隠れしていることに気付く。

確かに他のレビューサイトで言うとおり、全体的には消化不良気味であるし他に聴くべきアルバムはあるかもしれない。だけど僕は気に入りました。そして、このバンドは次のアルバムで大化けすると確信している。 Great!