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New Age of Death Metal Part2

2020年1月17日

 
どうもどうも。アナログです。こんにちは。
前回の続きです。
「New Age of Death Metal」と題して2010年代を振り返り「リバイバルムーブメント」を再考する。さらに、次の10年に向けて期待のバンドもピックアップしようというコーナーです。
前回はスウェデスで終わったので今回はフィンランドだな!

 

2.「異端の系譜」~フィンニッシュデスメタル~

フィンランドといったら駐日大使館がアレなくらいにメタルが盛んな国ですね。そんな国のデスメタルがツマラナイわけがない。とりあえず、振り返る前に90年代初期フィンニッシュデスメタルを少し挙げてみましょう。Demilich, Demigod, Sentenced, Convulse, Purtenance, Rippikoulu, Xysma などなど、聴いてみると個性的なバンドだらけ。今挙げたバンドを今すぐに聴く必要はありませんが、Demilichは聴いていた方がいいかも。Demilichはフィンニッシュデスメタルに限らず今話題のBlood Incantation等リバイバルデスメタルを語るには欠かせないバンドです。
ちなみに僕のフェイバリットフィンデスはDemigod。旧支配者的な存在で外なる神にやられた感がありますけど何言ってるか自分でもわからないので省略しますね。

 

 

■2000年代のフィンニッシュデスメタル

  
SLUGATHOR, Ascended, Stench of Decay。これが00年代を代表するフィンニッシュデスメタルだとは言わないけれど、重要なバンドです。SLUGATHORは良い意味でも悪い意味でも雑だった時代の衝動性を実験性へと昇華させた。抑制の効いたロウサウンドの上に浮遊するメロディ。フィンニッシュデスメタルに限らず昨今の暗黒リバイバルデスメタルに通じるものを持っていたように思えます。Ascended, Stench of Decayも同じくシビレました。両バンドともアルバムは出なかったけどまだ解散はしていないはず。

 

■2010年代フィンニッシュデスメタル

  
左からCorpsessed, Krypts, Desolate Shrine。アナログメタル的10年代フィンニッシュデスメタル三大神。デビュー時のIncantation直系の頃と比べると、各々独自の黒色を放ち系図の分岐点になりうる存在になっている。世の動きとは逆行するかのようにキャッチーな音楽性は排除し、冥府への道を突き進む。正直、彼らのサウンドがアメリカのバンドのようにメインストリームまで波及することは難しいと思う。が、その深淵からの鼓動はこの10年で確実に世界を侵食した。

 
       

Lie in Ruins・・・00年代から活動する隠れた立役者。このアルバムは傑作なので是非聴いて欲しい。
DESECRESY・・・こ、これは?エセクタ!SLUGATHORの生まれ変わりと言っていいと思う。★オススメ
Hooded Menace・・・フィンランドのドゥームデスメタルといったらこのバンド。
Gorephilia・・・ブラスト主体のバイオレンスサウンド。まだ終わらんよ。続行だ!

Maveth・・・Maveth最後の音源。冥鬼の咆哮には感動すら覚える。
AMPUTORY・・・珍しい?暗黒というより圧で迫るデススラッシュサウンド。
God Disease・・・ジワジワと知名度が上がってきたように思える。退廃的耽美ドゥームデス。★オススメ
Asphodelus・・・初期 Katatonia, Anathema, Paradise Lost 等の名に震える方どうぞ。

僕が10年代に記憶に残ったバンドをピックアップしてみました。初期デス復活組やベテラン活動再開組もいましたが、Purtenance以外いまいち記憶に残らずでした。ところで、なんとなくでいいのですが10年代フィンニッシュデスメタルの傾向掴めましたでしょうか。Incantation系といえばそうなのだけど、90年代いわゆるオールドスクール的かと言われればそうでもない。それは10年代フィンニッシュデスメタルがリバイバルという殻を一早く破ったから、否、異端の契りは確実に生き続けている。流行りも廃りもなく、それはらせん状に進化の道を歩んでいるからだと。僕はそう思っています。
 

■Finnish Death Metal : NEXT

続いてはいろいろなところから若手?を調べてきたのでガンガン貼っていきます。

      

   

左上から
Galvanizer・・・次世代を担うバンド候補No1。既に来日も果たしています。
Perinei・・・最近見つけた。これはイイですよ。いろんな可能性が見える!
(Psychoparalysis)・・・括弧込みのバンド名デス。カッコいいじゃん。カッコだけに。
Brainspoon・・・デススラッシュですね。

Torso・・・ロウ感はたっぷりだけど、もう一つ何か欲しいかな。
Decaying・・・ザクザクのリフと哀愁感のコンビネーション!良いですね。
Sepulchral Curse・・・ブラックデススラッシュのようですが一番フィンデス感がある。

Repression・・・上記のAsphodelusのメンバーが在籍するデススラッシュ。期待!
Kasvoton・・・OSDM的ではないけど凄い。何かスゴイ!今年デビューアルバム出るみたい。
Necromonastery・・・上記のTorsoとほぼ同じメンバーのバンド。

みな気持ちよくザックザクに刻んどるやんけー!?
さっきまで「漆黒の盟約」とか「深淵の系譜」とか「赫奕たる異端」とか得意顔で語ってしまったよ。あー恥ずかしい。
これは初期デス回帰というかスラッシュリバイバルの波がフィンデスにも来てると考えるべきか?
でも、これだけで判断するのも良くないので彼らの動向を追っていきたいデス。僕的にはPerineiと (Psychoparalysis)に注目したいです。

 
ということで、今回はここまで。次回をお楽しみに。

New Age of Death Metal Part1

 
 

New Age of Death Metal Part1

2020年1月11日


 

どうもどうも。アナログです。
ベスト記事だけの限定復活のつもりだったのですが何故かこんにちは。

さて、2020年になりました。節目デス。やりましょう。やってやんよ!!!

「New Age of Death Metal」 と題して2010年代を振り返える。Yes!!!!!

ここ日本でもリバイバルデスメタルの波がやってきたで!……で、リバイバルデスメタルって何だよ?とか最近のバンドがまったくわからんとか、あのデスメタルに近い奴いない?等悶々としている人も多いだろうから、ここで僕が10年代を振り返りつつ次の10年に向けて活躍が期待できるバンドをピックアップするという企画です。

ただ、デスメタルに限らずメタルファンはメインストリーム寄りか、めちゃくちゃマニアかで二分している印象で、やはり両者では視点や感じ方が違います。なのでこの際ムズカシイ話は無し。10年代に気に入った音源を貼りまくるのでプレイリスト感覚で聴いてください。文章は斜め読みでOkさ。マニアの話がオモシロかったことなどただの一度もありゃしないのだから。

 
 

序 「オールドスクールデスメタル・リバイバル」~2010年前後~

まずはじめに、最近よく耳にする「OSDMリバイバル」とは何ぞやってことですが、要するに90年代初期デスの音楽性を踏襲したバンドのこと。僕自身も「OSDMリバイバル」とよく書きますが、突然リバイバルブームが起きたわけではありません。90年代が終わると共に音楽はジャンルを越え多様化し始めたのはご存じのとおり。メタルも例外では無くその影響をもろに受けたと同時に初期デスメタルの人気は低迷しました。しかし、低迷した時期でも腐敗臭漂う音楽性は再び地下に潜り細々と、しかし力強く進化していたのです。例えば90年代のIncantation ~ 00年代のFunebrarum, Dead Congregation, DISMA等の活動は現行OSDMへの評価を高めリバイバルムーブメントへの流れを作った脈動の一つだったと感じています。

が、あえてブームが突然起きたと言うならば「2010年前後」でしょう。

すでに解散したバンドもいますが、今や世界的に活躍するバンドがこの時期にデモ、EPや1stアルバムをリリースしました。特にアメリカのDark Descent Records系列からリリースされる音源は若いファンに強烈なインパクト与えたのと、あと個人的には比較的聴きやすいバンドも多かったので浸透しやすかったのではないかと考えています。

 
           
 
左上から順に
Miasmal・・・アメリカのクラストデスメタル。爆走に次ぐ爆走感がたまらん。★オススメ。
Morbus Chron・・・次作で解散してしまったが最後にOSDMに新たな命を吹き込んだ。(スウェーデン)
Krypts・・・ロゴ、ジャケ、内容すべてに震えた。地下室を開けろ。(フィンランド)
Horrendous・・・後にメインストリームへカチコミをかける!(US)★オススメ。

Cruciamentum・・・腐敗の中に神々しさが感じられる。大英帝国の誇り。
Mordbrand・・・暗黒スウェデスサウンドを聴かせてくれたが今は少し元気ないかな。
Maveth・・・壮大な暗黒抒情詩。解散したがその音楽性はExcommunionへと受け継がれる。(フィン)
Undergang・・・日本でのOSDM貢献度はNo1と言えます。デンマーク出身。

Corpsessed・・・今やフィンランド最強。いや世界最強。否、宇宙(以下ry)
Desolate Shrine・・・フィンランドの暗黒吟遊詩人。終末のラッパは既に吹かれた。
Anhedonist・・・ドゥームデスの希望だったが惜しくも解散。(US)
Ataraxy・・・スペイン出身。この中ではもっともOSDM感があります。★オススメ。
 
あとバンドだけではなくジャケも良いね。思わずレコードが欲しくなるね(圧)。なのでカバーアートを描くアーティストにも注目するとより楽しめます。
 
 

現在こうして聴き返してみても良いなと感じますが、まだ90年代初期デスを踏襲する若手バンド達という印象です。現に当時初期デスファンからは冷ややかな目で見られていました。では何故10年以上もこのムーブメントが続いているのか?90年代初期デスは90年代後半に失速したが、リバイバルバンドは年々人気が上昇。バンド数も把握できないほど増え、次の10年も話題の中心になりそうな勢いです。何故でしょうか?僕も考察しながら書きすすめていきたいと思います。

ということで、2010年代を振り返るコーナーが始まりました。振り返るうえで「リバイバル」という言葉が常に付きまとうが、90年代初期デスについては有名バンドさえ押さえておけば問題ありません。同じく初期デスとハードコアは切っても切れない関係ですが、今回はそういう話ではありません。ついでに言うと最初から何もかも得ようとする必要はないです。好きな音が見つかると自ずから掘り出します。ここでは現行デスメタルを知り探究の道へ進む切っ掛けになれば幸いです。

 
 
 

1.「HM-2 Worship」~フルテンは裏切らない~

まずは、スウェディッシュデスメタル及びそのフォロワーを振り返る。BOSS「HM-2」のジャリジャリなロウサウンドがノリノリに爆走するのが特徴。リバイバルでキーになるバンドはスウェーデンのBastard PriestやアメリカのMiasmalといったクラストデスメタルです。最初はハードコアシーンから人気が出て後にメタルシーンでも爆発的にEntombedフォロワーが増えていきました。この10年でスウェーデンでもベテラン組が復帰するなど盛り上がりを見せます。
 
 
  
Bastard Priest・・・クラストパンクとデスメタルの融合。Miasmalと共にリバイバルの立役者的存在。
BOMBS OF HADES・・・ミスタースウェディッシュデスメタル Jonas Stålhammar が率いるバンド。
Black Breath・・・アメリカのクラストデス。スウェデスじゃないけどここに記載しとく。
 
   
左からPAGANIZER, Uncanny, INTERMENT, Entrails
スウェディッシュ生き字引。90年代から活動をするバンドたち。ベテランの凄みは何でこんなにもカッコイイのだろうか。この中ではEntrailsに思い入れがありますね。でもオススメは最近活動再開させたUncanny。神々しいメロに悶えまくり。★オススメです。
 
     

アナログメタルが活躍を期待するバンド。
FERAL・・・僕の大好きなバンド。今一番勢いを感じる若手。★オススメ
LIK・・・スウェディッシュなアイアンメイデンか。ありデス!★オススメ
CRAWL・・・若手ではないが暴虐ならこのバンド。最高にカッコいい。
Putrid Vision・・・2018年作。面白いなぁと思ったけど1ミリも話題にならない。
Nekrosity・・・超期待していたけどアルバムになったら音がおとなしすぎる。次作に期待。
Disrupted・・・デモを聴いたときは震えた。Katatoniaの元ドラマーが正式加入してから音沙汰無し。なんで~。
 
最近スウェデスは必ずしも人気があるとは言えないけれどDismemberとBastard Priestが復活したので2020年はぶり返す可能性大。要注目ですだよ。
 
 

■「世界のHM-2から」

世界中のHM-2デスメタル及びスウェディッシュフォロワーを紹介。ほんとはHM-2を使っているかはわからんけど。
 
      

Brutally Deceased・・・チェコ出身。このアルバムで化けた。HM-2激メロデス。★オススメ
Sentient Horror・・・アメリカのバンド。ロウ感はまったくないが良い。真面目な味。★オススメ
Total Isolation・・・カナダ出身。2019年デモ。こ、これはええで!
Atavisma・・・フランス出身。お国柄か一筋縄では語れない。

PYRE・・・ロシア出身。近年BANDCAMPに攻勢をかけてるロシアデスの中で一推し。
Slaughterday・・・ドイツ出身。個性はないけど好きなんだな。思い出補正あり。
REMNANTS・・・アメリカ出身。死ぬほどクソカッコいい!頼むから音源をリリースしてよ。★オススメ

 
HM-2感のある爆走デスメタルはとにかく多い。めちゃくちゃ多いので厳選しました。この中で僕が期待しいるのはREMNANTS。もうシビれまくりなのですが活動しているのかわからないのがネック。2020年は期待しています。

 
ということで、スウェディッシュデス及びHM-2デスメタル編でした。
10年代以前の「Entombedフォロワー(笑)リバイバル(笑)」というような嘲笑する空気感はこの10年で完全になくなりました。HM-2デスメタルは爆走感とキャッチー性でリバイバルという言葉を定着させた存在だったと思います。BANDCAMP内にはもっと爆走感あるバンドが埋まってます。もしこの音が気に入ったのであれば掘ってみてはいかがでしょうか。HM-2タグとかもあるよ。
 
 
 

スウェーデンときたら次はフィンランドだ!
と言いたいのですが今回はここまで。
次の更新までしばしお待ちください。
 
 
 

Analog Metal Best Album 2019

2019年12月28日

 

【BEST DEATH METAL 2019】

「待たせたな」
こんにちは。お久しぶりです。2年ぶりでしょうか。世間ではBlood Incantationがスゴイことになってるみたいで、僕も便乗で更新しようかなぁ……なんて考え出したらもう止まらない。とういうことで、1日だけ復活。今年のベストアルバムを選んでみました。もちろんパラメーターはデスメタルに全フリしたよ。
まずはサクッと『DEMO音源&EP編』デス!
 
 

■『DEMO音源&EP編』
 
9. DARKENED / Into the Blackness

あのバンドや、あのバンドのベテランメンバーらのスウェデス風メロデス。

 
 
8. Void Terror / Holocaust of Terrestrial Empires

Swamp BeastとVoid TerrorのスプリットEPですが僕の推しはVoid Terrorデス。コズミック!?

 
 
7. Harsh Realm / Beyond Torment

激圧RAWデスメタル。一曲目のリフでやられた感があり。

 
 
6. Garroted / The Mystic Valley Tapes

若手テクニカル志向のOSDM。まだまだ垢抜けない感じでアラがあるけれど、こういうの大好き。

 
 
5. Chthonic Deity / Reassembled In Pain

Blood Incantation、VoidCeremonyらのメンバーがいるRAWデスメタル。いま話題の人たちだからと言うわけではなくてよ。RAWなんだけれどキャッチーなリフはインパクト大。

 
 
4. God Disease / Hymns For Human Extinction

僕の大好きなドゥームデスバンド。ちょっとゴシック要素が入っているのがポイントさ。

 
 
3. SUFFERING HOUR / Dwell

18分の長編1曲。もうベテランバンドかと錯覚してしまうくらいの貫禄。

 
 
2. AngelBlast / Rotting Paradise

Edged Circle Productions所属のブラッケンドデススラッシュとかもう約束された勝利って感じデス。

 
 
1. XANTAM / Altered State

ジャケがイイよね。僕はデスメタルとして聴いているけどこれはブラックメタルかもしれない。
4曲中イントロとアウトロがあるので実質2曲しかない。早くアルバムを!!!

 
 
『DEMO音源&EP音源編 感想』
今年もRAWなOSDMが強い。ランク外でも沢山います。Malignant Altar, Torso, FOUL, Caustic Vomit, yperdontia, UNDEATH, Sedimentum, Gutvoid… などなどRAWなOSDM強すぎだろ、というかOSDM多すぎだろ問題勃発ですよ。多いことは良いけれど全部同じに聴こえてきたで。僕はOSDMが大好きですが気が付けば上位3バンドはブラッケンドデスが占めていました。XANTAM、AngelBlast、SUFFERING HOURこの3バンドともブラッケンドながら三者三様なんですよね。そこが選出に影響したと思います。
続いては「ベストアルバム編」デス!どうぞ。

 
 
■『2019年ベストアルバム編』
 
Ex. Corpsessed / Beyond Abysmal Thresholds

2014年作の1stアルバム「Abysmal Thresholds」を追加録音&リミックス、トラックリストも変更しアルバムとしてリリース?といっても過去作なんで番外扱いデス。
僕の好きな漫画の一つに永野護の作品があるのですけど、その作中で「騎士」って呼ばれる人たちがいるのですが星団最強の騎士とか剣聖とか最強クラスの騎士を集めた騎士団とかもう誰が最強やねんって状態なんです。まぁ何が言いたいかと言うと「Corpsessed最強!」かなと。

 
 
8. Ketzer / Cloud Collider

前作でオルタナ方面へと路線変更し世界中のブラッケンドスラッシャーをズッコケさせて以来、世界規模でスルー状態のKetzer。さすがにマズイと思ったのかイーヴィル路線復活デス。しかし、ただ単に以前のイーヴィル路線に戻したのではなく前作の実験的要素も踏襲した形ですので依然ファンからは許されていない感アリ。僕は好きです。

 
 
7. Fetid / Steeping Corporeal Mess

RAW感、不安感、ズブズブ感が最高なドゥームデス。敷居は高かそうですがまともなプロダクションのおかげでものすごく聴きやすい。むしろ正統的と言えなくもない。ただ、今年はいろいろかぶる要素が多かったのでこの順位。

 
 
6. DESECRESY / Towards Nebulae

みなさま「Blood Incantation」もいいけど「DESECRESY」も聴いてくださいまし。毎作同じとか全曲同じとかいう突っ込みには「エウロパとガニメデくらい違うわ!」と言っておけば黙るわよ。宇宙の深淵を覗くには「DESECRESY」が最強よ。

 
 
5. Witch Vomit / Buried Deep In A Bottomless Grave

暴虐のデススラッシュならばWitch Vomit。前作と同路線ではあるがプロダクション向上により凶悪さが増しています。Tomb Moldと被る所もあるけれどこちらは90年代的なノリ。

 
 
4. Tomb Mold / Planetary Clairvoyance

現在OSDMというとRAWでドゥームな音色がブームですが、今年は徐々にスラッシュ回帰してるバンドが増えている印象です。このTomb Moldも良い意味でキャッチーなリフとスピード感でゴリゴリ攻める。複雑怪奇な楽曲に圧倒され身動きができなくなるが首だけは振れる!最強デス。

 
 
3. Asphodelus / Stygian Dreams

僕の激押しのバンド。今年度ベストナンバー1候補だったのですが……。デモの段階では哀愁の音色を響かせていたバイオリンパートがキラキラ・ストリングスに置き換わっていて正直ズッコケた。けど曲の良さは変わらないしこれはこれでアリだと思うようになりました。今年一番聴いたかも。(実質1位)

 
 
2. Krypts / Cadaver Circulation

暗黒デスメタルならKryptsが最強デス。OSDMリバイバルの立役者と考えるともうベテランバンドと言っても過言ではないですね。同時期のバンドがキャッチーさを織り交ぜながら進化していく中、徹底的にアンダーグラウンドを突き進み暗黒プログレならば他の追随を許さない。暗黒RAWな楽曲や音色は個性をも消失させる諸刃の剣ですがKryptsの暗黒性は本物。

 
 
1. Blood Incantation / Hidden History of the Human Race

星団最強はBlood Incantationでキマリデス!!!

 
 
『アルバム編 感想』
今年は何といっても「Blood Incantation」の年でしょう。他のバンドも力作ぞろいだったのに全部持っていかれた感がありますね。僕も逆張り無しで迷い無く1位に選びました。それと上記の感想でも少し触れましたが、今年もRAWなバンドが多い中、それとなくスラッシュリフに回帰というかスピード感やノリの良さを軸にするバンドも増えてきた印象です。トレンドが微妙に動いているのも現行OSDMムーヴメントが長続きしている理由ではないでしょうか。

ということで、Blood Incantation旋風に便乗してアナログメタル1日だけ復活してみました。
スバラシイベストだと自画自賛しときますが参考程度に留めて聴いてみてください。
また、日本でも現行(若手)OSDMが注目されてきて嬉しいですね。来年はHorrendousのアルバムも出るみたいなので更に盛り上がることでしょう。盛り上がって欲しいです。ただ、限定カラーバイナルが瞬殺でつらい。
最後に来年出るであろうアナログメタル期待のバンドの音源を貼って終わりたいとおもいます。
どうもありがとうございました。

 
 

 

 

 
 

Analog Metal Best Album 2017

2017年12月8日


 

【キップル】2017年ベストメタルはアナログメタルにおまかせ!【2049】

 
どうもどうも。お久しぶりデス。
ブログの更新は止めてしまったけど、ベスト記事だけはやらんといかんと思ったので書きます。
しかし久しぶりのブログは緊張するなぁ。慣れってこわいですね。

ということで今年もデスメタル編とそれ以外のメタルを勝手にランキング。
ジャケ画像をクリックするとBandcampの音源が再生されます。一部YOUTUBEへのリンクもあります。

長いですけど最後まで読んで頂けたら幸いです。
まずはデスメタル、7インチ&EP,デモ音源編からどうぞ。
 
 

■【BEST DEATH METAL DEMO & Cassette,EP,7″ 2017】

 
10. Void Terror / Soul Harvest

ケンタッキー州出身。オールドスクールデスメタル。自主制作デモ。
ぐはぁっ!これまた ひでぇ スゲェやつらが出てきたぞ!容赦ない腐れっぷり&えげつないドゥーム展開。早速Me Saco Un Ojoからカセットリリースされますし、そして来年はUnspeakable Axe Recordsからアルバムが出る予定です。期待するしかない。

9. Calcemia / The Unburning Flame

ロサンゼルス出身。オールドスクールデスメタル。Les Fleurs du Mal Productions.
これも強力な新人。彼ら曰くジャンルは「Unorthodoxicus Deathicus Metallicus」だそうです。言ってることはよくわからないけど、音楽性はDemilichを基軸にしたようなテクニカルデスメタル。独自の雰囲気があるのでグングン伸びそうな気がします。

00018. DWELL / Desolation Psalms

デンマーク出身のドゥームデス。4曲入りEP。Rex Bagude.
僕的にドゥーム、ゴシック、フューネラルデスとしてとても気に入っていたバンドでしたが解散してしまった。このEPの1曲目なんかは往年の”My Dying Bride”や”Paradise Lost”を彷彿させる名曲だと思ってたのに残念。ほんと残念。

00017. Gravewards / Subconscious Lobotomy

ギリシャはアテネ出身のデスメタル。デモ音源。自主制作。
イントロだけでご飯三杯いけますねコレ。中期以降の”Bolt Thrower”的ウォーなエピック感とギリシャ抒情溢れるエピック感のダブル・エピック攻め。デスメタル要素は薄めなので”Iced Earth”のようなパワーメタルファンにもおすすめ。なんだけどあんまり流通してないのがもったいない。

00016. Fetid / Sentient Pile of Amorphous Rot

アメリカはシアトル出身のドゥームデス。デモ音源。Headsplit Records.
オーソドックスなドゥームデスなのですが出音から世界崩壊級のインパクトがある。幸い椅子から転げ落ちる程度で済みましたが、この臭い何なんですか。スピーカーから死臭が漂ってくるじゃないですか。でも結構聴きやすいかも。

5. Extraneous / Lonesome Death

アメリカ、オレゴン出身のオールドスクールデスメタル。Headsplit Records.
現行”Funebrarum”のメンバー2名(ギターとドラム)が在籍するオールドスクールデスメタル。”Funebrarum”のRawデスメタルというよりはスラッシュメタルに近い音楽性です。音質は正にデモって感じですけど上手いです。特にドラムは強力な存在。”Funebrarum”でも頑張って欲しいけどコチラにも期待したい。

4. Cruciamentum / Paradise Envenomed

大英帝国出身のオールドスクールデスメタル。2曲入り7″インチ。Profound Lore Records.
大英帝国復活!とか大袈裟な事言ってみたけど、それくらい大物の雰囲気が漂っている。暴虐な作風に崇高な美を滲ませる。起伏が激しい曲展開にも堪える技量も素晴らしい。ここまでスゴイ作品を作るバンドになるとは思っていなかったので、この先”Cruciamentum”がどこまで行くのか楽しみ。

3. Tomb Mold / Cryptic Transmissions

カナダはトロント出身のオールドスクールデスメタル。自主制作。
今年は待望の1stアルバム「Primordial Malignity」をリリースしております。もちろん素晴らしいアルバムでしたけど、このデモの方がインパクトがある。今まで2人編成だったけどこのデモは4人編成になって初めての音源なのかな。その影響からかもしれないが衝動的な暴力性だけならば今年一です。

2. Taphos – Premonition

デンマークはコペンハーゲン出身。オールドスクールデスメタル。自主制作。
クソヤバイですね。これデモなんですよ。精力的にデモをリリースし凄みを増していく。どんどん世界観を作り上げていく。今回もRawなデスメタルなんですけど徐々にブラック要素も盛り込んできた印象。一体アルバムをリリースする頃にはどうなっているのやら。私気になります!

1. Asphodelus / The Veil Between The Worlds

フィンランド出身。ゴシックデスドゥーム。Testimony Records.
個人のブログだとはいえ、僕だってベストを選出するにあたって一応世間体を気にするのですが…… 誰が何と言おうとぶっちぎりのベストデス。来年出ると思われるアルバム用のデモ音源。初期”Anathema”ファン、初期”Katatonia”ファン、”As Serenity Fades”ファン!? バイオリン入りゴシックデスファンの方々、全曲涙ものですよ。Great!!!

 
まずは、デモ音源、7インチ、カセットEP編でした。
総評は後回しにして、次はデスメタルアルバム編デス!(一部EPも混ざってます)
 
 

■【BEST DEATH METAL ALBUM 2017】

 
ex. Sepulcher / Mausoleum Tapestry

ノルウェー出身のデス・スラッシュメタル。1stアルバム。Edged Circle Productions.
このアルバムは2015年にカセットのみでリリースされた作品で、今年に入ってようやくCD&LP化しAmazonでも買えるようになりました。ということで例外扱いでランクイン。ノルウェーのハイボルテージ通り越して狂気じみてるデス・スラッシュです。アバンギャルドという単語がピッタリ。激オススメ!

000114. Gods Forsaken / In a Pitch Black Grave

スウェーデン&ノルウェー混合チームによるHM-2デスメタル。1thアルバム。Soulseller Records.
ブリブリゴリゴリのHM-2サウンド+叙情メロディによる黄金スウェデスサウンド。というかこれはもうメロデスですね。僕的にはアルバム半分くらいはつまらない曲だと思ったけどメロデスしている曲はメチャクチャかっこいいです。悶々とカタルシスを得たい方にオススメです。

13. Desecresy / The Mortal Horizon

フィンランドはヘルシンキ出身のオールドスクールデスメタル。Xtreem Music.
前身の”Slugathor”時代から現行オールドスクールデスシーンの地盤を固めたバンドであると思うけど誰も話題にしてなくて寂しい…… アルバムもコンスタントにリリースし今作は5枚目ですけど誰も…… 
今作はかなりRaw気味。地味な存在には地味な良さがあるってもんです。

12. Excommunion / Thronosis

一応アメリカはコロラド出身のデスメタル。2ndアルバム。Dark Descent Records.
元”Maveth”のギターボーカルが率いる暗黒デスメタル。最近知ったのですが”Maveth”って解散していたんですね。もうショックすぎです。でも、ご安心を!この”Excommunion”が”Maveth”の暗黒フィンニッシュ性を受け継いでおります。L.L.さんのジャケも最高!

11. Purtenance / Paradox of Existence

フィンランド出身。オールドスクールデスメタル。4曲入りEP。Xtreem Music.
デスメタルの威厳とかそういう評価とは無縁の頃の面影はほとんどありません。再結成後はプリミティブな粗さも怪しさもなくなり賛否があるのはわかりますがデスメタルとしては凄まじいバンドになりました。威風堂々たるデスメタルとしてのPurtenanceもまたPurtenanceなり。

10. Witch Vomit / Poisoned Blood

アメリカはオレゴン州出身のデスメタル。5曲入りEP。20 Buck Spin.
90年代オールドスクールデスメタルのスピリッツを受け継ぐ若手。昨年リリースした1stアルバムの時点ではそれほど注目していなかったのですが、今作は凄い。化けたとまでは言わないけどOSDMファンを唸らせる快作。

9. Obituary / Obituary

説明不要のフロリダの至宝。セルフタイトルに恥じぬ素晴らしいアルバムデス!

8. Spectral Voice / Eroded Corridors of Unbeing

アメリカ、コロラド出身のドゥームデス。1stアルバム。Dark Descent Records.
今年のOSDMで一番注目されたバンドと言っても過言ではないでしょう。というのも昨年ブレイクしたBlood Incantationのメンバー3人が在籍するバンドであるからです。内容的には”Blood Incantation”では表現しきれない暗部にスポットを当てたサウンドで、無慈悲なRawドゥームデスメタルに徹しています。万人向けではないけど凄いアルバムです。

7. Cannibal Corpse / Red Before Black

アメリカ出身のデスメタル。何枚目だ?Metal Blade Records.
キャッチーで誰もが首を振れるキレッキレなデススラッシュ!この文字列がCCの評価にふさわしいかは微妙なところですがマジでスゴイ。デスメタルにもトレンドがあるけれど、CCの音楽性は今の流行には1ミリもカスってないけれど、むしろ、そんなCCが好き。前作を上回る痛快な一枚です。

6. Suffering Hour / In Passing Ascension

アメリカはミネソタ州出身のブラッケンドデス。1stアルバム。Blood Harvest.
デビューEPではテクニカルなデススラッシュだったが、いつのまにか”Deathspell Omega”タイプのブラッケンドデスへと方向転換。しかし、スラッシュだろうがブラックだろうが、この才能の前では微々たる問題でしかない。これが1stアルバムだと思うと将来はもしかするともしかするのでは。

5. Desolate Shrine / Deliverance from the Godless Void

フィンランド出身のデスメタル。4thアルバム。Dark Descent Records.
黒より黒く闇より暗き漆黒に我が…… やっと来ました暗黒神Desolate Shrine。今作は正直に言うと初期の邪悪さや暴虐性は薄れています。薄れると言うと少しネガティブな感じですけど代わりに芸術作品を目にしたような震え、抒情詩的な感動がある。もちろんDesolate Shrine節は健在。すばらしい期待通りの出来。

00014. Paradise Lost / Medusa

イギリス出身のゴシックメタル。15thアルバム。Nuclear Blast.
信じられんくらいスゴイアルバム出したなぁ。ウワサ通り、元祖ゴシックの威厳を骨の髄まで知らしめてくれる傑作。初めて「Gothic」や「Shades of God」「Icon」を聴いた時の興奮がほんの少し蘇った。それだけでも生きててよかったと思える。これはもう来日してもらうしかないデスヨ!

3. Phrenelith / Desolate Endscape

デンマーク、コペンハーゲン出身 のデスメタル。1stアルバム。Dark Descent Records.
やっぱデンマーク来てます!分類ではオールドスクールデスメタルにカテゴライズされるが90年代の音とは完全に別物。ドゥームからスラッシュ然としたリフまで無段変速機の如くリズムをチェンジし、またブラックメタルの要素もかなり取り入れているがまったくそれを感じさせない。デスメタルとして表現を貫いている。いいたいことはまだまだあるけど、とにかく素晴らしい一枚。

2. Venenum / Trance of Death

ドイツ出身のデスメタル。1stアルバム。Sepulchral Voice Records.
とっくに解散していたと思っていたのでアルバム発表には驚きました。内容的にも驚きの連続。以前はブラックスラッシュと呼べるような音楽性でしたけど、アルバムは起伏に富みストーリー性を感じさせるプログレデスへと進化。方向性は違うけれど”Opeth”や”Tribulation”を想起しました。捨て曲もなく年間ベストでもよかったグレートな一枚デス!

1. Temple of Void / Lords of Death

アメリカ、デトロイト出身のドゥームデス。2ndアルバム。
今年一番楽しみにしていたアルバムです!90年代のイギリスを中心としたゴシックドゥームデスを2010年代仕様にディティールアップ。デスドゥームの尊厳を保ち、より重くより凶悪に進化しつつどこかメランコリックで繊細な響きを感じさせる。”Temple of Void”が新たなアメリカンゴシックの幕を開ける。Great!!!

 

『2017年感想と2018年予想』

僕の聴く狭い範囲の中ではありますが、今年のデスメタルを一単語で表すならば「RAW」
これしかないでしょう。完全に「2010年代オールドスクール全盛期到来」とかまったく何言ってるのかわからないぜって感じですけど、とにかく新人からベテランまでRAWが熱い!しかも、今年のデモ音源聴いているとみんな演奏が上手い。特にドラムが魅力的だと強いですね。”Cruciamentum”はもちろん”Taphos””Extraneous””Tomb Mold”などがお気に入り。僕の予想ではデンマークの”Taphos”はアルバムを出したらブレイクすると思う。上記以外にも来年はフィンランドの”Galvanizer”は注目間違いなしです。僕が押す新人は”VOIDCEREMONY”デス。しばらくはこの流れから目が離せません。


 

そして、今年もアルバムは名盤多すぎデス!上位10枚は聴くたびに順位が入れ替わり選ぶのに苦労しました。更に言うと”Temple of Void”と”Venenum””Phrenelith”は甲乙つけがたく3枚とも同列一位だと言いたいです。ベテランでは”Paradise Lost”は凄すぎた。”Obituary”も”Cannibal Corpse”にも同じことが言えるけど「いつもの通り」が凄すぎるんですよ。ちなみに”Morbid Angel”は現時点で聴いていません。
あとは今年は「HM-2」デスメタル勢が個人的にイマイチかなと思いました。実際下火なのかもしれないけれど、来年は”Feral””Disrupted””CRAWL”等の若手スウェディッシュ勢がアルバムリリース予定なので盛り返すと思います。アメリカからは4人編成となった新生”Horrendous”がSeason of Mistと契約しニューアルバムとワールドワイドな活動を予定しているそうなのでめちゃくちゃ楽しみ。でも、来年の覇権を獲るのはフィンランド勢なんですけどね!(Asphodelus的な意味で)


あとスペインのAtaraxy。結局、今年間に合わなかった。 けど、最高過ぎですね。

 

ミニマリスト。
 

 
あともう少し続きます。
ラストはデスメタル以外のアルバム「BEST HM / HR」です。どうぞ。
 

■【BEST HM / HR 2017】

 
11. Elder / Reflections of a Floating World

アメリカ出身のストーナー/ドゥーム。Stickman Records.
構成、旋律、技量すべてが完璧で素晴らしい!緑ジャケ繋がりで”Yes””Greenslade”が好きなプログレファンにもオススメしたい。

「完璧だ。しかし、このアナログは完璧なものを直角に曲げて答えを出す!すべて備えた者には仕えぬぞ!」ということで11位。

10. He Whose Ox is Gored / Paralyzer 7″

シアトル出身のロック・メタル。Chain Letter Collective/Void Assault Records.
サイケ、ハードコア、メタル、アートロック等、もう何でもありなジャンルレスバンド。今EPもいろいろ混ざっているが一発でHe Whose Ox is Goredとわかるサウンドを確立している。スピーカーで聴くとハードながら浮遊感がある3次元的ミックスで不思議な感じ。はよ、アルバムを!

00489. Black Lung vs. Nap / Split 12″ EP

バルチモア出身のドゥーム・ブルース。GRIMOIRE RECORDS.
僕の大好きな若手ドゥームバンドの3曲入りSplit EP。相変わらずの激渋ドゥームでじっくり聴かせてくれる。他の若手ドゥームバンドとは少し毛色が違う。一線を画しているとも言える。話は変わるけど Youtube で公開されている新曲がカッコイイんですけど。来年アルバム出るのかな。楽しみ。  →■Mother Of The Sun(Youtube)

8. Satan’s Hallow / Satan’s Hallow

シカゴ出身のパワーメタル。1stアルバム。Underground Power Records.

ミナギッテ・キターーーーーーーーーーーーー!!!

実力派女性シンガーMandy Martilloを擁するクサクサなNWOTHM。今年のベスト選出で唯一メタメタしてるアルバムです。初心忘るべからずな熱さが最高デス!ただメタルアーカイブを見たら現在活動停止中の模様。

7. Year of the Cobra / Burn Your Dead

シアトル出身のドゥーム。2ndアルバム。STB Records。
男女ベース&ドラムスによるデュオドゥーム。今時デュオバンドとか珍しくもなんとない、むしろトレンドと言えるけどこのバンドのもつ妖艶さ、というよりボーカルの表現力は他と比較にならない。個人的には二人組にこだわらなくてもよい気がするが、それはバンドの存在意義を根本から否定するので心の中に秘めておこう…… Great!!!

6. Bathsheba / Servus

ベルギー出身のオカルトドゥーム。1stアルバム。Svart Records.
“Death Penalty”のボーカルMichelle Nocon氏を擁するオカルトドゥーム。”Death Penalty”の方が有名だけどコチラがメインだと思う。それだけに彼女のボーカルとしての魅力が詰まっている。激重ドゥームサウンドに負けない透明感、美醜の対比は一聴の価値ありデス!

5. Spaceslug / Mountains & Reminiscence

ポーランド出身のストーナーバンド。5曲位入りEP。BSFD RECORDS.
“Black Sabbath”がシアトルの灰色に染まったかのようなダウナーサウンド。でも実際はポーランドのバンド。今年は早々に2ndアルバム「Time Travel Dilemma」も発表しました。もちろん素晴らしいアルバムでしたけれど、このEPのほうが好きかな。特に5曲目が好き。レコードが出たらまた争奪戦だ。ちなみに2ndのレコードは勝ち取りました!

4. Book of Wyrms / Sci​-​fi ​Fantasy

バージニア州出身のストーナー・ドゥーム。Twin Earth Records.
女性ボーカルを擁するレトロな雰囲気のオカルト・ドゥーム。「一体何番煎じだよ?」と言われようが好きなのだから僕はかまわない。少しあどけなさが残る脱力癒し系ボイスにサイケ感のあるプログレ展開、控えめだがノリの良いドライブ感。演奏は少し緩いがスピーカーの前でガッツリ聴き込んでも、BGMにしてまったり聴くのもOKな一枚。すばら!

3. Kurse / Tales of The Wizard

カナダはモントリオール出身のストーナー・ドゥーム。自主制作.
謎。一体彼らは何者なのか、さっぱり情報がないので詳しい経歴はわかりませんが、このEPはスゴイ。格別な新しさはないけれど幻想的なプログレから土埃舞う骨太ストーナーまで網羅するサウンドはただ単純にロックしていてカッコいい。もののけジャケもグレート!これはレコード出して欲しいよ!!!

2. Mindkult / Lucifer’s Dream

バージニア州出身のドゥーム・ストーナー。Throne Records.
“Fowst”と名乗る男による一人バンド。哀愁感たっぷり孤高の天然シューゲーザードゥーム!僕の脳内で”Neil Young”(あるいは”Tom Petty”かもしれない)がベロベロに酔った勢いでドゥーム・ストーナーやりましたくらいにグダグダ。最高デス!まじめな話をするとギタープレイやメロディのセンスが絶妙で心に突き刺さった。毎日聴かずにはいられなくなるほど癖になる。ヘタすると一生聴けるまである。

1. GOLD / Optimist

オランダはロッテルダム出身のジャンルは……。3rdアルバム。Ván Records.
彼らのFBを見るとジャンルは”Nope”と書いてあります。あえて言えばオルタナティブ・オカルトドゥームかな。80年代ニューウェーブ的なノリと反復リフ、トレモロを多用したトリプルギターによるサイケサウンドが特徴。特徴と言えばやはりボーカルのMilena Eva氏がいい味出してる。かなりの歌唱力を持っていると思うが無感情というか無機質的でこわい。キャッチーなのが更に危険。間違いなくベストだ!(洗脳)

 

ライブが予想に反してかっこいい。神経質そうながいいよね…… スマホやタブレットからでは見れないかもしれない。

 
 

●『総括』

毎年のことながら多くの人にとって何の得にもならないランキングです。確かに捻くれている部分もありますが、僕の選出する基準には布石的な意味も込められているので、現在を中心に、過去から数年先まで何らかの形で繋がっていればいいなと思っています。もし、僕のベストが気になったという方いるのならば、ここから更に掘り下げて欲しいです。身近に音楽を語る友達はいなくなる可能性は大だし、楽しいか楽しくないかも人それぞれだけど。僕は楽しかったかな。

 
ということで、アナログメタルの更新は終わりです。
4年間どうもありがとうございました。

 
 
 

Gravewards / Subconscious Lobotomy

2017年8月22日


 

『Gravewards / Subconscious Lobotomy』

どうもどうも、お久しぶりです。んん、デネブアルタイルベガか。少しだけれども、だいぶ少しだけれども懐かしい気分に浸っていたら道に迷ってしまってですね、まぁ、こうして無事帰還したけれども、何かまだいろいろと手付かずなまま、時間は永劫と続くような感じだったかもしれない。とりあえず夏休みの自由研究は絵を描こうと思う。
 
 

カバーアートはMoonrot Design


キター! まんま某メーカーのテープに見えるんですけど。マクセルに見えるんですけどー。 萌える。
 
 

ギリシャ発エピック・オールドスクールデスメタル!

ギリシャはアテナ出身のデスメタル。2017年 4曲入り1stデモテープ。Necronome Productionsよりリリース。
これが最初のデモのようなので詳しい経歴は一切わかりませんがメンバーは以下の3人。

Nikos (guitars,throat,lyrics)
Fotis (bass)
Basilis Kyp (drums)

とりあえず楽曲的な話は置いといて、何てボケようかあるいはどう突っ込みを入れようか心配だったテープの音質ですけどふつうに聴けますた。特に悪いという印象はなく、さすが房メーカーのマクセルという感じでしょうか。そんなことはどうでもいいとして、さっそく絵のレッスンじゃなくて楽曲を聴いてみようじゃないですか。とても面白いPV。

 

なるほど。さっぱりわからん。何のためらいもなくスラスラ描けるものだなぁ。異世界ジャケが好きな方ならば見入ってしまうと思うがやはり音楽の話をしよう。

 

激エピックな掘り出し物デスメタル!

めっさカッコイイ!イントロ部分10秒聴いて迷いなくポチッた。
Facebookを見ると音楽性はAUTOPSY,BOLT THROWER,GOREFEST,OBITUARY,DEATH,NAPALM DEATH,BENEDICTIONから影響受けたみたいなことが書いてある通り、特にBOLT THROWER的エピック感には興奮する。でもこのエピックなフレーズなんですけど、これ聴いているうちに(悪い意味ではなく)デスメタルを聴いている感が薄くなってくる。極端に例えると”Iced Earth”的なパワーメタルを聴いているような感じがしてパワーメタル方面の見解から聴くとまた違う形で楽しめるかなと思いました。特にラストの曲なんかはギリシャメタル特有の壮大な抒情展開が加わり失禁してしまいそうである。

まだデモという段階なので楽曲展開やリフのレパートリーに乏しいさを感じることは否めませんが、その欠点以上に血沸き肉躍るミッドテンポを武器にソリッドに攻める姿勢、泣く子も黙るエピックなフレーズを生み出せる才能に将来性を感じずにはいられない。なのでこのデモテープの入手性の悪さは非常にもったいないと思う。そういう意味も含めて掘り出し物なのかもしれませんけど、僕的には将来期待の新人デス! とてもGreat!!!